今回の試食レポは、ホリカフーズのレスキューフーズシリーズです。
レスキューフーズと言えば、私がこの試食レポを始めるキッカケにもなった一番最初に食べた非常食ですが、今日はカレーライス【試食レポ@】ではなく、ビーフシチューを食べてみたいと思います。
ちなみに、今回は単品のビーフシチューであり、一食ボックスではないのであしからず・・・。
レスキューフーズの一食ボックスは、水や火を一切必要としないのに、いつでもどこでもホカホカご飯が食べられるというのが最大のウリで、災害時の非常食としては、申し分のない機能を備えていますが、いかんせん価格が高い!(1食あたり約1,000円)
イザッ!というときの保険のつもりで数食分購入する分にはよさそうですが、大量にストックしておくとなると保管場所もとるので、躊躇してしまうところです。
しかし、単品となれば価格も安くかさばらない!
レスキューフーズのオカズ系保存食は、そこそこ美味しいといった意見も多く見られるので、ビーフシチューの味はどれほどのものなのか、実際に自分の舌で確かめてみたいと思います。
こちらの写真に写っている商品が、今から試食するホリカフーズのレスキューフーズ、ビーフシチュー(単品)です。
レスキューフーズの一食ボックスにもシチュー&ライスという商品がありますが、原材料を見比べてみた限りでは、おそらく使用しているシチューは同じものと思われます。
ちなみに、うさぎさんのブログに「シチュー&ライス」に関する記事があるので、興味のある方は、読んでみてください(パッケージが空型となっていて珍しい)。
さて、こちらのビーフシチュー、袋はよくあるレトルトカレーなどに使用されているパウチと同じようにも見えますが、長期保存を特に意識していない一般のレトルト食品の賞味期限が長くても1〜2年前後であるのに対し、レスキューフーズのレトルト食品は賞味期限が3年6ヵ月なので、パッケージが同じように見えても、おそらく袋の構造や素材は、より中身を酸化させにくい工夫がしてあるのでしょう。
パッケージデザインの方は、特に美味しそうなビーフシチューの写真がプリントしてあるわけでもなければ、意匠も特に凝っているというわけではない(特に裏面は無地)ので、どちらかというと地味な印象を受けますが、個人的には「>>>>」のマークがなんとなくカッコいい・・・
ちなみに、このビーフシチュー、カロリー表示などが見当たらなかったので、ホリカフーズの公式サイトをチェックしてみたところ、211kcalということがわかりました。
なお、パッケージで1点気になったことと言えば、裏面の無地でしょうか。
非常食は、数種類の食料をまとめて保管している人も多いので、できれば両面に商品名くらいは表記しておいてもらえると、お目当ての食品を探す際の手間が省けるような気がします。
では、さっそく、レスキューフーズのビーフシチューを調理してみましょう。
冒頭でもお話ししたように、今回は一食ボックスではなく、あくまで単品のビーフシチューなので、火や水が無くても温めることができる!というわけにはいきません。
そこで、手頃な大きさの鍋に水を注いで火にかけます。
沸騰した湯に袋を沈めて、待つこと5〜7分・・・
この辺の調理方法は、一般的なレトルトカレーなどとまったく一緒です。
※ 特に電子レンジでの調理方法は書かれていませんが、耐熱容器に移し替えて温めれば、おそらく問題ないかと思われます。
グツグツと煮えたぎる湯に沈めてから、7分経った袋を開けた状態のものがこちらの2枚の画像です。
封を切ると、中からホワッとシチューの香りが上ってきます。
袋のままでは食べづらいので、とりあえず手頃な器に移し替えてみましょう。
画像からも見てとれるように、まず何より、そのゴロッとした具の大きさに目を奪われます。
私が確認した限りでは、煮崩れたものを除くと、じゃがいも、人参、牛肉がそれぞれ2個づつ入っています。
前回試食したレスキューフーズの一食ボックス:カレーライスには、これほど大きな具材はひとつも入っていなかったので、具のサイズに関してはインパクトがあり、食欲をそそります。
では、冷めないうちにいただきましょう。
まずはソースの方から・・・
ソースの香りに関しては、ワインの芳香な香りやフレッシュさはあまり感じられませんが、ビーフシチューらしい香りはそれなりに再現しているようです。
しかし、レトルトパウチ食品である以上、どうしても避けることのできない、あの独特なレトルト臭はするので、このニオイに敏感で嫌いな方には少し抵抗があるかもしれません。
一方、シチューそのものの色は、どちらかというと赤みの強いソースで、とろみ感は控えめです(といっても、水っぽいというほどサラッとしたものではないので適度なとろみはありますが…)。
さっそく、一口啜ってみたところ、コクや深みはあまり感じられず、あっさりとしたソースに仕上がっているようで、若干、酸味が強いように感じられました(また、少し薄味)。
次に、私が最も気になったゴロゴロッとした具を食べてみます。
まずは、じゃがいもから。
非常に大きなじゃがいもで、食べごたえがありそうに見えますが、食感に関しては・・・残念ながら満足できるようなものではありませんでした。
レスキューフーズに限らず、レトルト食品全般に言えることですが、加圧加熱方式で作られているため、じゃがいも本来のホクホク感や歯ごたえがなくなり、噛みごたえのないグシャッとした食感に変わってしまっています。
あえて厳しい評価をするなら、具のサイズを大きくしてしまったことが、かえって裏目に出てしまい、そのホクホク感や歯ごたえのなさが際立ってしまったようにも思えます。
次は、人参を食べてみましょう。
サイズはやはり大きい!
どれくらい大きいのか興味がわいたので、試しに測ってみたところ、5cm(縦)×2cm(幅)というサイズであることが判明。
しかし、味の方は、じゃがいもと同様、グシュグシュッとした噛みごたえのない食感で、若干、水っぽい感じもします。
では、メインの牛肉はどうか !?
あまり期待は持てませんが、とりあえず食べてみましょう。
まず、サイズに関しては、やはり申し分ない大きさ(4cm(縦)×2cm(幅)×2cm(厚))です。
そして、気になる味の方はというと・・・
これは思ってた以上の、なかなかの柔らかさです!
肉を食べているという食感も十分に感じられるので、若干筋っぽさが口の中に残りますが、まずまずの美味しさといってよいのではないでしょうか。
ただ、時間が経って冷めてしまうと、肉が締まってしまい筋っぽさも増すような気がするので、温かいうちに食べてしまった方が良さそうです。
ビーフシチューを一食分、平らげた上での感想は、味(食感も含めて)に関しては市販のレトルト食品として普通に売られている商品とほとんど差はないような気がします。
ただし、ゴロゴロッとした具のサイズはどれも大きく存在感があるので、その点は評価したいところです。
レスキューフーズのビーフシチューは、単品で購入する分には、価格もそれほど高いわけではないので、賞味期限の長さを重視するなら、非常食として備蓄しておくのも悪くはないかもしれません。