今回、試食する長期保存食はおこげ≠ナす。
おこげといっても、お釜の底にへばり付いた焦げ飯ではなく、乾燥させた米飯を揚げて(焼く)作るせんべいのことで、アルファー食品株式会社が数年前に商品化しています。
当食レポでも、過去にぜんざいおこげ【食レポ64】や野菜カレーおこげ【食レポ101】を記事にしています、手元に製造日から3年半以上寝かせたコンソメ味のおこげが残っていたため、味はもちろん、臭いや食感に問題はないかどうか確かめてみたいと思います。
『安心米おこげ』を販売するのは、アルファ米商品を販売する3強(尾西食品、サタケ)のひとつ、アルファー食品株式会社です。
同社の安心米おこげは、シリーズ化されており、「シャカシャカタイプ」と「まぜまぜタイプ」に分かれるようですが、今回は前者のコンソメ味(メーカー希望小売価格:税抜き
280円)となります。
※補足:シャカシャカタイプは2種類あり、「コンソメ味」の他に「カレー味」があります。
まぜまぜタイプの『ぜんざいおこげ』に比べると、パッケージサイズは一回りほど小さく(縦:18cm × 横:16cm × 厚み:3cm)総重量も65g(ぜんざいおこげ:総重量175g)と軽めです。
パッケージ裏面には食べ方についての説明がイラスト入りでありますが、特に難しい手順などはひとつもなく、マクドナルドのシャカシャカポテトと同じ要領で作ることになります。
また、パッケージ裏面には原材料名やアレルギー物質、栄養成分表などの商品情報が記載されているため、アレルギー体質の方や糖尿病などの持病がある方は、しっかりと確認しておきましょう。
切り口に沿ってパッケージを開封すると、おこげの他に調味粉末の小袋と脱酸素剤が入っているため、調理する前に袋から取り出しておきましょう。
ちなみに、おこげの数を数えてみたところ、一口サイズ(直径:1.5〜2cm前後)のおこげが計66個入っていましたが、外部からの衝撃による破損も若干見られました。
おこげ自体には味が付いていないため、こちらの小袋に入っているパウダー状の調味粉末を使っておこげにコンソメ味を絡ませることになります。
というわけで、さっそく調味粉末をおこげにサッサと振りかけ、チャックを閉めて上下に軽くシェイクしてみました。
完成した調理後のおこげがこちらになります。
画像では少し分かりづらいかもしれませんが、パウダー状の調味粉末がよく絡んだおこげに仕上がっています。
せっかくなので、調理前と調理後のおこげの画像を並べて比較しておきます。
ご覧のように、調理後のおこげには、パウダー状の調味粉末が万遍なく絡んでいるように見えますが、肝心の味の方はどうなのか、さっそく食べてみました。
同シリーズのおこげは前に食べて(製造日から1年経っていない商品)いますが、今回試食した製造から3年8ヵ月経過した商品でも、おこげ自体のサクサクとした食感は健在で、湿気った気配はどこにもありません。
また、味についても同様で、変わらない味をキープしているように思えます(やや油っぽい風味や味が口の中に残るものの、この点に関しては以前も感じた)。
特に油を多く含んだ食品は酸化による味や風味の劣化が懸念されますが、安心米おこげに関しては、賞味期限内であれば、どうやら味や食感が大きく落ちるということはなさそうです。
では、調味粉末の味はどうかというと、こちらはガーリックの風味がほんのりと感じられる良くも悪くも化学調味料を使った当たり障りのないコンソメ味(気持ちしょっぱめ)に仕上がっており、特筆すべき点はありません。
附属のコンソメ味が口に合わないという場合は、味付けパウダーを振りかけずに食べることもできますが、おこげ自体には味が付いていないため、食べ続けていると、おこげの油っぽさが気になるかもしれません。
以上、安心米おこげのコンソメ味を食べてみましたが、時や場所を選ばず食べられる手頃な価格のスナック菓子という点では重宝するため、おこげせんべいなどが好きだという方は検討してみてはいかがでしょうか。
通常タイプのせんべいとは違い、長期間保管しても味や食感は大きく落ちない! 揚げせんということもあり、完食後はややしつこく感じる… 調味粉末を投入した後はしっかりシェイクしないと味にムラができる… 歯の窪みや隙間におこげのカスが詰まりやすい… 乾パンほどではないが、飲み物が欲しくなる… 外部からの強い衝撃には注意が必要(せんべいが砕ける)! |