非常食レポ:第102回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

farmestのガーデン・パスタを食べてみよう!

gardenpast1今回、スポットを当てる非常食はパスタです。

パスタといえば、サタケの「マジックパスタ」シリーズ【食レポ8食レポ74】が有名ですが、サタケ以外にも長期保存可能なパスタを販売しているメーカーはいくつかあるようです。

そこで、今回はファーメストの『ガーデン・パスタ』なる長期保存食を試食してみたいと思います。




farmestのガーデン・パスタとは?

ファーメストの『ガーデン・パスタ』を販売するのは、滋賀県に本社を構える株式会社エス・アイ・オー・ジャパンです。

販売元の㈱エス・アイ・オー・ジャパンは、長期保存食のトップ・ブランド、アルパインエアフーズ(米国:カリフォルニア)の日本総輸入元・総販売元にもなっていますが、自社ブランド「ファーメスト」シリーズの非常食も手掛けているようです。

商品情報については、こちらの公式サイトで確認できますが、一部の商品を除くと10年間という超長期保存可能な非常食になっているという点が、ファーメストの魅力のひとつといえるでしょう。

それでは、さっそく本題に入ります。
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ファーメストの『ガーデン・パスタ』は、東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2016」に出展された新商品ですが、「ファーメスト」シリーズの中では賞味期限が短く、製造日から5年間となっています。

パッケージは、器としてそのまま利用できるスタンドパック式になっており、袋サイズもサタケのマジックライスとほぼ変わりありません。
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パッケージ裏面には、原材料名や調理方法、栄養成分表、食品衛生法に基づくアレルギー物質(現在:27品目)、賞味期限(簡単に剥がせるラベルはどうかと思いますが…)など、商品に関する基本情報が記載されています。
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外袋を切り口に沿って開封すると、袋の中には乾燥パスタの他に、粉末スープの小袋、クラッカー、プラスチック製のスプーン、脱酸素剤の4点が入っているので、調理前に忘れずに取り出しておきましょう。
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こちらは調理前の乾燥パスタと具材(コーンとピーマン)になりますが、トマトソースとの相性を考慮してか、パスタはフジッリ系のショートパスタを使用しているようです。

『ガーデン・パスタ』は調理時間に差はあるものの、水(20分)でもお湯(3分)でも調理することができるようになっているため、この点は非常食として嬉しい配慮ですが、調理に関して、1点大きな不満があります。

それは袋の内側に注水線が引かれていない!ということです。

そのため、注水量150mlと指示はあるものの、目安となるラインがどこにも見当たらないため、いったいどれくらいお湯(水)を注げばいいのか分からないといった問題が起こってしまいます。

今回は計量カップを使って注水量を正確に量った上で調理していますが、まさか非常食と一緒に計量カップを備蓄しているという人もいないと思われるので、この点はぜひ改良してほしいところです。
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『ガーデン・パスタ』の調理方法は2段階式になっており、まず最初に熱湯(または水)を注ぎ、チェックを閉じて乾燥パスタを戻します。
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その後、チャックを開け、小袋の粉末ソースを投入したら、付属のスプーンでよくかき混ぜ、さらに2~3分ほど待つことになるため、所要時間は熱湯なら約6分(水なら約23分)掛かることになり、マジックパスタに比べると、調理時間は少し長めとなっています。
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こちらが調理後のパスタとなりますが、今回もあえて器に移し替えてから食べることにします。






farmestのガーデン・パスタを食べてみた感想と評価

器に移し替えた『ガーデン・パスタ』がこちらになりますが、せっかくなので、調理前(72g)と調理後(約220g)の画像を並べてみたので、そのボリューム感の違いもご覧ください。
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『ガーデン・パスタ』1食分のエネルギーは、262kcalとなります。

バジルの良い香りがし、食欲をそそりますが、パスタの量に比べると、ソースの量がやや少ないように感じます。
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フジッリ系のショートパスタを使用しているため、ソースとの相性も良く、トマトソースがよく絡んでいますが、アルデンテでモチモチとした食感がウリらしいパスタの食感はいまひとつで、少し柔らかく、モチモチとした食感をあまり感じることができませんでした(それとも私の調理方法に問題があったのか…?)。
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コーンは適度に甘みもあり、いい意味で普通に美味しいコーンですが、ピーマンの苦さがパスタ全体に沁み出てしまっているようで、全体的にほろ苦さを感じます(トマトソースがさっぱりとした薄味に仕上がっている分、ピーマンの苦みがより感じやすい)。
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一方、クラッカーの味や食感はどうかというと、こちらは、以前、当食レポでも紹介したことがある『サバイバルフーズ』のクラッカー【食レポ39】とそっくりで、サイズも直径約6.5cmとほぼ同じです。

気になる味の方はというと、サクサクとした歯切れの良さはあまり感じられず、しっとりしたスコーン的な食感に仕上がっています。

そのため、リッツのような歯切れの良さや塩気のあるクラッカーとは異なりますが、味わいながらゆっくり噛み続けると、ほんのりとした甘みと小麦粉の風味が感じられます。

長期保存可能なパスタを備蓄するなら、私ならマジックパスタを選びますが、マジックパスタシリーズにはトマト系のパスタがない(以前はナポリタン味がありましたが、現在は生産終了…)ため、トマト味のパスタやクラッカー入りという少し珍しいパスタに興味のある方は、自分好みの味かどうか、一度試食してみてほしいところです。
完食
まとめ

2017.5.25 掲載twitter


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