非常食レポ:第1回
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レスキューフーズの一食ボックス:カレーライスを食べてみよう!

レスキューフーズとは、ホリカフーズ株式会社が製造しているサバイバルフーズのことで、かつては『ミリメシ』シリーズとして販売されていた時期もありました。

ミリメシこの『レスキューフーズ』の最大のウリは、火や水を一切使わないのに温かいホカホカご飯が食べられ!ということで、近年は災害時用の非常食としても注目を集めているようですが、本当に火や水が一切使えない状況下でもホカホカご飯が食べられるのか・・・?

実際にホリカフーズの『レスキューフーズ』を購入してみたので、さっそく試食してみることにしましょう!




レスキューフーズの一食ボックス:カレーライスとは?

一時期『ミリメシ』として販売されていた『レスキューフーズ』は、その後しばらくの間はメニューに変化も見られず、3種類(牛丼|カレーライス|シチュー)の味で展開していましたが、しだいに新たなメニューを追加発売したようで、現在は中華丼や和風ハンバーグなども商品化されています。

そこで、今回はアウトドアの定番料理、カレーライスの一食ボックスをチョイスしてみました。

一食ボックスのパッケージちなみに、『レスキューフーズ』の一食ボックスとは、カレーライスの他に、ご飯やレンゲ、発熱剤やおしぼりといった食事に必要なアイテムが全て揃っているセット商品のことです。

それでは、まず最初に箱や内容物についてチェックしてみましょう。

レスキューフーズ一食ボックスのパッケージサイズは、ちょうどB6版(128×182mm)の青年コミック程度の大きさで、手近にあった漫画を積み上げてみたたところ、高さは4冊分程です。

一食ボックスの中身一覧そう思うと、非常食としては結構な大きさなので、数食分ならまだしも、数十食分まとめ買いしてストックしておくとなると保管場所に困る家庭もあるかもしれません。

さて、気になる一食ボックスのパッケージの中身ですが、開封して内容物を取り出してみたところ、発熱剤、発熱溶液、おしぼり、ライス、ビーフカレー、レンゲ、加熱袋といった7点ほどのアイテムが揃っていました。

つまり、これらのアイテム(主に発熱剤と発熱溶液)を使うことで、火も水も一切使わずに、ホカホカのカレーライスを食べることができるというわけです。

では、さっそく実際に調理して温めてみることにしましょう!

一食ボックスのカレーライスの温め方の手順については、『レスキューフーズ』の箱(裏面)にイラスト入りで説明されていますが、加熱袋にも同じ内容のものが記載されています。
一食ボックスの作り方
断熱用段ボールそのため、内容物をすべて取り出してしまった空箱は、もう用済みといきたいところですが、ちょっと待ってください!

どうやら、この空箱には底部に断熱用のダンボールが敷いてあり、温める際に活用するらしいので、うっかり破棄しないよう気を付けてください。

さて、注意を促したところで、次の手順に入りますが、特にこれといって複雑な作業はひとつもないので、パッケージ裏面にある一食ボックスの温め方をよく読めば、子供でも簡単に作れるのではないでしょうか。
発熱溶液と発熱剤 発熱剤 加熱袋
発熱溶液と発熱剤の化学反応を利用して食品を温めるらしい。 空気に触れた発熱剤は、1時間以内に調理するようにとの注意書きが… 加熱袋に発熱剤を入れ、ライスとカレーで挟んだ状態にセット!
加熱中 加熱中2 加熱中3
加熱袋を断熱用段ボールが敷かれた空箱にセットし、キッチンタイマーを用意!《発熱20分 / 蒸らし10分》 発熱溶液を袋内に流し込むと、直後に化学反応が起こり沸騰し始め、袋がパンパンに膨れ上がる。 加熱袋用シールでとめてあるだけなので、袋が破裂する心配はなく、隙間から蒸気が漏れ出てくる。
所要時間30分…

