種類 | 転倒防止効果 | 取付け時のチェックポイント | 特徴・アドバイス |
L字金具 |
大 | 壁面(室内)と家具(ネジ止めする位置)の強度が重要! | 家具と壁面を直接固定するため、転倒を防ぐという意味では最も効果が高い器具のひとつ。ただし、基本的にネジ止めなので、家具や壁にキズが残るため抵抗がある人も多い。また、家具や壁面の材質がネジ止めに耐えうるだけの強度が無ければ十分な効果は得られない。壁面の下地材(柱)の位置を探す際は、市販の壁裏探知機などを利用すると簡単! |
ポール式 (突っ張り棒) |
中 | 天井と天板(家具)の強度が重要! | L字金具のようにネジ止めではないため、家具や天井がキズつかず、賃貸住宅などでも気軽に利用できる。ただし、天井との距離がある背の低い家具には使用できないことも…。 ポール式の商品は数タイプあるが、主軸のパイプ内にスプリングが入っていると横揺れにも強いため耐震効果は高い。 また、ただポールで支えるよりも、【例1】のように天井と家具の天板に板を1枚づつ挟んで固定(ポールは奥側の両端に設置)した方が強度が上がると考えられている。 |
プレート式 チェーン式 ワイヤー式 ベルト式 |
中 | 壁面(室内)と家具(ネジ止めする位置)の強度が重要! | 壁面の下地材(柱)と固定したい家具との位置が少し離れており、L字金具が使用できないような場合に利用できる器具のひとつであるが、器具が目立つので見栄えはあまりよくない。 チェーン式などの固定器具を使う場合、通常は上向き(30度、中には45~60℃が理想という専門家もいる)に固定するケースが多いが、強度を上げるという点では下向き(30℃)に固定した方がよいと考えられている。 |
マット式 ストッパー式 |
小 | 床面の状況が重要! | 家具底と床面の間にかませるタイプの器具。家具が少し壁側にもたれかかった状態になるため前方に倒れにくくなる。ただし、この器具だけでは不十分なので、ポール式などの他の固定器具と併用することが前提!また、粘着マットなどを使用する場合、カーペットなどが敷いてあると十分な効力を発揮しないので注意が必要。 |
そのため、家具そのものを固定したとしても、ひとたび強い揺れが起これば、食器棚の扉が勝手に開いてしまい、棚の上にある食器類が勢いよく外へ飛び出してくることも十分考えられます。 したがって、ロック機能のない開き扉は耐震ラッチなどの扉ストッパーを取り付け、震災時の衝撃で勝手に扉が開かないようにしておく対策を検討してみるのもよさそうです。 ※注意:阪神淡路大震災では「耐震ラッチが取り付けてあったにもかかわらず、扉が開いていた…」といった話もよく聞きます。当時の耐震ラッチは性能があまり良くなかったという意見もありますが、基本的に耐震ラッチに関する統一された安全基準などはないので、市販の耐震ラッチにどの程度の効果があるのかは未知数(つまり、実際に地震が起きてみないと分からない…)だということを理解しておきましょう。 |
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