非常食レポ:ふわふわ玉子粥top
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IZAMESHI:ふわふわ玉子粥を食べてみよう!

今回はIZAMESHI(イザメシ)の長期保存食を試食します。

tamagogayu1イザメシはシリーズ化されており、ご飯類はもちろん、おかずや麺類、パン、お菓子とラインナップが豊富で選びがいがありますが、いざ食べてみたら想像していたものと違っていた・・・なんて、ガッカリすることもあるかもしれません。

特に被災経験のある方の話を聞くと、当時は食事だけが楽しみだったという方も少なくないようで、そんな時に中途半端な食べ物を口にするのは、なるべく避けたいものです。

そこで、平時に食べる機会が少ない長期保存食を実際に食べて、見た目や味、機能などを評価するのが当食レポですが、今回はイザメシの〝ふわふわ玉子粥〟をチョイスしてみたので、関心のある方は少し参考にしてみてください。




イザメシ・オリジナル:ふわふわ玉子粥とは?

杉田エースが2014年9月に販売を開始した長期保存食「IZAMESHI(イザメシ)」シリーズの全メニュー(約40種類)は、公式サイトなどで確認できますが、冒頭でも触れたように、今回は主食となるご飯系の『ふわふわ玉子粥』(税抜き:280円)にスポットを当てます。

同商品は既に調理済みのレトルトパウチ食品なので、調理や待ち時間が煩わしいという方やアルファ米特有の味や食感がちょっと苦手だという方にとっては、特に重宝する備蓄食になるかもしれませんが、あくまで〝お粥〟です。

その点を理解していただいた上で、まずは恒例のパッケージチェックから・・・
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容器は尾西のごはんシリーズやサタケのマジックライスシリーズとほぼ大差ない約16cm四方の正方形で、そのまま器として利用できるスタンドパック式(底が広がる)となっています。

先に触れたように『ふわふわ玉子粥』は既に調理済みなので、手に持つとズシリとした重み(一般的なアルファ米商品の約3倍!)を感じるため、非常持ち出し袋に入れておくような携行食というよりは自宅で保管するような備蓄食といえるかもしれません。
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一法、パッケージ裏面には原材料名をはじめ、保存方法、栄養成分表、アレルギー物質表示、賞味期限(製造日から3年)など、商品に関する基本情報が記載されています。

※補足:「イザメシ」は、メニューによって、賞味期限が〝3年〟と〝5年〟に分かれます(チョコバーは2年)。

また、調理方法に関する説明も見られますが、温め直すことなく、そのまま封を切って食べることも可能です。

では、パッケージチェックはこのくらいにして、さっそく袋を開封してみましょう!
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切り口に沿って開封した直後の中身が、こちら【上画像:中央】になります。

アルファ米商品のように付属のスプーンもなければ脱酸素剤も入っていません。

袋がそのまま器として使用できるスタンドパック式なので、このまま直接食べることもできますが、中身をよく確認するため、あえて器に移し替えてみました。

せっかくなので、パッケージにプリントされていたイメージ画像と比較してみましょう!
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いかがでしょう・・・

以前、記事にした『ぶり大根【食レポ132】』や『しっかりおでん【食レポ137】』、『ごろごろ肉じゃが【食レポ145】』はパッケージのイメージ画像に近いクオリティで感心したものですが、今回の『ふわふわ玉子粥』に関しては、特に実物の溶き卵のふわっと感がまったく感じられず、調理イメージに比べると貧相な印象を受けてしまいます。

ただし、お粥にしてはボリュームがあり、小さなお子様や高齢者、女性には一度で食べきれないという方も出てきそうです。






イザメシ:ふわふわ玉子粥を食べてみた感想と評価

それでは、さっそく試食タイム!と行きたいところですが、もう少し『ふわふわ玉子粥』の様子をチェックしておきましょう。
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水気の量から五分粥(?)といったところでしょうか・・・

適度な水分ととろみがありますが、やはりイメージ画像に比べると玉子がいまひとつで、ネーミングどおりの〝ふわふわ感〟がほとんど感じられません。

また、常温だからなのか、気持ち卵の生臭さが鼻につきます(ただし、気付かない人もいるレベル)。

では、肝心の味の方はどうなのか・・・

お粥は温め直した方が絶対にウマい!という声も聞こえてきそうですが、電子レンジや火が使用できない災害時の状況を想定して、まずは常温のまま食べてみたいと思います。
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見た目ほどトロトロとした粘り気などはなく、アルファ米とは違う良い意味で普通のお粥ですが、とにかく味が薄い!

パッケージの原材料名欄を見ると、昆布エキスや食塩が記載されているものの、昆布の旨味や食塩の塩気は、正直、まったく感じられず、おまけに玉子の存在感も見た目どおり薄いため、白粥との差がわかりません。


では、温め直したら味は変化するのか・・・

電子レンジを使って、残りの玉子粥を湯気が立つ程度まで温め直してみました。
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結論から言ってしまうと、温め直した方が喉の通りがよく、玉子の臭みも気にならなくなりましたが、味の薄さは相変わらずです(噛めば噛むほど甘みが出るということでもなさそう…)。
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いずれにせよ、イザメシの玉子粥は思っていた以上に量が多いため、オカズなしで完食するのは少し厳しいような気がします。

そこで、最終的には塩や醤油を足しつつ、自分好みの味付けに調節しながら完食しましたが、イザメシの『ふわふわ玉子粥』は、とにかく塩気や玉子の存在感が薄く、白粥に近いお粥なので、普段から濃いめの味付けに慣れている方は、できれば食塩やオカズ(梅干しなどでも十分!)とセットで備蓄することをおススメします。

また、味こそ薄いものの、お粥としての食感やとろみ加減は悪くないので、アルファ米が苦手だけどパンよりもご飯が好きだという方や、どちらかというと薄味のシンプルなお粥が好きだという方は検討してみる価値がありそうです。
まとめ

掲載日:2018.12.11twitter


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