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食レポ97|LLF:手作りデミソース煮込みハンバーグ編

LLFの長期賞味期限食品(ハンバーグ)を食べてみよう!entrance

今回、試食する非常食はハンバーグです。

ハンバーグと言えば、今も昔も変わらず、子供が好きな食べ物ランキングで、必ずと言っていいほど、上位にランクインしてくる定番メニューなので、特に小さなお子様がいるような家庭なら、少なからず興味を持っていただけるのではないでしょうか。

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そこで、長期保存可能なハンバーグは美味しいのか?

実際に食べて判断してみたいと思います。


ロングライフフーズ:手作りデミソース煮込みハンバーグとは?

ロングライフフーズ(LLF)は、常温長期賞味期限食品の製造販売を行っている株式会社ロングライフ・コーポレーションのブランド商品です。

素朴な家庭の味が楽しめるラインナップ(10種類以上)を揃えており、また、3〜5年が主流の保存食に対し、常温で6年という長期保存ができる点が同シリーズの魅力と言えるでしょう。

当食レポでも、過去に白粥【食レポ67】や肉じゃが【食レポ78】、コッペパン【食レポ85】を取りあげているので、LLFシリーズの商品は、今回の手作りデミソース煮込みハンバーグで4品目ということになりますが、まずはパッケージチェックからしていきます。

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以前、紹介した『肉じゃが』や『白粥』は、水色を基調としたパッケージでしたが、『手作りデミソース煮込みハンバーグ』は肌色に近い色をしています。

LLFシリーズは、どうやら商品によってパッケージの基調(背景)色を変えているようですが、パッケージサイズに関しては、コッペパンなどの一部商品を除くと、どれも同サイズ(約20cm×14cm)のようです。

2色刷りなので、パッと見、地味で面白みに欠けますが、非常食の外装に余計なコストを掛けるくらいなら、少しでも費用を抑えてほしいので、個人的には特に不満はありません。

むしろ、見方を変えれば、非常食らしい当り障りのないシンプルなデザインに仕上がっていると言えるのではないでしょうか。

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パッケージ裏面には原材料や保存方法、栄養成分や賞味期限などの商品に関する基本情報が記載されているので、ザッと目を通しましたが、原材料名欄を見ると、肉だねは豚肉と牛肉を混ぜ合わせたハンバーグの王道ともいえる合い挽き肉を使っていることが分かります。

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外袋を含めた総重量の数値が125gを示していますが、内容量は100gとなっているので、その誤差はどうやらデミソースの重さ(袋を除いた20g程度)ということになりそうです。

パッケージの両サイドには切り込みがあり、ハサミなどの鋭利な刃物がなくても素手で簡単に開封することができます。

開封直後の袋の中身を写したものが【上記画像:下】ですが、ご覧のように、内側のアルミフィルムにデミソースと分離した肉の脂と思われる付着物がへばり付いている様子が確認できるのではないでしょうか。

油脂の塊などは温めれば解消できるはずですが、LLFシリーズの長期保存食は、常温のままでも美味しく食べられるというのがウリなので、今回は温めずにお皿の方に移し替えてみました。

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こちらが、常温のまま袋から取り出した手作りハンバーグ(デミソースをかける前)です。

手作りというだけあって、あえてゴツゴツとした不恰好な形にしているのかは分かりませんが、直径約6〜7cm(厚み:約2.5cm)ほどのハンバーグが1つ入っています。

こうしてみると、分離した油脂はあまり気にならないような気もしますが、それよりも気になるのはハンバーグのサイズです。

パッケージの基本情報で100gということは分かっていましたが、実際、間近で目にすると、やはりサイズが小さい・・・

小学生低学年や女性ならまだしも、食べ盛りの子供や一般成人男性が食べる分量としては、サイズに対する不満が残りそうです(個人的には150g位は欲しいところ!)。

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一方、こちらは袋内に残っていたデミソースをハンバーグにかけた後の画像です。

