非常食レポ:第93回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

災害備蓄用フリーズドライビスケットを食べてみよう!

今回、試食する非常食はブロックタイプのビスケットです。

フリーズドライビスケットブロックタイプのビスケットといえば、当食レポでもバランスパワー6YEARS【食レポ31】やカロリーメイト・ロングライフ【食レポ63】を過去に紹介しているので、今回も似たような焼き菓子を想像していましたが、実際に食べてみると食感に大きな違いがあることが分かりました。

では、具体的に何がどう違うのか・・・?

災害備蓄用フリーズドライビスケットについてまとめておくので、興味のある方は少し参考にしてみてください。



災害備蓄用フリーズドライビスケット:オレンジ味とは?

北海道檜山郡江差町に本社を構える(福)江差福祉会が販売する長期保存食が『災害備蓄用フリーズドライビスケット』です。

江差福祉会は知的障害者を支援する社会福祉法人であり、江差町を拠点とした様々な障害福祉サービスを展開していますが、公式サイトによると、どうやらフリーズドライビスケットは、その内の事業所のひとつ「あすなろ日明センター」で製造されているようです。

同法人では、パンの缶詰などの食品も販売しているので、もしパン缶などの非常食にも興味がある方は、生命のパンあんしん【食レポ14】などの過去記事も参考にしてみてください。

それでは、パッケージチェックから始めていきましょう!
フリーズドライビスケット1
フリーズドライビスケットは、透明なフィルムで商品を包むことにより、外箱(紙製)の防水機能を高めています。

外装フィルムで密封されてしまうと、カリカリと指だけが滑ってしまい、剥がしにくい場合もありますが、同商品はサイドにミシン目が入っているため、フィルムが簡単に剥がせるようになっている点は良心的です(ただ、さり気なさすぎるので、少し分かりづらく、気付かない人もいそう…)。
フリーズドライビスケット2
緑を基調とした若干地味なデザインの外箱は、片手で握れる程度のコンパクトサイズ(横:11cm × 縦:5.8cm × 高さ:4.2cm)で、総重量69g(内容量50g)という重さからいっても、非常持ち出し袋に入れるなど、携帯食に適した非常食と言えるのではないでしょうか。

個人的には、できれば賞味期限はもう少し目立つような記載をお願いしたいところですが、一般的に3~5年程度の期間が設定されている非常食が多い中、製造日から7年間の常温保存が可能になっている点は、同商品の魅力のひとつと言えそうです。
フリーズドライビスケット3
外箱の裏面には原材料名や保存方法、栄養成分表、アレルギー物質などに関する基本情報が一通り記載されており、左右の両サイドにある「押」と書かれた部分を指で押し込むことで簡単に開けることができます。
フリーズドライビスケット4
外箱から取り出すと、耐久性のありそうな厚手のアルミ包装に包まれたものが出てきましたが、これが意外と丈夫で開けにくい!

素手で切れないこともないのですが、外装フィルムや外箱が、あれほど親切な配慮がされているのであれば、アルミ包装にも一工夫欲しいところです。

※補足:ちなみに、カロリーメイト・ロングライフ【食レポ63】も同じような厚手のアルミ包装を使用していますが、素手で簡単に開けられるような工夫がされています。

袋内には厚紙に載せられたビスケットと一緒に脱酸素剤も入っていますが、脱酸素剤はアルミ袋の内側に貼り付けられています。
フリーズドライビスケット5
こちらがアルミ包装から取り出した災害備蓄用フリーズドライビスケットで、1箱に4本のブロックが入っています。






災害備蓄用フリーズドライビスケット:オレンジ味を食べてみた感想

今回、私はオレンジ味のビスケットにスポットを当てていますが、災害備蓄用フリーズドライビスケットは、3種類(プレーン、チョコチップ、オレンジ)のラインナップが用意されているようなので、購入する際は、お好みのフレーバーをチョイスしてください。

それでは、いただく前にブロックを少しチェックしてみましょう。
フリーズドライビスケット6
ご覧のとおり、見た目はカロリーメイトやバランスパワーと似たようなブロックタイプのビスケットに仕上がっています。

※補足:1箱50g(内容量)となっていることから、1本当たりの重さは12.5g(1本:約66kcal / 1箱:263.5kcal)

サイズの方は形が歪んでいるため、測定場所によって幾分誤差が生じてきますが、長さ:約7cm × 幅:約2cm × 厚み:約1.5cmほどで、バランスパワーよりも気持ち大きく、カロリーメイトよりも1回りほど小さい(正確には厚みがない(2/3程度?))といったところでしょうか。

今回はオレンジ味をチョイスしているため、ビスケットの中には砂糖漬けのオレンジピールを確認することができます。
フリーズドライビスケット7
光沢のないマット感のある表面をみると、カロリーメイトのような、しっとり系のビスケットを想像してしまいますが、一口食べてみると、これが意外や意外、少し硬めのザクザク(シャリシャリ?)とした食感で、ビスケットが口の中でボロボロと崩れていくため、しっとりとした印象はあまりありません。
フリーズドライビスケット8
完食生地には一辺5mmほどのオレンジピールが練り込んであり、オレンジの香りや風味がふんわりと口の中に広がりますが、このオレンジピールが思いのほか曲者で、まるで飴を砕いているかのようなジャリジャリッとした存在感のある食感を演出しています(ビスケット自体の甘さはどちらかというと控えめですが、砂糖漬けのオレンジピールはやや甘め…)。

そのため、ザクザクとしたビスケットの食感やオレンジピールの存在感をどう判断するかで、同商品に対する味の評価が分かれそうです。

では、最後にフリーズドライビスケット・オレンジ味の感想をまとめておきます。
まとめ

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2016. 12.28 掲載twitter


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