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食レポ98|ハーベストセサミ保存缶編

ハーベスト保存缶を食べてみよう!entrance

今回は子供ウケの良さそうな不二家の保存缶を取りあげるつもりでいましたが、私の手元にある『ペコちゃんのサクサクビスケット』は、どうやら入手困難な状況にあるようです。

不二家の公式サイトには、『ペコちゃんどこでもビスケット』という新商品(2017年2月)の保存缶が掲載されていたので、サクサクビスケットに関する情報がないところを見ると、おそらく製造終了してしまったのでしょう。

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というわけで、今後、入手が難しいと考えられる非常食よりも、現時点で購入できる商品を先に紹介した方がよいのではという思いから、今回は同じ保存缶でも、東ハトのハーベスト缶を試食し、通常タイプのハーベストと食べ比べてみたいと思います。


東ハト:ハーベスト(セサミ)保存缶とは?

東ハトと言えば、キャラメルコーンをはじめ、オールレーズンやポテコといった、大抵、誰もが知っているであろうロングセラー商品を世に送り出した1952年創業の中堅の菓子メーカーですが、事業(ゴルフ場など)の多角化で失敗し、多額の負債を抱えた結果、2003年に経営破綻してしまいました。

しかし、東ハトという社名がなくなることはなく、経営再建により、現在は山崎製パンの子会社として製菓部門の中核を担っています。

今回、試食するハーベストも、倒産という憂き目にあった東ハトを代表する焼き菓子のひとつですが、1978年の発売以来、安定した売上を上げている同シリーズに長期保存可能な保存缶が加わったのは、2012年8月6日のことです。

そのため、ヒット商品とはいえ、長期保存できるハーベスト保存缶なる備蓄食が存在していたとということを今初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。

というわけで、ハーベスト保存缶とは、いったいどんな商品なのか、さっそくチェックしてみましょう!

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こちらの商品がハーベスト保存缶です。

ハーベストはシリーズ化されており、通常タイプの商品は、期間限定を含む数種類のフレーバーが用意されていますが、保存缶に関しては、どうやらセサミ(ゴマ)≠セけのようです。

缶詰には、お馴染みのスマイルキャラクターがデザインされていますが、備蓄・保存食目的で商品化されたということもあってか、よく見ると、ラジオや懐中電灯、ヘルメットらしき絵も描かれており、さり気ないこだわりが見てとれます。

ちなみに、容器は一般的なパンの缶詰よりも一回りというか、二回りほど大きめなので、重さは別として、携帯食としては少しかさばる食料となりそうです。

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容器には、スマイルキャラクターの他にも、災害時の備蓄食としての役割を意識した災害用伝言ダイヤルの利用方法に関する情報も記載されています。

ちなみに、保存缶と通常タイプのハーベストセサミとで原材料名に違いはあるのかチェックしてみましたが、原材料はもちろん、その並び順についても違いは見られませんでした。

※ 補足:JAS法に基づく加工食品品質表示基準により、原材料名欄には、使用した原材料を重量順に表示するのが原則。

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保存缶によっては付いていない備蓄食もありますが、ハーベスト缶にはプラキャップが付いているため、食べきれない分は、フタをして一時的に保管することが可能です。

プルトップ式のフタを開ける(カキッ!という金属音が思ったよりも響く…)と、小袋に入ったハーベストが8包ほど入っていますが、ご覧のように容器内に隙間が目立つため、この隙間をもう少し有効活用してほしいところです。

ちなみに、缶詰内には上下4袋ずつ納まっていますが、私が試してみたところでは、5袋ずつ入る程度の余裕はありました。

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そのため、個人的には10包は入れて欲しいところです。

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保存缶に入っていたハーベストの小袋をすべて取り出した画像がこちらになりますが、私の手元にあるハーベスト保存缶には、8袋中、2袋に割れ(計2枚)が見られました。

また、缶底には長期保存食ではお馴染みの脱酸素剤も1つ入っています。

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小分けされたハーベストセサミは、1袋4枚入りで、この点は通常タイプ(8包入り)のハーベストと特に変わりありません。

がしかし、目を凝らして袋の表面を見てみると、画像からは少し解りにくいかもしれませんが、小さな穴が開いていることが確認できます。

欠陥品だ!と東ハトにクレームを付けたいところですが、この微小穴、実は故意に開けてあります。

・・・・・。

だったら、なおさら欠陥品ではないか!と地団駄踏みたいところですが、この穴を開ける行為は密封された容器内の脱酸素剤の効果を高めるための工夫なので、決して欠陥品ではありません(缶ラベルにも「内袋に小さな穴をあけてあります」との注意書きがあります)。

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ハーベスト(セサミ)保存缶を食べてみた感想

それでは、保存缶のハーベストセサミを食べてみましょう!

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直径は約11cmほどで、ビスケットの表面にまぶしてある砂糖の粒がキラキラと輝いて見えます。

ちなみに、ハーベストセサミは、2015年9月にリニューアルされたらしく、金ゴマを使用(いりごま使用量中5%)しているとのことですが、確かにゴマの香ばしさや風味がしっかりと感じられる薄焼きビスケットに仕上がっています(ただ、リニューアル以前のハーベストを食べてないので比較はできませんが…)。

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ビスケットの厚みは約3mm、薄い生地を何層にも折り重ねることで、独特のサクサク感と軽い食感がウリですが、ハーベストの味や食感については、私が感想を述べるまでもないでしょう。

というわけで、ここでは通常タイプのハーベストと食べ比べてみた感想を述べておきます。

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ハーベスト保存缶(8包入り)は、400円前後で購入することができますが、通常タイプのハーベストセサミ(8包入り)は150円前後で販売しています。

そのため、価格だけ比較すならな、保存缶がいかに高いかという印象を持ってしまいますが、5年保存(通常タイプは約半年)できるという点を考慮すると、普段あまり口にしないという方にとっては経済的な備蓄食となるはずです。

両商品の原材料名欄を見比べてみたところ、特に違いは見られませんが、小袋のデザインに関してはどうやら微妙に変えてあるようです(また、保存缶の小袋には微小穴が開いている)。

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保存缶と通常タイプのハーベストセサミの違いを見極めるため、両ビスケットを並べてみましたが、ご覧のとおり、表裏、さらにはサイズに至るまで、ここが違う!といえるほどの差異は確認できませんでした。

では、気になる味や食感の方はどうか・・・!?

安心してください!

少なくとも私には、味・食感ともに両ビスケットに差異があるようには思えません。

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強いて違いを挙げるとするなら、通常タイプのハーベストセサミの方が、気持ち甘かったような気もしないでもありませんが、おそらく、ビスケットにまぶしてあった砂糖の量がたまたま多かったか、私の気のせいでしょう。

というわけで、東ハトのハーベストセサミをこよなく愛する方にとっては、このハーベスト保存缶は、不味くて完食できないという心配のない美味しい備蓄食になることは間違いなさそうです。
まとめ

チェック味や食感は通常タイプと薄焼きビスケットと変わらない美味しさなので、ハーベスト好きにはお勧め!

チェック5年保存できるという意味では経済的だが、価格に関しては通常タイプの3〜4倍と高め…

チェック小袋に穴が開いているため、一度開封してしまった場合は、通常タイプよりも早めに完食したい!

チェック容器内の隙間が目立つため、できればビスケットの量をもう少し増やしてほしい…