美味しい防災食:ラーメンを食べてみよう!
麺類系の非常食と言えば、前に紹介した
マジックパスタ【食レポ8】が該当しそうですが、サタケのマジックパスタはショートパスタなので、麺類を食べたという実感は正直なところあまりありません。
そこで、今回はパスタではなく
ラーメンを試食します!
といっても、一時期、話題となったあのラーメン缶ではありません。
ラーメン缶も長期保存(賞味期限は3年程度)可能ですが、コンニャク麺を使っているので、
小麦粉と
かんすいが作り出す、あのラーメン独特の食感や風味を楽しむことはできないからです。
ところが、美味しい防災食シリーズのラーメンは小麦粉とかんすいを使っており、しかも、賞味期限は製造から
5年間とかなり長めなので、ラーメン好きな方にとっては興味がわいた人も多いのではないでしょうか。
そこで、5年間もの長期保存を可能とした美味しい防災食シリーズのラーメンは、いったいどんな味や食感がするのか・・・?
実際に食べてみたいと思います。
こちらの商品が、非常食としても利用できる長期保存可能なラーメンです。
アルファフーズさんの美味しい防災食シリーズを食べるのは、今回で3度目ですが、前回紹介した
牛丼の具【食レポ24】は期待外れだったので味に関しては不安がないわけではありません。
しかし、楽天市場のユーザーレビューを見ると、ラーメンに関する評価は比較的高いコメントが多く残されているので、牛丼の具よりは期待できそうです。
さて、美味しい防災食のラーメンは、見てのとおり、アルミパックに入っていますが、パッケージデザインに関しては他のシリーズとは少し違うようで、イメージ写真はなく、非常に地味な印象を受けます(ただし、イメージ写真付のパッケージも確認しているので、私が入手したものが、たまたまリニューアル前の商品だっただけかもしれません)。
パッケージ裏面にには調理方法がイラスト入りで表記されているので、この手順を見ながら作れば、特に調理で迷うことはなさそうです。
なお、商品情報に目を向けると〝油揚げめん〟ではなく、単に〝めん〟とだけ表記されているので、どうやらこのラーメンはノンフライ麺らしいことがわかります。
ラーメンにしては低カロリーだなと感じていたのですが、そう考えると、1食分当たりのエネルギーが
242kcalというのも頷けます。
また、袋サイズはやや大きめですが、乾麺なので軽く(総重量は約90g)、携帯食としても十分利用できそうです。
では、さっそく調理方法に従って作ってみましょう!
まずは、切り口線に沿って切り、開封したら、麺以外の付属品をすべて取り出します。
ちなみに、乾麺も一度取り出してみましたが、角のとれた正方形の塊で、麺そのものはそれほど縮れておらず、匂いもほとんどしません。
※ ちなみに、乾燥した状態の麺をそのまま食べてみたところ、湿気ったセンベイのような食感で、とても食べれるような代物ではありませんでした(ベビスターラーメンのようなバリバリ感はない)。
ただ、アルミパックに入っていたせいか、外部からの衝撃に弱いらしく、砕けた麺がいくつか袋の底に散乱していました。
あまり粉々に砕けてしまっては、せっかくの麺が台無しになってしまうので、保管の際は、なるべく衝撃を与えないよう注意した方がよいかもしれません。
この美味しい防災食のラーメンは袋のまま直接食べることができる
スタンドパック式ですが、防熱用の袋受皿(厚紙)も付いてきます。
そこで、アルミパックの底を広げて立たせたら、指示どおり、付属の受皿を組み立ててセットします。
・・・・・ん?
あれ?
受皿って・・・・ナニ?
そういえば、届いた段ボール箱の中にピンク色の厚紙が入っていたけけども、もしかしてアレですか?
何に使うんだかよくわからず、邪魔だと思った私は気にもせず処分してしまいましたが、どうやらあの物体がが受皿だったようです。
おいおい・・・捨てちゃったよ~
今となっては、ゴミ処理場で燃えてしまっているでしょうから、もはや手遅れ・・・
説明をよく読まずに何でもかんでも捨ててしまうと、後悔するという良い例です。
しかし、まあ、受皿がなくても、それほど支障はないと思われるので、気を取り直して調理続行といきましょう。
美味しい防災食シリーズは、基本、どのメニューも、そのまま開封して常温のまま食べてもおいしいというのがウリでしたが、さすがに乾麺なのでそういうわけにはいかないようです。
そこで、熱湯(約300ml)を注ぐわけですが、ここで重大な問題が!
