今回、試食する非常食は尾西食品のアルファ米です。
尾西のごはんシリーズは、ラインナップが豊富なので、全種類(10種類以上)取りあげるには、まだ少し時間が掛かりそうですが、8番目にチョイスした商品はこちらの山菜おこわです。
山菜おこわはもち米≠ニうるち米≠フブレンドなので、うるち米100%のごはん(アルファ米)とは少し違う食感になるかと思われますが、味はもちろん、その辺の違いも比較しながら食べてみたいと思います。
冒頭でも触れたように、 尾西食品のごはんシリーズを当食レポで紹介するのは、山菜おこわで8品目となりますが、他のラインナップが気になるという方は、過去記事をご覧ください。
※補足:「おこわ」とは、一般的にもち米≠蒸して作った料理の総称として知られていますが、調理方法で分類されているわけではないため、もち米にうるち米≠ブレンドして蒸したものなども「おこわ」と呼んでいます。
それでは、さっそく商品パッケージのチェックから始めていきましょう!
パッケージデザインは、過去にリニューアルされたこともありますが、現在のデザインに一新されてからは、ほぼ変わっておらず(おそらく、10年近く変わっていないかと…)、賞味期限のチェックがしやすいのが特徴です。
計量、かつ、厚みも薄く(約2cm)、尾西のごはんシリーズのアルファ米商品は避難用リュックに入れておく携行食にも適しています。
パッケージ裏面には、山菜おこわの調理方法や原材料名、栄養成分、アレルギー物質など、商品に関する基本情報が記載されているので、特に食物アレルギーなどがある方は、必ずチェックしておきましょう。
パッケージを開封すると、調味粉末の入った小袋とプラスチック製のスプーン、脱酸素剤の3点が入っているので、調理前に取り出します(脱酸素剤は乾燥米に埋もれて隠れてしまっている場合もあるので、取り忘れに注意!)。
調理前の乾燥米(アルファ米)の拡大写真が【画像:中央】になりますが、正直、もち米とうるち米の違いはよくわかりません。
一方、具の方も主だったサイズの山菜を取り出してみました【画像:下】。
原材料名欄で確認すると、わらび、ぜんまい、えのき茸、細竹、ふき、きくらげの計6種類入っているようですが、ザッとチェックしたところ、どうやら山菜によって量に差があるようです(細竹などは少なかった…)。
尾西の山菜おこわは調味粉末で味付けするため、調理前に小袋を開封してササッと振りかけたら、熱湯(または水)を注ぎます。
ちなみに、調味粉末を振りかけたら、湯を注ぐ前に付属のスプーンでざっくりと掻き混ぜておくと、調理後の味にムラがでにくくなります。
また、袋の底をしっかりと広げてから、適量を注ぐのも調理ポイントのひとつです(理由:中途半端な広げ方だと、注水ラインどおりに注いでも湯量が少なく、硬い仕上がりになってしまうおそれがある)。
袋の内側にある注水ラインまで熱湯(水)を注ぎ、付属のスプーンでよく掻き混ぜ、チャックを占めたら、後は放置して完成を待つだけです(熱湯:15分 / 水:60分)。
熱湯を注いでから15分経過した直後のアルファ米がこちらになります。
後は、再度、付属のスプーンで軽くかき混ぜれば、山菜おこわの完成です!
尾西のごはんシリーズは、袋が器として機能するスタンドパック式の袋を使っているので、そのまま食べることができますが、今回は食レポということで、あえて器に移し替えてみました。
尾西の山菜おこわの調理前(before)と調理後(after)の画像を比較してみたので、まずは、その違いをご覧ください。
調理前の山菜おこわは内容量100gですが、調理後は210g(注水量:110g)になるため、茶碗によそると1.5〜2杯分といったところでしょうか。
間近で見ると、なんとなく量が少なく感じてしまう非常食も珍しくはありませんが、山菜おこわに関しては大人でも十分満足できそうなボリュームがあります(むしろ、小食な人にとっては多すぎるくらい…)。
さらに、山菜おこわを近距離で撮影した拡大画像がこちらです。
鼻を近づけると、山菜のなんとも言えない独特の香りが、ふわっと漂ってくるおこわで、具(山菜)の量が少な過ぎるということもなく、ご飯とのバランスは良いように見えます。
しかし、写真では少し分かりづらいかもしれませんが、ツヤはそこそこあるものの、スプーンで掻き混ぜると、やや硬い感じを受けるのが少し気になるところです。
では、肝心の味の方はどうなのか・・・
一口食べてみると、予想どおり、やや硬い食感がします(味付けは薄く、体を動かしたり、汗をかいた後に食べる主食としては塩気が物足りなく感じてしまうかも…)。
以前、試食した尾西の赤飯【食レポ51】ももち米≠使ったアルファ米でしたが、赤飯は粘りつくようなもっちりとした弾力があったものの、この山菜おこわは、もち米特有のモチモチとした弾力が弱く、どちらかというとゴワゴワとした硬さの方が気になってしまいます。
山菜おこわは、もち米100%の赤飯とは違い、もち米とうるち米のブレンドになるため、その違いが両者の食感に少なからず影響しているのかもしれませんが、私が想像していたものとはちょっと異なるおこわに仕上がっていました。
ただし、もち米を使っている分、モソモソ(ポソポソ)とした食感がそれほど気にならないため、個人的には、うるち米100%のアルファ米よりも食べやすいような気がします(ただし、この辺は好みの問題…)。
大人でも十分なボリュームがある! もち米の良さ(もっちり感)があまり活かされていないが、うるち米100%よりも食べやすい! 山菜の香りはそれなりに再現されているが、味付けが薄く、塩気が少し物足りない… あまり硬めの食感が好みでないなら、注水線よりも気持ち多めに湯(水)量を注いだ方が良さそう… |