日本人の主食と言えば、やはりなんといっても米≠ナはないでしょうか。
そこで、今回は久しぶりにアルファ米、それも最も味の誤魔化しがきかない白飯を試食しますが、味の付いていない白飯を、ただ食べるだけでは面白みに欠けるので、今日は食べ比べという形で2種類のアルファ米を比較してみたいと思います。
ちなみに、前に食べたことのあるアルファー食品の白飯【食レポP】は除外し、今回は尾西とサタケのアルファ米を用意してみました。
非常食の食べ比べは、これまでも何度かしましたが、食べ比べることで気付く点も多いので、尾西とサタケとでは、白飯の味にどのような違いが見られるのか、さっそく試食してみましょう。
2種類のアルファ米の味を食べ比べる前に、まずはパッケージの方を軽く比較してみましょう。
下記参考画像の左側の商品が尾西の白飯、一方、右側がサタケの白飯です。
両商品の基本情報をまとめると、概ね下記表のような内容になりますが、価格、カロリー、賞味期限、調理方法、調理時間など、だいたい基本的な点については、ほとんど大差ありません。
尾西 |
価格:294円 熱量(1食):366kcal 内容量:国産うるち米(100g) 調理方法:湯(15分) / 水(60分) 注水量:160ml 賞味期限:5年間 付属品:スプーン、脱酸素剤 |
サタケ |
価格:294円 熱量(1食):371kcal 内容量:国産うるち米(100g) 調理方法:湯(15分) / 水(60分) 注水量:160ml 賞味期限:5年間 付属品:スプーン、脱酸素剤 |
しかし、商品そのものを比較してみると、尾西のアルファ米の方が、サタケのものよりもパッケージ内の空気量が極力抑えられているようで、厚みがなく、保管スペースをあまりとらないといった利点があります。
また、尾西のアルファ米は賞味期限の表示位置がパッケージ右上にデカデカと記載されているのも特徴のひとつでしょう(商品入れ替え時のチェックがしやすい!)。
そのため、備蓄用非常食として、どちらの商品がより適したパッケージかという点においては、個人的には尾西のアルファ米の方を評価したいところです。
では、パッケージチェックはこのくらいにして、さっそく調理に入りたいと思います。
それぞれの袋を切り口に沿って開封すると、下記画像のようにアルファ米の中に脱酸素剤とプラスチック製のスプーンが無造作に放り込んであります。
スプーンの形状は、若干、異なりますが、長さという点においてはほぼ一緒のようです。
今回の試食レポは、あくまでアルファ米の食べ比べが目的なので、調理前の乾燥米を比較する必要は特にありませんが、せっかくなので数粒つまんで、テーブルの上に並べてみました。
その画像がこちらです。
画像が荒いので分かりにくいかもしれませんが、尾西よりもサタケのアルファ米の方が、なんとなくやや白みがかって見えます(つまり、尾西の方が、気持ち透明感がある…)。
しかし、それ以外の点においては、特に大きな違いは見られません。
さて、今回は白飯という非常にシンプルで味の誤魔化しがきかないアルファ米を食べ比べるので、調理方法はできるだけ差がないように作りたいと思います。
そこで、計量カップを使って注水量を正確に計った(160ml)上で、調理することにしました。
熱湯を注いでから15分後の白飯が下記に掲載した4枚の画像です。
両者のアルファ米を見比べると、尾西の方が、なんとなく瑞々しくふっくらと出来上がっているような気もします。
一方、サタケの方はなんとなく注水量が少ないような印象を受けますが、注水量はどちらも160mlと表示されていたので、間違いはないはずです。
しかし、この状態を見る限り、もしかしたらサタケの方は湯量をやや多めに注いだ方が良いのかもしれません。
尾西もサタケも、袋は底が平らに広がるスタンドパック式なので、そのまま直接、スプーンで救って食べることもできますが、2種類の白飯が比較しやすいよう、器に移し替えてみました。
器の盛り付け方が悪く、なんとなくサタケの白飯の方が分量が多いように見えますが、出来上がり量は共に260gのはずなので、おそらく目の錯覚でしょう。
ちなみに、アルファ米を湯(160ml)で戻したご飯260gは、お茶碗でいうと大盛り1杯分になるそうです。
では、さっそく白飯のアルファ米を食べ比べてみましょう!
まずは、尾西の方から・・・
粒が潰れているものも目立ちますが、尾西のアルファ米はふっくら、ツヤツヤと光沢があり、見た目は炊飯器で炊いた感じに少し近い印象を受けます。
ひとくち食べてみると、やはりアルファ米特有の、あのポソポソとしたパサつき感が口の中に残り、炊飯器で炊いたものに比べると、米本来の甘みや食感はだいぶ落ちますが、白飯を食べているという気持ちにはなれるので、日常的に食べたいとまでは思いませんが、非常食のご飯としてはまずますのような気がします。
一方、サタケの白飯の方はというと、こちらは見た目からして既にあまりよろしくない。
何がよろしくないのかというと、とにかく色ツヤが悪く、見た目からしてモソモソッとした印象を受けてしまいます(やはり、もう少し注水量を増やした方がよかったか…)。
しかし、もしかしたら味の方は良いのかもしれないと思い、試しにひとくち食べてみたところ・・・
――――― うーん・・・やっぱり微妙・・・
心なし尾西のアルファ米よりもポソポソ感が強く、噛めば噛むほどほんのりと米の甘みを感じることのできる炊飯器のごはんとは違って、ほとんど甘みの感じられない味気ない白飯に仕上がっているため、2口、3口と口に運んでいると、これだけではすぐに飽きがきます。
今回の食べ比べを含め、白飯はこれまで3種類食べてきましたが、アルファ米の白飯に関しては、残念ながら「これは美味しい!」と私に思わせるだけの商品はひとつもありませんでした。
白飯はとにかく味の誤魔化しがきかないので、アルファ米を非常食に考えている方へ、私からひとつアドバイスをさせていただけるのであれば、白飯よりも味付きをお勧めします!
ちなみに、個人的には、もち米入りや和風味のものが食べやすかったように思えます。