サタケにはマジックライスというアルファ米を使った保存食シリーズがあり、当食レポでもいくつか紹介してきましたが、平成28年11月に雑炊シリーズと呼ばれる新シリーズが発売されました。
※ マジックライスの食レポ記事は、アルファ米リストからどうぞ。
雑炊シリーズは保存食シリーズに比べると、ラインナップは3種類と少ないものの、消費者側にとって備蓄食の選択肢が増えることは歓迎すべきことです。
そこで、今回はマジックライスの雑炊シリーズから、ちょっと珍しいチゲ風味のアルファ米を試食してみたので、興味のある方は少し参考にしてみてください。
サタケがマジックライスシリーズのラインナップの充実を図るため、新発売した雑炊シリーズは「醤油だし風味」と「チゲ風味」、そして「シーフード風味」の3種類ありますが、メーカー希望小売価格は、いずれも1食280円(税抜き)となります。
冒頭でも触れたように、今回は唐辛子入りの「チゲ風味」をチョイスしましたが、シーフード風味は既に試食済みなので、興味のある方は【食レポ114】をご覧ください。
では、さっそくパッケージチェックからしていきましょう!
パッケージサイズや機能(スタンドパック式)、賞味期限(製造日か約5年)に関しては、保存食シリーズとあまり変わりありませんが、雑炊シリーズの方が、やや高さが低く袋が浅めの作りになっているようです。
また、内容量が70g(保存食シリーズは100g)と少ないため、総重量は保存食シリーズよりもいくらか軽くなり、カロリーも保存食シリーズ(380kcal前後)に比べると、雑炊シリーズ(260kcal前後)の方が低く抑えられています。
パッケージ裏面には調理方法をはじめ、原材料名、アレルギー物質表示、栄養成分表、賞味期限など、商品に関する基本情報が記載されているので、特に食物アレルギーのある方や糖尿病などの持病がある方は忘れずにチェックしておきましょう。
パッケージを開封すると、調味粉末などの小袋は見当たらず、お馴染みのスプーンと脱酸素剤の2点が入っています。
ちなみに、雑炊シリーズは保存食シリーズとは違い注水線は1本しかありません。
では、次に調理前の乾燥米と乾燥具材の方をチェックしてみましょう。
雑炊シリーズのチゲ風味に入っている具材はシイタケ、ネギ、唐辛子の3点で、シイタケのサイズは大きいもので3cmほどになります。
また、味付け用の小袋が入っていない代わりに、すでに顆粒状の調味料がアルファ米と一緒に混ざっていました。
調理方法は保存食シリーズと変わらないため、袋の底をしっかりと広げたら、注水線(210ml)まで熱湯または水を注ぎ、付属のスプーンでよく掻き混ぜチャックを閉め、後は完成を待つだけです(熱湯:15分
/ 水:60分)。
今回は熱湯て調理してみましたが、完成した雑炊がこちらになります。
マジックライスは袋がそのまま器として利用できるスタンドパック式なので、付属のスプーンでダイレクトに食べることもできますが、今回は食レポということもあり、中身を確認する意味で器に移し替えてみました。
試食する前に調理前と調理後の比較画像をアップしておきます。
雑炊ということもあり、調理に使用する水量が多いため、ボリュームがあるように見えますが、保存食シリーズに比べると内容量は30g減となるため、量自体はそれほどでもありません(パッケージにプリントされているイメージ画像に比べると具材が少なく、やや貧相に見えるかも…)。
さらに、拡大画像をアップしておくので、完成したチゲ風味の雑炊の雰囲気だけでも味わってみてください。
ご飯とは違って、スープ量の多い雑炊ですが、とろみはなく、サラッとしたスープに仕上がっています。
では、肝心の味の方はどうなのか・・・
シャバシャバとしたとろみのまったくないスープは、どちらかというと味自体は薄めですが、口にした直後から、唐辛子のピリッとした辛さが舌や喉を刺激してきます。
激辛というほどの辛さレベルではありませんが、私のような唐辛子の辛さ(わさびは好き)が苦手だという方には、結構な辛さに感じるのではないでしょうか。
そのため、スープだけで飲むよりも、ご飯と一緒に食べた方が食べやすいような気がします。
では、アルファ米の方はどうかというと、国産うるち米を使用した乾燥米は、アルファ米特有の少し硬く芯が残っているような食感はありますが、スープの量が多いため、ご飯として食べるよりも、食べやすいように感じます。
また、具材のネギは貧相で存在感が薄いものの、シイタケに関してはサイズもそこそこ大きく、この種の保存食にしては食べごたえがありました。
以上、雑炊シリーズのチゲ風味を試食してみましたが、前に食べたシーフード風味と同じく、備蓄食という観点からみると個人的にはあまりお勧めできる一品ではありません。
そもそも、チゲ風味は唐辛子入りなので、どうしても喉が渇き水が欲しくなってしまう(うっすらと汗も掻いた)ため、ピリ辛系の食べ物が果たして非常食としてどうなのかという疑問が残ります。
そのため、アウトドアなどには良いかもしれませんが、状況によっては水が貴重になるかもしれない災害時に備える非常食としては、正直、微妙なところです。
チゲ風味の雑炊という点では珍しい非常食! 唐辛子の辛さが苦手な人には結構な辛さを感じる! スープが多い分、アルファ米特有の食感が苦手な方はご飯として食べるよりも食べやすい! |