ボローニャのパン缶:プレーン味を食べてみよう!
今回、私が試食する非常食は、ボローニャのパン缶『
缶 de ボローニャ』です。
個人的には、前に紹介したアキモト【
食レポ3・
食レポ6】やトクスイ【
食レポ21】などのパン缶よりも気になっていた商品ですが、非常食をまとめ買いする際に利用していた楽天市場の某ショップでは、どういうわけか売り切れていたり、取扱っていなかったため、入手する機会がありませんでした。
また、2カ月ほど前、某デパ地下で防災商品を展開している特設コーナーがあり、ちょうどその前を通りかかった私は、ボローニャのパン缶が置いてあったのを見て、喜び勇んで手に取ったのですが、500円という暴利価格を見て購入する気が失せた苦い思い出もあります。
確か『缶 de ボローニャ』のメーカー希望小売価格は420円だったはずですが、それよりも高い・・・
さすが、デパート・・・価格も強気です。
というわけで、なんだかんだ手に入らない状況が続きましたが、先日、ようやく購入することができたので、さっそく『缶 de ボローニャ』を食べてみたいと思います。
デニッシュ食パンと言えばボローニャ!というくらい有名なブランドですが、パンの缶詰となった『缶 de ボローニャ』にも、デニッシュパンが入っています。
※ボローニャまめ知識:実はボローニャを名乗ってデニッシュ食パンを製造販売する会社は複数(京都祇園ボロニヤ、ボロニアジャパン、ボローニャ、京都祇をんボロニヤ…など)あります。どうやら京都祇園ボロニヤがデニッシュ食パンの元祖らしいですが、ボローニャのパンに関しては、経営方針の違いによる分離など、複雑な事情があるようなので、詳しいことはわかりません。しかし、今のところボローニャのパン缶は、1メーカー(ボローニャFC)しかないので、パンの缶詰に関してはあまり気にする必要はなさそうです。
ボローニャのパン缶はプレーン味とメープル味、それにチョコ味を加えた3種類とフレーバーの種類こそ少ないものの、味に関しては非常に評価が高いようで、楽天市場の口コミ評価を見ると「美味しい!」といったコメントが多数残されています。
こうした口コミ評価も、私が『缶 de ボローニャ』を食べてみたくなった動機のひとつですが、今回は
プレーン味を試食してみましょう。
ちなみに、『缶 de ボローニャ』はリニューアルにより、2014年以降に販売される商品は、缶ラベルのデザインが変更され、賞味期限も従来の2年間から
3年間へと延長されたようです。
そのため、私がせっかく手に入れたパン缶は賞味期限の短い旧デザインの商品(おそらく味はそう変わらないと思いますが…)となってしまうので、その点を理解した上で参考にして下さい。
では、さっそく本題に入ります。
2014年以降販売される『缶 de ボローニャ』とは違い、旧ボローニャのパン缶ラベルは、緑を基調とした落ち着いた感じのデザインとなっています。
栄養成分表示を見ると、ボローニャ:プレーン味のエネルギーは356キロカロリーとなっていますが、この栄養成分表示はあくまで100g当たりの数値なので、1缶当たり(約120g)のエネルギーは
427.2キロカロリーといったところでしょうか。
1缶当たりのエネルギーが400キロカロリー超えのパンの缶詰はそう多くはないので、『缶 de ボローニャ』は、なかなかハイカロリーな保存パンと言えそうです。
では、さっそく開けてみましょう。
缶内部との気圧差による開缶時の音は、缶ジュース(炭酸なし)を開ける時に発する音と同じくらいの大きさなので、びっくりするほど大きな音はしません。
缶蓋を開けると、薄紙に包まれたパンがほぼ隙間のない状態でスッポリ納まっており、てっぺんには温めて食べた方がよりおいしいよ!的なアドバイスと、パンの取り出し方のコツについてのシールが貼りつけてあります。
と・こ・ろ・が・です!
