では、水道水に含まれる残留塩素は、いったいどのくらいの期間が経つと消失してしまうのか… 保存方法や保管場所、あるいは水道水に含まれる塩素濃度によって変わってきますが、全国各地の水道局HPや専門書などの資料を参考にすると、保存期間の目安は概ね3~5日程度のようで、その期間を過ぎたら、できるだけ雑用水として使用するよう勧めています。 ※ しかし、期間はあくまで目安であり、たとえ保存期間を過ぎても、煮沸消毒すれば、しばらくの間は特に問題ないとする意見もあります。 いずれにせよ、水道水を非常用飲料水として長期間保存することは難しそうなので、飲料水目的で保存するなら、できるだけ小まめに入れ替えた方が良さそうです。 |
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容器を洗い、よく乾かす! 容器が汚れていると雑菌が湧き腐敗しやすくなるので、初めて使用するタンクなどは容器内をよく洗浄(洗いやすいよう、できるだけ口の広いタンクの方がよい!)し、できれば一度、日陰干しにしてから使用する。なお、必ず飲料水専用(通常は白色)のポリタンクを使うこと。 |
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水道水を注ぐ! 水道水を勢いよく注ぐと、空気の泡が一緒に入ってしまうため、少しずつ(ちょろちょろ程度)注ぐこと。また、容器内に空気が残らないよう、口元に水があふれ出るほど満タンにしてからキャップを閉める。 |
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保存の仕方と保存場所 直射日光が当たるような場所に置くとバクテリアが繁殖してしまうので、必ず風通しの良い冷暗所に保管すること。適当な保管場所がない場合は、黒いビニール袋などを被せて遮光してもOK!一般的な保存用ポリタンクは長期間保存向けではないため、小まめに入れ替える(日付を書いたタグなどを取り付けておくとよい)。 |
水道水を一度煮沸してからポリタンクに入れる! 水道水に注入されている次亜塩素酸ナトリウム(いわゆるカルキ)は、煮沸してしまうと熱で分解されてしまい、空気中の雑菌を取り込みやすくなってしまうので、水道水を保存する場合は煮沸せずにそのままポリタンクに入れて保存すること。 |
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浄水器を使って入れる! 浄水器を使っている家庭も多いが、浄水器を通した水は残留塩素がなくなってしまうため、雑菌による汚染を受けやすい。 |