ソースの量はやや多めのようにも見えますが、煮込みハンバーグということを考慮すれば、適量といったところでしょうか。

常温のままということもあって、やはり全体的に分離した油脂の塊が所々に目立ちます。

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LLFの手作りデミソース煮込みハンバーグを食べてみた感想

それでは、LLFシリーズの『手作りデミソース煮込みハンバーグ』を、まずは常温のまま食べて見たいと思います。

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こちらは、ナイフでカットしたハンバーグの断面図ですが、画像を見る限り、ギュッと密度が詰まっているように感じられ、なんとなく硬めなのかな?という印象を受けます。

また、カット面からは、肉汁もほとんど見られないため、ジューシーなハンバーグというわけではなさそうです。

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さっそく一口食べてみましたが、やはり肉汁が口の中でジュワーッと滲み出てくるようなジューシーさはほとんどありません。

また、牛と豚の合い挽き肉を使っているため、個人的には牛肉特有のニオイが気になるところでしたが、特に肉の臭みも感じませんでした。

一般にハンバーグに合い挽き肉を使用する場合、その比率は牛肉6〜7割に対し、豚肉は3〜4割程度が良いらしいのですが、同商品は原材料名欄を見る限り、豚肉の方が牛肉よりも前に記載されていることから、ニオイに関しては、牛肉よりも豚肉の割合が多いことが少なからず影響しているのかもしれません(情報がないため、正確な比率は不明ですが…)。

※補足:JAS法に基づく加工食品品質表示基準により、原材料名欄には、使用した原材料を重量順に表示するのが原則。

ただ、その分、肉を食べているという満足感は少なく、非常にあっさり(コショウなどの香辛料の存在感も控えめで、ニンニクの香り(使用していないのかな?)なども感じられない…)としたハンバーグに仕上がっているため、個人的にはハンバーグとしての味に少し物足りなさを感じてしまいます。

ちなみに、肉質は見た目よりも柔らかく、食べやすいのは確かで、デミソースに見られる分離した油脂もあまり気にならなかったので、絶賛するほど美味しい!というわけではありませんが、十分、常温のままでもオカズとして抵抗のない一品のような気がします。


ところで、常温で食べるとなると、どうしても気になってしまうのはデミソースに浮いた油脂の塊!

実際に食べてみた個人的な意見を述べさせてもらうと、思っていたほど抵抗はないというのが素直な感想ですが、やはり分離した油脂は無い方が美味しくいただけそうです。

そこで、災害状況にもよりますが、ハンバーグを温め直すと、味や見た目はどう変化するのか、残りのハンバーグで試してみました。

その結果がこちらです。

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比較できるよう、ビフォー&アフターという形で、煮込みハンバーグの画像を並べてみましたが、いかがでしょう。

やはり温め直したハンバーグの方が、デミソースに浮いていた油脂が解消され、見た目が良くなりデミソースらしい色に変わっています。

では、味の方はどうか?

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まずデミソースですが、常温の時に比べると、気持ち甘みが増したように感じられ、酸味と甘さのバランスがなんとなく良くなった気がしないでもありません。

一方、ハンバーグの方は、常温の時に比べると、カット面からの肉汁が確認ができるようになり、そのテリやジューシーさが食欲をそそります。

肝心の味の方はというと、あっさりとした味わいという点では常温とたいして差は見られませんでしたが、やはり温かい方が美味しい!

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そのため、もし被災地でも温め直して食べられる環境にある、あるいは、無事、何事もなく賞味期限切れ間近の『手作りデミソース煮込みハンバーグ』が残っているという方は、ぜひ、温め直してから食べることをお勧めします。
まとめ

チェック温め直した方が美味しいのは間違いないが、常温でも食べやすい!

チェックデミグラスソースの量は多めなので、ハンバーグが物足りなければ、ソースをご飯にかけて食べるもよし!

チェックハンバーグのサイズが小さく、大人にはちょっと少ない…

チェック柔らかくあっさりとした味わいで臭みも気にならないが、肉らしさが物足りない…

チェック6年保存が可能とはいえ、ボリュームを考慮すると、価格が高い(540円)という印象は否めない…