一食ボックスの温め方に従い、蒸らしが終わった後、空箱から取り出した加熱袋の状態がこちら【下記参考画像:左】です。

ヤケドに注意して取り出すようにとの注意書きがありましたが、特に火傷しそうなほどの熱は持っていないような気がします。

しかし、ライスやレトルトカレーの方はしっかりと温まっているようなので、さっそく開封し、ライス容器に盛り付けてみました。
加熱後のカレーライス
それでは、冷めないうちに『レスキューフーズ』一食ボックスのカレーライスをいただいてみましょう。

カレー自体のとろみ感はあまり感じさせず、スープ状ではあるものの、味の方は決してまずくありません。

カレーライスの盛り付け具の方は人参と細切れのビーフがいくつか入っているようです。

肉の方は多少筋っぽい部分もありますが、まあ、他のレトルト食品と比べても特に大差ありません。

一方、ライスの方はというと、ツヤはないものの、まんべんなく温まっており、思ったほど固くもありませんでした。

『レスキューフーズ』のカレーライスを実際に購入し、試食してみた感想は、可もなく不可もなく、いい意味で普通のレトルトカレーの味です。
人参とビーフ
ただし、この『レスキューフーズ』一食ボックスの最大の魅力は、冒頭でも説明したように、やはりなんといっても水や火がない状況下でも、ホッカホカのご飯が食べられることでしょう。

災害時の食事であればこそ、避難民は温かい食事を求めるらしいので、そういう意味では申し分ない非常食であることは間違いありません。

『レスキューフーズ』の一食ボックスシリーズは、カレーライスに限らず価格はやや高め(1,000円前後)ですが、賞味期限が製造日から3年6ヵ月であること、また、それに見合うだけの機能は備えているので、いざ!という時の保険のつもりで数食分ストックしておくというのもよさそうです。





レスキューフーズの一食ボックス:カレーライスを食べてみて気付いたこと

完食この手の非常食は、自分の手に取って実際に調理し、自らの舌で味わってみて、はじめて気付くことも多々あります。

ホリカフーズの『レスキューフーズ』一食ボックスも例外ではなく、カレーライスを実際に食べてみて、個人的に気になった点がいくつかあるので、最後にまとめておきましょう。

大地震などの天災により、長期にわたってライフラインが断絶してしまい、火も水も使うことができないようなときに『レスキューフーズ』一食ボックスは、その機能を十分に発揮することになります。
  1. 現状のおしぼりでは、長期保存しておくと乾燥してしまい、いざ!というときに単なる乾いたペーパーとなっているおそれがあり、おしぼりとしての機能をなさないのではないか…
  2. ライスの容器が小さいため、ご飯をうまく片側に寄せてからカレーを注がないと、あふれ出てしまうおそれがある…
  3. 火も水も一切いらないオールインワンタイプの非常食であることを考慮すると、ある程度致し方ないことかもしれないが、1食あたりの価格(いずれも1,000円前後)が高い…
  4. 保存期間(常温で製造日より3年6ヵ月)が、もう少し長ければさらによい…
    ※ ちなみに 私がネット注文で購入した『レスキューフーズ』の賞味期限は、手元に届いた日を基準にすると3年と4カ月ほど
どんな状況下においても温かい食事がとれるというのは非常に有難いことなので、いくつか気になる点もありますが、総合的にみると、非常時に備えて数食分、購入しておくのも悪くはなさそうです。

ちなみに、ホリカフーズの『レスキューフーズ』に関する食レポ記事を書かれている方は結構います。

愛乱度さんのHPでは、ホリカフーズのアンケートに答えたら当たったという『レスキューフーズ』の食レポ記事:レスキューフーズⅠ型を食べてみたがあります。(ただ、少し記事が古いかも…)

また、夢子さんのブログでも、レスキューフーズのカレーライスに関する記事(ホリカフーズのレスキューフーズ・カレーライスは美味しい! )が画像つきで紹介されているので、関心のある方は参考にしてみてください。

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