今回、試食するのは株式会社サタケが製造販売するアルファ米商品・マジックライスです。
サタケのマジックライスシリーズは、当食レポでこれまでに9品(マジックライス関連の記事はアルファ米リストからどうぞ)ほど紹介していますが、今回は今年の6月に新メニューとして発売された商品の中から根菜ご飯≠チョイスしてみました。
発売から半年も経っていないということもあり、『根菜ご飯』に関する情報は、まだ少ないと思われるため、少しでも参考になれば幸いです。
冒頭でも触れたように、サタケは今年の5月に公式サイトでマジックライスシリーズに新メニューを加えることを発表しました。
そのため、翌月の6月1日より『根菜ご飯(税抜:320円)』と『パエリア風ご飯(税抜:340円」)』が新発売されましたが、実は新商品の登場により、終売となってしまった商品が2点あります。
それは『牛飯』と『炒飯』です。
牛飯【食レポ100】と炒飯【食レポ112】に関しては、当食レポでも過去に取りあげていますが、今後は在庫が無くなり次第、入手困難となるため、食べてみたいという方は今のうちにどうぞ!
では、さっそく本題に入りましょう!
まずは『根菜ご飯』のパッケージチェックから・・・
新メニューだからといって、パッケージサイズや機能(スタンドパック)、内容量(100g)、賞味期限(5年)などが大幅にリニューアルされたということはどうやらなさそうです。
パッケージ裏面には商品に関する基本情報が記載されており、『根菜ご飯』はアレルギー特定原材料等27品目を使用していないアレルゲンフリー食品であるということも特徴のひとつといえるでしょう(ただし、製造工場では、えび・かに・小麦・卵・乳・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む商品を製造している)。
ちなみに、どうでもいいことですが、調理方法の説明文は旧商品に比べると少し変わったようです(手順などは変わらない)。
両サイドにある切り口に沿って袋を開封すると、お馴染みのプラスチック製スプーンと脱酸素剤が入っているため、調理する前に取り出しておきます。
上記画像は調理前のアルファ米と乾燥具材ですが、ご覧のように既に顆粒状の調味料が入っていました。
袋の底をしっかりと広げたら(中途半端に広げると正確な注水量にならないため要注意!)、後は2通りあるお好みのメニュー(ごはん or 雑炊)で必要とされる注水ラインまで水(又は湯)を注ぎ、付属のスプーンでよく掻き混ぜ、チャックをすれば、後は完成を待つだけです(水:60分|熱湯:15分)。
今回は熱湯(150ml)でごはんを作ってみましたが、注水から15分後に完成した『根菜ご飯』がこちらになります。
開封直後のごはんはあまりおいしそうには見えないため、再び付属のスプーンで掻き混ぜ、ごはんをほぐせば根菜ご飯の完成です。
サタケのマジックライスシリーズに限らず、アルファ米商品の大半はパッケージが器として機能するスタンドパック式なので、袋を手に持ったまま、付属のスプーンを突き刺しそのまま食べることもできますが、今回は食レポということで、あえて器の方に移し替えてみました。
参考までに、調理前と調理後のアルファ米の比較画像を並べてアップしておきます。
いかがでしょう・・・
調理後の根菜ご飯は250g(雑炊の場合:390g)に増えますが、ご覧のように調理前の乾燥米飯に比べて2倍以上に増えており、食べ盛りの学生などは別として、大人でも十分満足できるボリュームのように思われます(むしろ、子供や女性、高齢者には量が多すぎるかも…)。
さらに、米粒の様子までハッキリわかるよう拡大した根菜ご飯の画像がこちらになります。
こうして見ると、米粒の割れなども目につきますが、その辺はマジックライスに限らず、ほぼすべてのアルファ米商品に言えることなので、仕方のない点ではあります。
では、気になる味はどうなのか・・・
マジックライスの『根菜ご飯』には、4種類(シイタケ・レンコン・人参・ゴボウ)の具材が入っていますが、各具の味や特徴についてまとめておきます。
【シイタケ】存在感のあるサイズの大きなシイタケ(直径2〜3cm)が多く、味も染みており、クニッとしたシイタケ特有の食感も良く、いい意味で普通の干しシイタケとあまり変わらない。
【レンコン】見た目はシイタケほどの存在感はないものの、シャキシャキとした歯ごたえがあり、いいアクセントになっている。
【人参】約5mm角の人参は歯ごたえがなく、煮崩れたような残念な食感だが、この手の非常食で歯ごたえのある人参を食べたことはないため、特に可もなく不可もなく、彩りという点でないよりもあった方がいいレベル。
【ゴボウ】ささがき状のゴボウが入っており、中には3.5cmという長めのゴボウも。香りはいまひとつだが、食感も悪くなく、いい意味で普通のささがきゴボウ(できれば、もう少し量を増やしてほしいところ)。
では、ごはん自体の味や食感はどうなのか・・・
全体的に薄味で、個人的には、もう少し塩分濃いめでも良さそうに感じますが、思いのほかダシの旨味が効いており、味自体は悪くありません。
また、アルファ米特有のモソモソとした食感は口の中に残るものの、和風だしの味付けと具材の食感(特にシイタケとレンコン、ゴボウ)がいいアクセントになっており、それほど気にならないため、非常時に食べる主食としては十分美味しいと思える根菜ご飯のような気がします。
以上、マジックライスシリーズの新商品を食べてみましたが、薄味で素朴な具材を使った『根菜ご飯』は幅広い年齢層に受け入れられそうなメニューなので、アルファ米の『五目ご飯』などが美味しいと感じられる方であれば、味のバリエーションを増やすという意味で検討してみる価値はありそうです。
ボリュームがあり、大人でも十分満腹感が得られる(むしろ、子供や女性、高齢者には多過ぎるかも)! 和風ダシが効いており、具の食感も良いため、アルファ米のモソモソ感がそれほど気にならない! 具材の量もそれなりに入っており、特にシイタケはサイズが大きく存在感がある(レンコンの食感も良い)! 調理の際、しっかりとかき混ぜておかないと、味にムラがでる! ごはん自体は味が薄く、個人的には味付けに少し物足りなさを感じる… |