尾西食品の主力商品といえば、アルファ米を使った「尾西のごはん」シリーズですが、同社は他にも長期保存可能な備蓄食を製造販売しています。
当食レポでも、過去におにぎり【食レポ11】やミルクスティック【食レポ46】、ライスクッキー【食レポ87】などを取りあげていますが、今回は2016年に発売された常温で3年保存可能な新商品『尾西のひだまりパン』を食べてみたいと思います。
パンの缶詰よりも食後のゴミが少ない袋入りの保存パンに関心があるという方は少し参考にしてみてください。
『尾西のひだまりパン』を販売するのは、2013年に亀田製菓鰍フ子会社となった尾西食品鰍ナす。
実は尾西食品には『尾西のパン』という商品があり、当食レポでもチョコレート味【食レポ9】を記事にしていますが、こちらは2017年9月末をもって製造終了となってしまいました。
つまり、2016年10月に新発売された『尾西のひだまりパン』は、かつての『尾西のパン』を引継ぐ形の保存パンということになります。
というわけで、まずはパッケージチェックからしていきましょう!
『尾西のひだまりパン』はシリーズ化されており、ミルク風味のプレーン味、メープル味、チョコ味の3種類ありますが、今回、私が試食するのはメープル味です。
缶詰ではなくアルミ袋入り(縦:19.5cm × 横:18cm × 厚み:3.5cm)という点では旧商品と同じですが、内容量は減っており、総重量は100gを切っています。
また、賞味期限の記載が下部にあるため、上部にデカデカと表示されていた尾西のごはんシリーズに比べると確認しづらくなっている点が個人的には若干気になるところです。
一方、パッケージ裏面には原材料名や保存方法、アレルギー物質、栄養成分表など、商品に関する基本情報が記載されています。
では、パッケージの説明はこのくらいにして、さっそく開けてみましょう。
切り口に沿って袋を破き開封すると、中には保存パンと脱酸素剤の2点が入っています。
ちなみに、保存パン1個の重さは72gとなり、一般的なパンの缶詰(100g)に比べると3割程度少なくなります。
旧商品の『尾西のパン』も袋入りでしたが、パンの形状はパン缶と同じ円柱型でした。
ところが、新商品の『尾西のひだまりパン』は形が大きく異なり、平べったい長方形(縦:8cm × 横:12cm × 厚み:3cm)をしています。
底面にはパラフィン紙が貼り付いており、お皿代わりにもなりますが、綺麗に剥がせるところも評価したいところです。
試食する前に、様々な角度から撮ったひだまりパンのアップ画像を掲載しておきます。
心なしか、かつて私が学校給食で食べていたような懐かしく温かみのありそうな素朴な保存パンといった印象を受けますが、表面の油分は少なく、手がべとつくようなことはありません。
よく見るとパンの中心に2つに割れそうな筋が入っているため、半分にカットしてみましたが、断面図を見る限り、特に市販のパンと大きな違いはなさそうです。
では、気になる味はどうなのか・・・
喉の渇きは覚えるものの、旧商品の『尾西のパン』に比べると、だいぶしっとりしており、食感もそこそこふんわりとした口当たりで食べやすいパンに仕上がっています。
また、メープル味特有のクセのある甘い香りが口の中に広がり、必要以上に甘すぎない控えめな甘さも個人的には食べやすくgood!
そのため、メープル味が苦手だという方でなければ、常温でも十分美味しくいただける良い意味で普通の日持ちしない菓子パンと変わりありませんが、せっかくなので温め直すと味や食感にどんな変化が生まれるのかも試してみることに・・・
表面に軽く焦げ目が付く程度に焼き上げたひだまりパンは、想像どおり、表面がサクッとした食感の香ばしいトーストで、気持ち甘みも強くなったように感じます(メープルの香りは減ったかも…)。
パンを焼くかどうかは好みもあるので、一概にどちらが美味しいとは言えませんが、少なくとも旧商品の保存パンに比べると、味や食感は遥かに良くなっており、食べやすい保存パンに生まれ変わったように思われます(どちらかというと、カニパン好きな子供が好きそうな味と食感)。
ただ、量的にはそれほど多くないため、成人男性が空腹時に1個で満足するようなボリュームや食べごたえはなさそうです。
アルミ袋のため、食後のゴミが少なくて済む! パサつき感はあるものの、旧商品に比べると喉の渇きは少なく食感もソフト! メープル味特有の香りや風味が苦手でなければ、市販の菓子パンと大差ない! 味や食感を一言で表すと、カニパンよりも気持ちしっとりとした菓子パン! 成人男性が食べる主食としてはボリュームが少なく物足りない… 賞味期限が3年間という点はやや中途半端… |