ミリメシを通販で購入する人が増えた理由
ミリメシとは、軍隊を意味する「ミリタリー」と、食事、つまり飯(メシ)とを掛け合わせた造語のことですが、正式には《レーション(ration)》《戦闘糧食》と言います。
数年前にワールドフォトプレス社が発行した雑誌『世界のミリメシを実食する』が売れ、さらにゲームメーカーのセガが、全国各地のアミューズメント施設で、ミリメシをUFOキャッチャーの景品にしたことなどが話題となり、一時期、ミリメシブームが起こりましたが、最近は災害時用の非常食として通販などで購入する方も増えているようです。
ミリメシが災害時用の非常食として注目されるようになったのは、主に次のような理由が挙げられますが、実際に食べてみた者としては、従来品のものに比べ、驚くほど美味しくなったように感じます。
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調理に必要な道具が不要!
調理に必要なものは、すべてワンパッケージになっているものが多く、電気や水、火のない環境下でも支障がない。ただし、商品によっては、水が必要。 |
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ホカホカの温かいご飯が食べられる!
火を使わずに化学反応を利用して食品を温めるため、火事の心配がなく、子供にも安心して使うことができる。食品が熱くなりすぎることもあるので、火傷などには注意が必要! |
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保存期間が長く、非常食にしては美味しい!
年単位(商品にもよるが1~5年程度)の長期保存ができること、また、従来の災害時用非常食に比べて味も美味しくメニューが豊富。 |
そもそもミリメシは、軍人など特別な環境下にいる者に対し、携帯性や保存性、あるいは栄養や食べやすさなどを優先して作られた野戦食なので、ミリメシを支給している国は、アメリカやフランスをはじめ、世界各国で作られています。
そのため、海外のミリメシを購入することも可能ですが、ミリメシのメニューや味付けは、お国柄が反映されやすいので、日本人の舌に合わないこともあるようです。
したがって、あくまでミリメシを非常食として備蓄するのであれば、日本人の舌に合ったメニューが加えられている国内メーカーのものを購入した方が無難かもしれません。
一昔前は、ミリメシは、原則、民間には流出しない食品でしたが、最近は一般向けに販売されているミリメシが通販で購入できるようになったので、興味のある方は試しにいくつか購入して食べ比べ、好みのものを備蓄しておくとよいでしょう。
ちなみに、日本国内でミリメシの通販を行っている代表的なメーカーとしては、(株)武蔵富装やホリカフーズ(株)、長岡商事(株)などが挙げられます。