非常食レポ:雑炊
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

サタケのマジックライス:雑炊シリーズを食べてみよう!

サタケのマジックライスといえば、注水量を変えることで2通りの食べ方ができる保存食シリーズが有名ですが、どうやらいつの間にか新シリーズが追加されていたようです。

seafood1その商品とは〝雑炊シリーズ〟です。

保存食シリーズに比べるとラインナップが3種類(現時点)と少なく寂しい気もしますが、バリエーションが増えれば、それだけ選択肢も増えるため、素直に歓迎したいところです。

がしかし、問題は味です!

せっかくの新商品でも美味しくなければ、いざというときの食事がつまらないものになってしまうので、マジックライスの雑炊シリーズは美味しいのか、実際に食べて評価してみたいと思います。




サタケのマジックライス:雑炊シーフード風味とは?

マジックライスに雑炊シリーズが新たに追加されたのは、去年(平成28年)の11月9日なので、発売から1年以上経ちましたが、今回、初めて知ったという人も多いはずです。

雑炊シリーズは「醤油だし風味」、「チゲ風味」、「シーフード風味」の3種類と少ないものの、価格は保存食シリーズに比べると、若干、お安くなっています(税抜き希望小売価格:280円)。

というわけで、さっそくパッケージチェックから始めていきたいと思いますが、今回、私が選んだ雑炊シリーズは、こちらの「シーフード風味」です。
seafood2
袋がそのまま器として利用できるスタンドパック式のパッケージサイズは、保存食シリーズとほぼ変わりありませんが、深さ(高さ)が、若干浅くなっているようです。
seafood3
パッケージ裏面には、調理方法や原材料名、アレルギー物質表示、栄養成分表など、商品に関する基本情報が記載されています。

ちなみに、スープ量が多くなる雑炊シリーズは、保存食シリーズに比べると内容量(アルファ米)が7割程度(70g)に抑えられおり、カロリーは控えめですが、調理方法や調理時間等に違いは見られません。
seafood4
パッケージを開封すると、お馴染みのプラスティック製のスプーンと脱酸素剤が入っています(調味粉末などの小袋はなし)。

また、袋の内側には注水線が引かれていますが、雑炊シリーズは保存食シリーズのように食べ方が2通りあるわけではないため、ラインは1本しかありません。
seafood5
調理前の乾燥米と乾燥具材の拡大写真がこちらになります。

味付け用の小袋(調味粉末)などは入っていませんでしたが、どうやら既に乾燥米と一緒に混ざっているようです。

また、シーフード風味の雑炊ということなので、具材にはエビ(4個)やカニ風味かまぼこ(いわゆる、カニカマ)を入れており、コーンも確認できます。

それでは、さっそく調理してみましょう!
seafood6
調理方法は保存食シリーズと変わらないため、袋の底をしっかりと広げて袋の内側にある注水線まで熱湯(または水)を注いだら、付属のスプーンでよく掻き混ぜ、チャックを閉めたら後は完成を待つだけです(熱湯:15分 / 水:60分)。

今回はポットで沸かしたお湯を使って調理してみましたが、完成した雑炊がこちらになります。
seafood7
マジックライスは、雑炊シリーズも袋が器として利用できるスタンドパック式なので、袋を手に持ったまま、付属のスプーンで直接食べることもできますが、今回は食レポということもあり、中身がよく確認できるよう器の方に移し替えてみました。






マジックライスの雑炊シーフード風味を食べてみた感想

調理し終えたので、試食タイムとなりますが、その前に調理前と調理後の比較画像を並べてアップしておきます。
seafood8
さらに、拡大画像をアップしておくので、完成したシーフード風味の雑炊の雰囲気だけでも感じ取ってください。
seafood9
鍋のシメとして、残り汁を使って調理されることが多い雑炊ですが、雑炊の定義はどうやら地域や家庭によって異なってくるようです。

一般的には、炊いたお米を一度水で洗い流してぬめりを取るため、サラッとしたスープになりますが、マジックライスの雑炊もとろみはなく、サラッとしたスープに仕上がっていました(水で洗っているかどうかは未確認ですが…)。
seafood10
以前、マジックライスの保存食シリーズの『えびピラフ【食レポ91】』でリゾットを作ったことがありますが、それに比べるとかなり水分量が多いことが分かります。

※補足:同シリーズの『牛飯【食レポ100】』で牛雑炊を作ったことはありませんが、内容量・注水量はえびピラフと同じなので、おそらく似たような仕上がりになるかと…

では、味の方はどうなのか?
seafood11
まずはスープから・・・

とろみのないサラッとしたスープで味はそれほど濃くなく、マイルドな甘みがまず口に広がり、後からピリッとした香辛料がほんのりと効いてきます。

魚介の旨味をきかせたスープというのがウリのようですが、コクや深みなどはあまり感じられず、また、ほのかに生臭さもある(個人的には気になるほどではない)ので、この種のシーフード系のインスタント食品は好みが分かれそうです。

そのため、大量にストックする人は、一度、試食してみた方が良いかもしれません。

国産のうるち米を原料とした乾燥米は、アルファ米特有の少し硬く芯が残っているような食感は残っていますが、スープ量が多い分、ご飯として食べるよりも、食べやすいように思えます。

一方、具材の方はというと、エビは大きめ(直径1.5~2cmほど)で存在感があり食感も悪くありませんが、魚介類ならではの生臭さが気になるという人も出てきそうです。

また、カニカマ(1cm)は無数に入っており、そこそこ食感はあるものの、バラバラにほぐしてあるため、存在感が薄く食感を楽しむような具材にはなっていません。

コーンは甘みが強く、いい意味で普通のコーンの味や食感を楽しむことができます。

以上、マジックライスの新商品、雑炊シリーズのシーフード風味を試食してみましたが、個人的には強くお勧めするほどの一品ではありません。

そもそも、マジックライスには以前から保存食シリーズがあり、水分量を調節することで雑炊やリゾットとして食べることができるため、わざわざ雑炊シリーズとして新たに追加する必要があったのか疑問です(実際に食べてみて思ったことは、保存食シリーズの商品との違いがあまりよくわからない…)。

つまり、保存食シリーズのラインナップを増やすだけで済んだのではないかということですが、もしかしたら、新商品を出すことで注目してもらうなどの意味も少なからずあったのかもしれません。
まとめ

seafood12

掲載日:2017.12.1twitter


震災対策の知恵袋
Copyright© All Rights Reserved.