ミニマグライトLEDとは?
懐中電灯は暗闇を照らすための道具なので、使い道は限定されますが、災害は必ずしも日中に起こるとは限りません。
また、大規模な地震に見舞われると、ライフラインが断絶し、長時間にわたって停電することも十分考えられるため、たとえ昼日中に起こった地震であっても、真っ暗闇の中、一夜を過ごさなければならないことだってあります。
事実、阪神・淡路大震災のの際には、懐中電灯が役に立ったというケースも多かったようで、非常持ち出し袋には必ず入れておきたい震災グッズのひとつに挙げられていますが、いざというときに球切れであったとか、思っていたほど明るくなかった・・・あるいは、衝撃に弱くて使えなくなったでは備えておいた意味がありません。
1位 |
懐中電灯 |
6位 |
トイレットペーパー |
2位 |
食料品 |
7位 |
乾電池 |
3位 |
ラップ |
8位 |
ウェットティッシュ |
4位 |
ビニール袋 |
9位 |
手袋・軍手 |
5位 |
小型携帯ラジオ |
10位 |
小銭 |
参考:生活協同組合コープこうべ(神戸)
阪神・淡路大震災の直後(1995年2月~3月)
被災者210人に役に立ったものを尋ねた際のベスト10 |
そのため、懐中電灯くらいは信頼性のあるものを用意しておきたいものですが、近年、災害時用の懐中電灯として、米国のマグ・インストルメント社が製造する
マグライトが注目されています。
中でも、ミニマグライトLEDは携帯にも便利で、普段、持ち歩いているカバンなどに入れている方もいるようです。
そこで、ミニマグライトLEDとは、いったいどのような特徴を持った懐中電灯なのか・・・
基本的な機能について、ザッとまとめておくので、ミニマグライトLEDに関心のある方は参考にしてみてください。
米国のマグ・インストルメント社が製造している懐中電灯がマグライトですが、中でも小型軽量を重視した製品のひとつがミニマグライトLEDです。
従来のマグライトは、フィラメント電球を使用していましたが、2006年度以降、マグ・インストルメント社もマグライトLEDを市場に導入したため、近年は球切れのしにくいLED製品の方が人気のようです。
LEDライトを採用しているミニマグライトは数種類ありますが、参考までに、ここでは『ミニマグライトLED XL200』と『ミニマグライトLED
XL50』の主な特徴についてまとめておきます。
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ミニマグライトLED XL200 |
ミニマグライトLED XL50 |
サイズ(本体全長) |
122mm |
120mm |
重量(電池抜き) |
79g |
78g |
明るさ |
最大172ルーメン |
最大104ルーメン |
使用電池 |
アルカリ電池:単4×3本 |
アルカリ電池:単4×3本 |
点灯モード |
5モード選択
1回:ハイパワー
2回:ストロボ
3回:ナイトライト
4回:シグナル
5回:SOS点滅 |
3モード選択
1回:ハイパワー出力(100%)
2回:省エネ出力(25%) 3回:ストロボ発光 |
連続点灯 |
通 常 :約2.5時間 省エネモード:約218時間 |
通 常 :約8.45時間
省エネモード:約36時間 |
製品 |
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災害時用の懐中電灯には、少なくとも下記に挙げる2点において信頼のおける製品を用意しておきたいものです。
- 球切れの心配が少ないこと!
- 屋外で使用することも考慮して耐衝撃性や防水性に優れていること!
その点、マグライトはアメリカの警察官や警備員などが使用していることでも有名であり、丈夫さについては折り紙つきです(防水と耐ショック機能あり!)。
ライトの明るさに関しては、ミニマグライトLEDよりも明るい製品はありますが、災害時において十分な照明を確保するという点においては特に支障ないと思われるので、万一に備えて通勤カバンなどに入れておく携帯用の懐中電灯としては、十分な機能を備えた製品と考えられます。
ただ、ミニマグライトLEDは使い方に特徴があるため、はじめて手にするような方は、慣れるまで多少使いづらいと感じる方もいるようです。
※ 点灯モードが5選択可能なXL200は、本体を左右に傾けたりすることで明るさや点滅速度を調節することになります。(ちなみに、前モデルのXL100も同様、調節が複雑でしたが短期間で生産終了しています)