非常食レポ:第46回
アルファ米パンの缶詰麺類とパスタおかず系汁物・スープおやつ・スイーツその他

尾西のミルクスティックを食べてみよう!

尾西食品と言えば、アルファ米で有名な長期保存食のトップメーカーですが、アルファ米以外の保存食もいくつか手がけています。

例えば、前に食レポでも取り上げた「保存パン【食レポ9】」や「おにぎり【食レポ11】」シリーズなどがそうです。

こうしてみると、いずれも主食系の保存食にこだわりを持つメーカーのように思えますが、尾西食品は2010年7月に「ミルクスティック」なるものを発売しています。

尾西のミルクスティック私が手に持っているこちらの商品が尾西のミルクスティックですが、軽くて嵩張らないので、通勤カバンや各家庭で用意している避難袋に入れておくのにちょうど良いサイズのように思われます。

また、ミルクと砂糖を混ぜ合わせたシンプルさがウリなので、小さいお子様がいるような家庭では、喜ばれる味のおやつ的な保存食としても重宝されそうです。

となれば、後は味が問題・・・

尾西のミルクスティックは、果たして美味しいのか、実際に食べてみましょう!



尾西のミルクスティックとは?

冒頭でもお話ししたように、尾西のミルクスティックは、パッケージがコンパクトで重さもたったの58gと非常に軽い!

そのため、特に避難袋や日頃持ち歩くカバンやバッグなどに入れて持ち運ぶようなタイプの保存食として最適なのかもしれません。

ちなみに、発売当初の賞味期限は常温で3年間となっていましたが、現在はさらに2年間延長したようで、5年間の長期保存が可能です。

また、パッケージ裏面の栄養成分表示を見ると、ミルクスティック1本当たりの熱量は25キロカロリーとあるので、カロリー計算しやすく(4本でちょうど100キロカロリー)、1袋あたり8本入っていることから、総カロリー的にはバランスパワー6years【食レポ31】の1袋分と同程度ということになります(量が少ない割には意外と高カロリー)。
パッケージ概要
ところで、牛乳というとカルシウムが多く摂取できる食べ物(飲み物?)というイメージがありますが、栄養成分表を見る限りでは、1袋当たりのカルシウム量は248mg(31mg×8本)となります。

一方、バランスパワー6years1袋分のカルシウム量は480mgなので、カルシウム摂取量という点においては、尾西のミルクスティックよりもバランスパワーの方が遥かに多いようです。

話が少し逸れてしまいましたが、少し気になったので「へえー、そうなんだ」くらいで流してください。

開封では、さっそく開封してみましょう!

パッケージを開けると袋内はこんな状況です。

尾西のミルクスティックは1本1本個包装されていますが、なぜか既に袋内からミルクの香りがほんのりと漂ってくるから不思議です。

ミルクスティックを一枚手に取り、鼻に近づけて嗅いでみたところ、特にミルクの香りはしないので、もしかしたら工場内での袋詰めの際に匂いも一緒に封入されてしまったとかそういうことなんでしょうか。

まあ、あまり気にしても仕方ないので、話を先に進めましょう。

袋内には個包装のミルクスティックが8本、そして長期保存食に欠かせない例の脱酸素剤が入っているだけです。

下記画像をご覧になって、皆さんもお気づきになったかと思われますが、残念なことに、すべてのミルクスティックがものの見事に割れていました・・・(泣)
ミルクスティック1
いや~ ここまで割れていると、かえって気持ちがいいくらいです。

どうやらこの尾西のミルクスティックは、非常に割れやすい性質のようなので、私のような目に遭いたくないという方は、保管方法には細心の注意を払ってください。

(先に通勤カバンやバッグに入れて持ち運ぶのに良さそうと言いましたが、割れやすい性質だとすると、その辺が気になる人は、ちょっと考え方を変えた方がいいのかも・・・)





尾西のミルクスティックを食べてみた感想と評価

では、さっそく尾西のミルクスティックを食べてみることにしましょう。

厚さ3mm程の板状のバーです。

よく見ると結構雑な作りで形も歪んでいますが、指でつまむと表面は意外と硬くしっかりしています。
ミルクスティックの形状
乾燥状態であれば、ベタツキ感も特に気になりません。

それでは、ひとくち食べてみましょう。

舌で舐め転がしてみると、ややざらつき感がありますが、ほんのりとしたミルクの甘さが口の中に広がっていきます。
ミルクスティックの味
大人の私にとっては、とても懐かしいというかなんというか優しいミルクの甘さを感じますが、この味は不●屋のミルキーよりもいくらかさっぱりとした味といったところでしょうか。

しつこい甘さではなく、柔らかいソフトな甘さなので、口どけはあまり良くありませんが、特に小さなお子様ウケしそうな味に思えます。

しかし、アメとして食べるには、個人的には少し物足りなさを感じてしまいます。

そこで、今度はバリバリ噛んでみることに・・・

―――――――― うん!

この尾西のミルクスティックは、舌で舐め転がすよりも、大胆にバリバリ噛んで食べた方が、ミルクのしっかりとした甘さと風味を感じることができそうです。

※ 一般的なお煎餅が問題なく食べられる程度の歯であれば、噛み切れる程度の硬さです。

特に絶品!と称賛するほど美味しいものではありませんが、このミルクの甘さと風味は、どこかホッとさせてくれるところがあるので、小腹を空かせた小さなお子様のおやつ的な非常食としてなら十分役立ちそうです。

また、価格もそれほど高くはないので、カロリーメイトやバランスパワーのようなものは苦手だけど、スティックタイプで手軽にカロリー補給ができる保存食を探しているという方にも、ぜひ一度、食べてみて欲しいところです。
ミルクスティックの欠片

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