非常食レポ:第44回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

アマノフーズの美味しい豚汁を飲んでみよう!

以前、美味しい防災食シリーズの豚汁【食レポ16】を紹介しましたが、今回はアマノフーズの美味しい豚汁を試食してみたいと思います。

複数の野菜や豚肉の入った具だくさんの豚汁は、栄養バランスがよく、カレーに並んで炊き出しでも振る舞われる定番メニューのひとつです。

長期保存用美味しい豚汁そのため、非常時のご飯のお供にと味噌汁を備蓄されている方の中には、豚汁を好んでまとめ買いする人も少なくありません。

特にアマノフーズのフリーズドライ製法の味噌汁シリーズは、家庭で作る味噌汁に比べれば価格はちょっと高いけれど、味の方は即席味噌汁とは思えないほど美味しい!といった口コミ評価も目立ちます。

そんな味噌汁の味には定評があるアマノフーズが、2012年10月、非常食向けの味噌汁を新発売しました。

とういわけで、長期保存用の味噌汁は、いったいどんな味がするのか?

実際に試食してみましょう!




アマノフーズの長期保存用:美味しい豚汁とは?

アマノフーズが2012年8月に発表した「ニュースリリース」によると、フリーズドライ製法による長期保存用味噌汁はシリーズ化されており、現時点では「なすのおみそ汁」と「ながねぎのおみそ汁」、そして「豚汁」の3品が用意されています。

今回は、とりあえず「美味しい豚汁」をチョイスさせていただきましたが、他の味の味噌汁についても、おいおい紹介させていただきます。

さて、こちらの手のひらサイズの商品が、アマノフーズの美味しい豚汁(長期保存用)です。

パッケージにも表記されているように、その賞味期限は3年6ヵ月と非常に長く、賞味期限が約1年間となっている通常商品などに比べると、実に3倍以上の長期保存が可能となっています。

また、お湯を注げば10秒で完成!という手間も時間も掛からない優れものなので、まさに非常食向きの味噌汁と言えるのではないでしょうか。
パッケージ概要
では、さっそく開封してみましょう。

袋の裏面を見ると、切り口と書かれているので、その部分をつまんで引っ張れば簡単に破ることができます。

袋を開けると、こんな感じ【下記:画像参考】で、脱酸素剤と簡素なプラスチックトレーが1つ納まっています。
袋の中身
袋内からトレーを取り出した状態のものが、こちら【下記:参考画像】。

トレーちなみに、こうしてトレーに入れているのは、壊れやすいフリーズドライ固形物を保護し、かつ、具材や内容物の突起部によって、パッケージ破れを防止する役目があるようです。

それにしても、フリーズドライ食品というのは驚くほど軽い!

この豚汁に限っては、たったの14gです(ちなみに、アルミ袋やトレーを含んだ総重量は22g)。

また、見た目は、ちょっと焦げた水に戻す前の高野豆腐、あるいは、発砲スチロール?的な印象を受けますが、鼻を近づけると、ほんのりと味噌汁らしい和風ダシの香りがしてくるので、お湯をかければ豚汁に変化するのでしょう。
フリーズドライ固形物
この固形物からは、まったくおいしそうな豚汁を想像することができませんが・・・不思議なものです。

では、いよいよお椀に移し替えて熱湯を注いでみたいと思います。

お湯を注いだら10秒で完成してしまうものを、1人で調理しながら同時撮影するのは、中々厳しいものがありましたが、お湯を注いでから完成するまでの過程をとりあえず撮影してみたので、その画像をいくつかアップしておきます。
調理1
調理2
いかがでしょうか?

ピンボケ状態の画像も見られますが、何となく雰囲気は掴んでいただけたはずです。

また、撮影に気を取られて正確な時間を計り損ねてしまいましたが、お湯を注げば10秒という説明にウソ偽りはなかったように思われます。

ちなみに、このままの状態では味噌汁の味にムラが出てしまうので、最後に箸やスプーンで軽くかき混ぜれば豚汁の完成です。
豚汁の完成




アマノフーズの美味しい豚汁を飲んでみた感想と評価

固形物のときは、具材がほとんど確認できない状態でしたが、一旦、溶けてしまうと、無数の具材がプカプカと浮かんでおり、お椀の表面をほぼ覆い尽くしてしまうくら具だくさんなので、ある意味、パッケージのイメージ写真よりも見栄えの良い豚汁に見えます。

イメージ画像との比較ちなみに、お椀の中で確認できた具材は全部で5種類、特に油揚げの量が多い気がしますが、他にも人参、ネギ、ゴボウ、豚肉が確認できます。

それでは、さっそく豚汁の味の方をチェックしてみましょう!

具材を救ったスプーンの上を大量に占拠するのは油揚げです。

ひとくち食べると、汁を十分に吸った油揚げが、ジュワッと口の中に染み出てきます。

油っぽさはそれほどなく、適度な柔らかさと弾力があるので、フリーズドライだったことを感じさせない、いい意味で普通の油揚げの味と食感です。

次に、人参を食べてみましたが、こちらの具材はシャキシャキッとした歯ごたえの良さや、人参本来の甘みが少なく、残念ながら、それほど美味しいとは感じられません。

ただ、サイズがそこそこ大きいので(厚みはそれほどでもない…)、豚汁の彩りという点で存在感があります。

一方、ネギの方はというと、これも可もなく不可もなくという感じで、特に印象に残るような味や食感ではありませんが、豚汁には欠かせない具材のひとつだと思われます。

では、ゴボウの方はどうか・・・

こちらは見ためが白っぽく、ゴボウの香りも少ないので存在感が薄い気もしますが、いくらかシャキシャキ感が残っているので、触感にアクセントを付けるという点で、まずまずといったところでしょうか。

最後に豚汁のメインともいえる豚肉を食べてみましょう!

これが意外とサイズの大きい肉片で、脂身がやや多い部分もありますが、数もそこそこ入っているので、その点は評価したいところです。
豚汁の具
では、食感や味の方はどうか・・・

この手の豚肉は、どれもポソポソしていたり、ただ硬いだけのしまった肉が多いものですが、アマノフーズの豚汁に使用されている豚肉は、思っていた以上に柔らかく、豚肉感を感じさせてくれます(中にはやや硬いものもありましたが…)。
豚汁のスープ
アマノフーズの長期保存用豚汁を食べてみて改めて思うことは、具材の多いサッパリ系の豚汁であったと言ったところでしょうか。

豚肉から出る脂のギチギト感や肉の臭みは少なく、サッパリとした後味スッキリの汁に仕上がっています。

それでいて、ダシの方はしっかりと効いているので、汁の深みやコクが感じられる、とてもウマい味噌汁です。

この何ともいえない汁の味は、市販の味噌汁をただ溶いて作るだけではなかなか出ないような気がします(私がよく購入するマ●コメの京懐石ではまず無理…)。

炊き出しの際に振る舞われる、あの田舎臭さというか、大胆な大味とはまた少し違ったとても上品な味の豚汁なので、非常時というよりも、日常的に食べたい味ですが、価格がやや高めなので、やはり非常時用に数食分購入しておくというのが私のような小市民にはピッタリなのかもしれません。
完食

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