なんと、湯量の目安となる
注水ラインが袋の内側ではなく、
外側にしかない!
なので、とにかくわかりづらい!
この点は改良の余地があるのではないでしょうか。
仕方がないので、なんとなく、このくらいかなと思えた量の湯を注いだ状態のものがこちら【参考:下記画像】です。
うーん・・・どう見ても、麺の上半分が湯に浸かっていないような・・・
このままだと芯の残った硬い麺になりそうだな・・・でも、注水ラインを見ると、これくらいのような気もするし…と悩んでいたところ、湯に浸かっていた下部の麺が柔らかくなりだし沈み始めたので、湯に浸かっていない部分の乾麺を上から強引に押し込み、手早く折り曲げ、付属のシールを張り
4分ほど待つことにしました。
ちなみに、マジックパスタの時もそうでしたが、麺類はアルファ米(15~20分程度)とは違い、
調理時間が短い点が嬉しいところです。
4分経過後の袋内の状態がこちら。
まだなんとなく、麺に茹でムラがあるように見えたので、湯を少し足し、軽くフォークでかき混ぜてみたところ、ちょうどいい感じになってきました。
これで完成としましょう!
今回もいつものように、食レポがしやすいよう、ラーメンを器の方ザサーッと移し替えてみます。
器に移し替えてみると、スープの量がやや少なめに感じますが、マジックパスタシリーズのショートパスタとは違い、美味しい防災食のラーメンは間違いなくラーメンっぽい雰囲気が十分にあります。
かやくの量が少ないので、華やかさに欠けるシンプルな醤油ラーメンに見えますが、麺の量は、そこそこあるように感じます。
では、さっそく美味しい防災食のラーメンを食べてみましょう。
まずはスープの方から・・・
茶系の濃いめのスープなので、透明感はなく、パッと見、辛そうに見えますが、ひとくち飲んでみると、意外と濃くありません。
コクや深みはあまり感じられませんが、チキンの風味がほどよく効いているので、あっさりめの、なかなか美味しい醤油味のスープです。
ただ、コショウの主張がやや強く感じられ、後から香辛料の辛さがジワジワと効いてきます。
一方、麺の方はどうか・・・
付属のフォークで掬って持ち上げてみると、結構な長さであることがわかります。
麺自体はどちらかというと細麺で縮れが控えめなので、ストレート麺に近く、とろみのないあっさり目の醤油スープとの相性(絡み具合)はあまりよくないような気がします。
デジカメで写真を撮っていたせいもあり、調理時間がやや長くなってしまったことなども少なからず影響しているかもしれませんが、麺は少し柔らかく感じたものの、一般的なカップ麺の乾麺とほぼ変わりありません。
この美味しい防災食のラーメンは、いい意味で一般的な市販のカップ麺の味や食感をしているので、ラーメン缶のコンニャク麺よりもラーメンを食べていることが実感できます。
強いて気になった点を挙げるとすれば、麺がややもそっとしており、ツルツルッとした舌触りやのど越しがあまり感じられないといったところでしょうか。
とはいえ、ラーメンらしさという点では、市販のカップ麺と比較しても、この美味しい防災食は引けを取らない、むしろ、個人的にはこちら商品の方が美味しいように感じられました。
もちろん、生めんタイプのカップ面に比べたら、ツルツルシコシコ感やのど越しは遠く及びませんが、常温で5年間保存できるラーメンとしては、十分満足のできるクオリティーではないでしょうか。
そのため、ラーメン好きな方(カップ麺が苦手な方は除く)で、麺類の非常食があればいいなと思っていた方には、ぜひ一度、試食してみてほしい一品です。
ちなみに、今回私は熱湯で調理しましたが、火が使えない状況下を想定して、実験的に水で作って食べてみた方のサイトがあったので拝見してみたところ、その人曰く『調理時間に30分近くかかるが、冷やしラーメンも意外とイケる』とのことです。
興味のある方は、冷やしラーメンにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
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