ボローニャのパンの缶詰はプレーン味、メープル味、チョコ味の3種類ありますが、プレーン味【食レポ27】については、既に取り上げました。
そこで、今回はメープル味のパン缶を食べてみたいと思います。
容器のデザインやパンの形状、食感などについては、基本的にプレーン味のデニッシュパンと一緒だと思われますが、フレーバーが変わることで味にどのような変化が生まれるのか?
私個人の独断と偏見による評価となってしまいますが、率直な感想とパンの画像をいくつかアップしておくので、ボローニャのパンの缶詰を非常食として考えてはいるものの、肝心の味の方はどうなのか?気になっている方は、少し参考にしてみて下さい。
こちらがボローニャのパンの缶詰、『缶 de ボローニャ』メープル味です。
前にも言ったように、『缶 de ボローニャ』はリニューアルしたため、私の手元にあるパン缶とリニューアル後(2014年〜)のパン缶とではラベルのデザインが大きく変わっています。
また、賞味期限も従来の2年間から3年間へと、より長期保存できるパンとして生まれ変わりました。
しかし、リニューアル後のデニッシュパンの味や食感が、従来品に比べて大きく変わったというわけではないようなので、パンそのものの味や食感については、今回の食レポも少しは参考になるのではないでしょうか。
※補足:確認してみたところ、リニューアル後はメープルシュガーを使うなど、原材料に多少違いが見られました。もし味が全く変わっていたらすいません…いずれは、リニューアル後のボローニャも食べてみるつもりです。
というわけで、いつもなら試食する前に容器チェックなどをするところですが、今後は新デザインのパン缶に切り替わっていくはずなので、今回は特に触れず、画像のみアップしておきます。
では、さっそく開けてみましょう。
缶蓋はイージーオープン缶なので、缶切り等の道具は一切必要ありません。
フタを取り外すと薄紙に包まれたパンが隙間なくスッポリと収まっています。
前にも言いましたが、薄紙に貼り付けてあるシールの忠告どおり、紙をつまんで引っ張り出そうとしても、やはりなかなか素直に出てきてくれはしません・・・
前回に比べれば、コツを掴んだのか、多少取り出しやすかった気がしないでもありませんが、今回もまた薄紙の一部が若干破れてしまったのが残念です。
ちなみに、脱酸素剤は缶の側面に挟んであったようで、パンを取り出すまでは気付きませんでした。
さて、この薄紙に包まれたパンを手に持ってみると、紙によく油分がしみ込んでいることがわかります。
さっそく、薄紙を剥がし、丸裸にしたデニッシュパンがこちらです。
側面から見ると編み込み模様が確認できますが、前に食べたプレーン味のデニッシュパンよりも、もっとはっきりしているように感じられます。
いずれにせよ、ボローニャのパン缶は、他メーカーの保存パンには見られない独特の外見をしているのが特徴です。
さて、薄紙にしみ込んでいた油分からもわかるように、パンの表面は適度に油分が感じられるしっとり感があり、全体的にきつね色をしています。
また、ソフトパンといえるような柔らかさはなく、結構硬めなので、あまりふかふか感は感じられません。
また、このデニッシュパンはメープル味のはずですが、その香りはほのかに香る程度で、メープルの甘い香りは控えめのようです。
ちなみに、ボローニャのパンの缶詰メープル味のエネルギーは100gあたり352kcalです。
ところが、パン缶にはいっているデニッシュパン1個の重さは130gなので、1缶あたりのエネルギーは457.6kcalとなります。
そのため、ラベルに記載されている栄養成分表示が1缶当たりの数値ではないことに注意が必要です。
ラベルには1缶あたりの内容量についての記載はどこにもないので、ボローニャのパン缶のラベルは、この点が少し消費者の誤解を招く不親切な点と言えるかもしれません(どうせなら、1缶あたりのカロリー表示にしてもらった方がわかりやすいのでは…)。
では、さっそくナイフで適当に切り分けて食べてみることにしましょう!
こちらの2枚の画像が、ボローニャのパン缶:メープル味の断面図です。
適度に気泡がありますが、やはりフカッとした印象はなく、どことなく締まった感じのデニッシュパンに見受けられます。
思っていたほどしっとり感はありませんが、かといって、完全にパサついているかというとそうでもなさそうです…
試しに手でちぎってみると、下記画像のように層に沿ってちぎれ(切り方にもよりますが…)、その食感は想像どおり、ギュッと締まったしっかりとしたパンであることがわかります。
一方、味の方はメープル味という割には、メープルの甘みが抑えられているらしく、甘党には物足りなさを感じる控えめな甘さです。
また、他メーカーのパンの缶詰(トクスイのマフィンタイプなどは除く)に比べるとしっとり感があるので、パサツキ感はそれほど気になりませんが、やはりパン缶全般に見られる、あのモソモソっとした食感は少なからず残ります。
とはいえ、味自体はそれほど悪くはないので、長期保存できるパンの缶詰と思えば、美味しすぎるとまではいきませんが、まずまずのレベルではないでしょうか。
これまでの経験から、パンの缶詰は基本的に常温よりも温めて食べた方がウマい!ということがわかっています。
この点についてはボローニャのパン缶も例外ではなく、前回食べたプレーン味も温めて食べた方が間違いなく美味しくいただけました。
そこで、今回のメープル味も、やはり温めて食べた方が断然おいしいのか・・・!?
実際に試してみたいと思います。
温め方は、これまでと同様、レンジでチンとオーブントースターで焼く2通りの方法で行ないます。
では、まずはレンジでチンしたものから・・・
温め時間は500Wで20秒、出来上がったデニッシュパンがこちらです。
非常にフカフカとした触感があり、常温に比べると、油分がより滲み出してくるようで、指が油脂でテカッてきます。
手でちぎってみると、もちもちっとした弾力があり、メープルの香りも常温のものと比べると、より強く香ってくるような気がします。
食感は想像どおり、フカフカとしたまさにソフトパンで、油脂の影響もあってか、パサツキ感やモソモソっとした食感はほぼ消え失せているようです。
そのため、常温に比べると、味、食感ともに遥かに美味しいパンになったと結論付けてよいのではないでしょうか。
では、トースターで焼いた場合はどうか?
こちらは、レンジでチンとは違って、表面の油っぽさが消え、サクサク感を感じさせるラスク的な肌質をしています。
ひと口食べようと手でちぎってみると、表面は硬くカリッとしていますが、中心部は油分が残っており、適度にツヤがあるようです。
実際に食べてみると、表面はカリッ、中はモチっと2層の食感が楽しめる、これはこれで美味しいパンになっていました。
やはり、ボローニャのパンの缶詰は、味を問わず、温めてから食べた方が、デニッシュパンの良さを引き出してくれるようで、とてもおいしいパンに仕上がるようです。
常温で食べるボローニャのパンの缶詰メープル味は、缶パンとしては美味しい方といった程度ですが、温めてから食べると、間違いなく格段に美味しさが増しています。
個人的には、むしろコンビニの菓子パンなんかよりも美味しく感じられるデニッシュパンのように感じられます。
しかし、コンビニのパンに比べると価格は2倍以上する(保存パンなので仕方がない…)ので、いくら美味しいとはいえ、私のような一庶民には日常的に手が出せるようなパンではなさそうです。