非常食レポ:第101回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

安心米おこげシリーズの野菜カレーを食べてみよう!

炊き出しの定番と言えば、カレーですが、当食レポでも取り上げているように、最近は常温でもおいしく食べられることをウリにした備蓄用のレトルトカレーを販売する食品メーカーが増えているようです。

yasaicurry1そんな中、アルファ化米を主力とした加工食品メーカー・アルファー食品株式会社が野菜カレーおこげセットという、一風変わった長期保存用の商品を販売しました。

カレーライスとしてではなく、もち米を使ったおこげにカレーをサッとかけて食べる野菜カレーおこげとはどんな備蓄食なのか、実際に試食してみたいと思います。

※補足:製造終了してしまったのか「安心米おこげ」シリーズの野菜カレーは、現在、入手困難…



アルファー食品:野菜カレーおこげセットとは?

アルファー食品㈱が「安心米おこげ」シリーズを発売したのは、2014年頃のような気がしますが、野菜カレーは発売当初からあったわけではなく、2016年2月に発売された新商品です。

同シリーズは、調味粉末をおこげに振りかける〝シャカシャカタイプ〟と、具材をおこげに直接かける〝まぜまぜタイプ〟とに分かれますが、今回紹介する野菜カレーは、後者のまぜまぜタイプとなります。

ちなみに、「安心米おこげ」シリーズは、当食レポでも過去に取りあげたことがあるので、興味のある方は、ぜんざいおこげ【食レポ64】もどうぞ。
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パッケージサイズは、上記画像で説明しているとおりですが、シャカシャカタイプに比べると、サイズは1回りほど大きく、総重量も約3倍(172g)ほどあるため、シャカシャカタイプに比べると、ややかさばります。

※補足:シャカシャカタイプの安心米おこげシリーズは、粉末調味ということもあって、総重量は約50gほど。
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パッケージ裏面には、食べ方や原材料名、栄養成分表など、商品に関する基本情報が記載されています。

同商品は、食品衛生法対象のアレルギー物質(現時点:27品目)を含む原材料を使用していないアレルゲンフリー食品にもなっているようなので、アレルギー体質の方にも重宝される一品となりそうです。
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切り口に沿って外袋を開封すると、小袋2つとプラスチック製のスプーンが入っていますが、特にスプーンは柄が長く(全長:約14cm)、非常食用にしては使いやすそうです。
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こちらが、おこげの入った小袋となります。

開封すると、一口サイズのおこげが入っていますが、おこげは国産もち米を100%使用しているとのこと。

植物油を使用している揚げせんなので、酸化による風味の劣化が気になるところですが、どうやら脱酸素剤を投入することで対処しているようです。
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パッケージには、おこげ単体の内容量に関する記載はありませんが、おこげは『ぜんざいおこげセット』と同じもの(20g)と思われます。

せっかくなので、おこげ(直径:約2cm / 厚さ:約1cm)の数を数えてみましたが、計27個(+欠片)と、結果的には『ぜんざいおこげセット』よりも1個多い数となっています(とはいえ、量は決して多いとはいえない…)。

また、試しに1つ食べてみたところ、香ばしいザクザクとした食感が楽しめる塩気の薄い揚げせんといった感じで、このままでも十分食べられますが、前回と同様、やはり少し油っぽさが気になります。
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一方、こちらは野菜カレーの入ったレトルトパックです。

野菜カレーの小袋は、袋自体が器として利用できるスタンドパック式になっているのが特徴です。

つまり、非常時は、おこげをこちらの小袋に放り込んで食べることができるため、わざわざ器を用意する必要はありません。

しかし、今回は食レポなので、あえて用意しておいた器に移し替えてから食べることにします。
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野菜カレーおこげセットを食べてみた感想と評価

こちらが「安心米おこげ」シリーズのラインナップに加わった新商品・野菜カレーとなります。
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特にアルファ米のように調理の必要はないため、おこげとカレーを混ぜ、附属のスプーンで掻き混ぜれば完成です。

まずは、野菜カレーの方から食べてみましょう!
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加熱する必要はないため、脂の分離が気になるところでしたが、動物性油脂を使用しておらず、おまけに肉類も入っていないため、常温でも脂の分離はみられず、見た目は普通のレトルトカレーと変わりありません。

一応、香辛料は使っているようですが、スパイシーさはほとんど感じられず、どちらかというと甘口に近いマイルドな味わいに仕上がっています。

レトルトカレー特有の臭いや味が苦手な方には、あまりお勧めしませんが、特に気にならないのであれば、市販のレトルトカレーの味や風味とほとんど大差ない甘口カレーと思っていただいて良さそうです。
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具材は、3種類の野菜(玉ねぎ、じゃがいも、人参)が使われているようですが、固形物(どれも、概ね1cm角)として確認できたのは、じゃがいもと人参の2種類で、玉ねぎの方は溶けてしまっているのか、ほとんど存在感はありませんでした。

気になる味や食感の方はというと、どれもベシャッとした噛みごたえのない食感(特に人参は酷い…)で、お世辞にも美味しいといえるものではなく、レトルトカレーの中でもレベルは低いような気がします。
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一方、おこげの方は、カレーを絡めても、やはり油っぽさが口の中に残るため、その点が少し気になりましたが、ザクザクとした食感はよく、ちょっと小腹が空いた時に食べるおやつ感覚の非常食としては、まずまずの食べ物ではないでしょうか。

ただ、おやつとして食べるのであれば、この『野菜カレーおこげセット』よりも、以前、紹介した『ぜんざいおこげセット』の方が私の口には合うような気がします(まあ、この辺は好みが分かれるところですが…)。
完食
まとめ

2017.5.8 掲載twitter


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