パンは見た目以上にギュッと詰まって納まっているらしく、逆さにして軽く上下に振ったくらいでは出てこないのはもちろんのこと、忠告どおり、薄紙をつまんで引っ張り出そうとしましたが、それでもなかなか上に持ち上がってこないので、強引に引っ張り上げたら薄紙の一部が破れてしまうといった始末・・・
パンの取り出しに関しては、薄紙を丈夫にするなど、もう少し工夫をしてもらいたいところです。
さて、四苦八苦しながらも取り出すことができた画像がこちら。
開缶時に脱酸素剤を見かけないと思ったら、どうやら缶底に置かれていたようです。
薄紙を剥がすと、これまで食べてきた保存パンとは表情が違い、
デニッシュパンらしい編み込み模様が見てとれます。
ただ、手に持ってみると意外に硬く、私が想像していたよりも締まったパンのようで、また、全体的に水分や油分が少なく、手がべたつくといったこともありません。
ナイフを使って中心部を輪切りにした断面図が下記画像:断面図①です(ちなみに、画像②③はパンを4分割した後のそれぞれの断面図)。
保存パン全般に言えることですが、やはり中心部も水分や油分が少ないようで、パサついた印象があります。
また、『缶 de ボローニャ』のパンの断面図は、これまで食べてきた保存パンの中では一番大きな気泡が見られ、こうしてみると柔らかめのデニッシュパンのような印象を受けますが、実は見た目ほど柔らかくはありませんでした(両サイドから押しても、あまり形は変わらない…)。
では、さっそく『缶 de ボローニャ』プレーン味をいただいてみましょう。
まずは常温のまま食べてみます。
―――――― プレーン味とはいえ、甘みがしっかりと感じられる(とはいえ、甘ったるいしつこい甘さではない)デニッシュパンに仕上がっています。
この甘みがあれば、ジャムなどを塗らなくても十分イケますが、主張の強い甘さではないので、仮にジャムを付けたとしても、それはそれで美味しくいただけそうです(実際、美味しかった)。
一方、食感の方はというと、やはり思った通り、このデニッシュパンにもふかっとした柔らかさはありません。
また、水分や油分もあまりなく、冷めきっていることもより強調するのか、パサつき感があり、やや硬めでポソポソッとしたパンに感じられます。
味自体は悪くないのですが、やはり食感となると、保存パン独特のパサつき感が強く出てしまうようです。
保存パンは、このパサつき感をどのように解消するかが、今度の課題と言えるかもしれません。
◎「缶 de ボローニャ」を温めたらどうなるか?
では、次に薄紙に貼り付けてあったシールのアドバイスどおり、常温ではなく『缶 de ボローニャ』のデニッシュパンを温めてから食べてみたいと思います。
まずは電子レンジでチン(500Wで20秒)してみましょう!
こちらの2枚の画像がレンジでチンした後のパンですが、常温の時とは見違えるような、とても
ふかっとしたパンに変化しています。
また、手でちぎると、生地が互いに引っ張られるようなもちっとしたパンにも変化しているようです。
ちぎったパンを一口食べてみると、柔らかな食感があり、パサつき感もほぼ感じさせません。
温めることで、パンの甘みもより増したように感じられ、間違いなく常温よりもおいしい!
さらに、今度はオーブントースターを使って、こんがりきつね色に染まるまで焼いてみましたが、こちらは表面は
カリッ、中は
フワッとした2つの食感が楽しめるパンに変化しています。
そして何より、デニッシュパン特有の生地の層を感じさせてくれるしっとりとしたパンになっていることが一番の驚きです。
少し大げさな表現をしてしまったかもしれませんが、少なくとも常温で食べたものとはまるで別物のように感じられるウマさがそこには確かにあります。
『缶 de ボローニャ』は温めて食べた方が美味しい!と勧める理由が、これで分かったような気がします。
ちなみに、個人的にはオーブントースターでこんがり焼いたパンが一番おいしいという結果に落ち着きました。
温めたデニッシュパンを食べてしまうと、常温で食べたパンの味に対する評価はだいぶ下がってしまいますが、『缶 de ボローニャ』プレーン味も災害時に食べる非常食としては、常温でもまずまずの味と食感が楽しめるパンと言えるのではないでしょうか。
個人的には、これまで食べてきたパン缶の中では、どちらかというと美味しいと感じた部類に入ります(ちなみに、温めて食べたものの中では一番ウマいお勧め商品!)。
災害時には、必ずしも温めることができる状況にあるとは限りませんが、無事、何事もなく賞味期限を迎えるような『缶 de ボローニャ』が出てきたときには、ぜひ、騙されたと思って温めてから食べることをお勧めします。 |
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