今回、試食する長期保存食はアルファー食品のアルファ米です。
アルファ米と言えば、一般には尾西食品のごはんシリーズやサタケのマジックライスシリーズの方が知名度は高いと思われますが、アルファー食品の安心米シリーズは思いのほかラインナップが充実しており、味に関しては尾西やサタケよりもおいしい!と感じている方も中にはいるようです(個人的な意見を言わせてもらえば、メニューにもよりますが、正直、味はどっこいどっこい…)。
当食レポでも、過去に赤飯【食レポ13】や白飯【食レポ17】、エビピラフ【食レポ89】を取りあげたことがありますが、尾西やサタケに比べると記事にしていない商品が多いので、久しぶりに食べてみたいと思います。
アルファ米の備蓄を検討されている方の参考になれば幸いです。
長期保存可能(常温で約5年)な安心米を製造販売するのは、1966年設立のアルファー食品株式会社(本社:鳥取県出雲市)です。
同社の安心米はシリーズ化されており、主食となるアルファ米商品に関しては現在10種類前後のラインナップを揃えていますが、今回、試食する商品は、こちらのわかめご飯≠ニなります。
※補足:安心米シリーズには、おやつ感覚で食べられる「おこげ」シリーズ【関連記事:食レポ64】もあります。
パッケージサイズや重さ、機能(スタンドパック式)に関しては尾西食品やサタケが販売するアルファ米商品と大きく異なる点は見られません。
強いて比較するなら、他メーカーの商品よりも袋内の空気量が少ないため、厚みがなく保管スペースをとらないといったところでしょうか(ただ、現在、流通している商品(ひと昔前の尾西やサタケの商品は空気量が多く、かなり厚みがあった)に関しては、それほど差はない…)。
パッケージ裏面には調理方法や原材料名、アレルギー物質、栄養成分表、賞味期限など、商品に関する基本情報が記載されています。
ちなみに、安心米シリーズのわかめご飯は、食物アレルギーを起こしやすいとされる特定原材料(現時点で27品目)不使用のアレルゲンフリー食品であるということも特徴のひとつです。
切り口に沿って開封すると、プラスチック製のスプーンと脱酸素剤の2点が入っています。
せっかくなので、水すら確保できないような状況を想定して調理前の乾燥米とワカメを食べてみましたが、味はともかく、まったく食べられない(噛めない)代物というわけではなさそうです(お米は無味無臭ですが、ワカメはかなり塩辛い)。
なお、脱酸素剤は乾燥米に埋もれて底の方に隠れてしまっている場合もあるので、取り出し忘れにご注意を!
調理方法は非常に簡単で、袋の内側に引かれた注水線(170ml)まで水(または湯)を注ぎ、付属のスプーンで掻き混ぜたら、後はチャックを閉じて完成(水:60分|湯:15分)を待つだけです。
ちなみに、今回は水ではなく、ポットで沸かした湯を使っています。
※調理ポイント:計量カップを使わない場合は袋の底をしっかりと広げてから水を注ぐこと!また、味にムラが出ないよう注水後はよく掻き混ぜる!
指示された時間が過ぎたら再びチャックを開け、付属のスプーンで掻き混ぜれば、わかめご飯の完成です!
先に説明したとおり、安心米は袋がそのまま器としての機能を持つスタンドパック式なので、袋を手に持ちながらダイレクトで食べることができますが、今回もいつものように器に移し替えてみました。
調理前(before)と調理後(after)の写真がこちらになります。
調理前の内容量は100gとなっていますが、170mlの湯(水)を注ぐことで、調理後は270gに増えます。
そのため、茶碗によそると軽く2杯分になり、ボリュームという点では、大人でも十分満足できる量と言えそうです。
さらに調理後のわかめご飯を近距離で撮影した拡大画像がこちらになります。
釜で炊いたご飯に比べると米粒の欠けや崩れが目立ちますが、写真を見る限り、色つやもそれほど悪くなく、それなりにふっくらとしたわかめご飯に仕上がっているように見えます。
また、ワカメの量も申し分なく(おそらく尾西のわかめご飯よりもワカメの量は多い)、磯の香りもふわっと香ってきます。
では、肝心の味の方はどうか・・・
まず一口食べて最初に感じたことは、とにかく味が薄い!
ワカメの量が多いわりには塩気が薄く、味に旨味などもあまり感じられないため、味気なさは否めません(特に汗を掻いた後に食べると塩気の薄さが気になるかも…)。
ただ、見方を変えれば、白米のような感覚で食べられるシンプルな味付けになっているので、塩気のあるオカズと一緒に食べる分には、食べやすいわかめご飯と言えるのかもしれません(つまり、ご飯単体で食べるよりも、オカズと一緒に食べたいアルファ米)。
個人的には白ゴマなどを振りかけると風味や味が良くなるような気がします(ワカメのコリコリとした食感はgood!)。
ちなみに、アルファ米特有のポソポソとした食感は他メーカーのものとほぼ変わりなく、安心米シリーズの方が美味しいというほどの差は見いだせなかったため、わかめご飯は尾西やサタケも販売していますが、おそらく3メーカーの商品に関してはそれほど違いはないように思われます(サタケのわかめご飯については未食のため、比較はできませんが、おそらくそれほど大差ないかと…)。
大人でも十分なボリューム(茶碗2杯分ほど)がある! わかめの量が多く、磯の香りも感じられる! 味が薄く、汗を掻いた後などには塩気の物足りなさを感じそう… 単体で食べるよりも、オカズと一緒に食べたくなるシンプルな味付け! アルファ米特有のポソポソ感はあるが、わかめのコリコリとした食感は良い! |