試食レポGでサタケのマジックパスタシリーズを初めて食べた時は、非常食として埋もらせてしまう(まあ、一部の登山愛好家などが山ごはんとして食べてはいるようですが…)には惜しいくらい美味しい商品だったので、価格さえもう少し安ければ、個人的には日常的に食べてもいいくらいに感じました。
そこで、今回は前回のカルボナーラ味に続き、ナポリタン味を食べてみたいと思います。
※補足:2014年の商品リニューアルにより、マジックライスのナポリタン味は生産終了(きのこのパスタが新発売!)
実は前回の試食レポでも、カルボナーラ味にするか、それともナポリタン味にするかで少し迷いました。
しかし、マジックパスタのナポリタンは賞味期限が2年間と短かったため、より非常食としての役割を果たしそうな賞味期限5年のカルボナーラを選びましたが、カルボナーラの試食は済んだので、今回は迷うことなくナポリタンを味わってみたいと思います。
こちらの商品がマジックパスタのナポリタンです。
サタケのマジックパスタシリーズは、袋内の空気量がマジックライスシリーズよりも多めに閉じ込められています。
そのため、結構な厚みなので、大量にまとめ買いして備蓄しようとすると、やや保管スペースに困りそうですが、これは袋内の空気量を意図的に増やすことで、外からの衝撃によるパスタ割れを防ぐための措置といったところなのかもしれません(もしかしたら、違うかも…)。
では、まずはパッケージチェックから。
カルボナーラの時も感じましたが、マジックパスタシリーズのパッケージデザインは、どれも古臭い印象がまったくなく、これまでの地味なイメージがあった非常食のデザインとは一線を画しています。
また、パッケージには光沢があり、プリントされているパスタのイメージ画像も美味しそうに見えるため、どことなく高級感も感じさせてくれます。
災害時には、みんなが暗く落ち込んだ気分になりがちなので、この明るく食欲をそそりそうなパッケージデザインは私はとても評価しています。
ちなみに、マジックパスタのナポリタンの1食分のエネルギーは270kcal。
ナポリタンの具材といえば、玉ねぎとピーマン、それにベーコン(あるいはソーセージ、ハム)とマッシュルームが王道かと思われますが、そのエネルギーは少なくとも500〜600キロカロリーはあるのではないでしょうか。
そう考えると、1食分の量はやや少ないかもしれませんが、270キロカロリーというのは、とてもローカロリーなので、ダイエット食としても利用できそうです。
一方、袋を裏返すと調理方法や使用上の注意、原材料名、賞味期限といった基本的な事項が記載されていますが、詳細については下記参考画像をご覧ください。
では、さっそく袋を開けてみましょう。
袋を開けると【下記画像@】のような感じで粉末ソース、スプーン、脱酸素剤が入っており、付属品をすべて取り出してしまうと【下記画像AB】に見られるようなフジッリ系の乾燥したショートパスタが確認できます。
ナポリタンの味付けは粉末ソースで行うため、パスタ自体には味が付いておらず、特に匂いもありません。
パスタはスーパーなどで売っている乾燥パスタと、一見、特に何ら変わらないように見えますが、サタケ独自のアルファ化加工により、お湯であれば3分間でアルデンテの食感が楽しめるパスタに早変わりするということは前回の試食で体験済みです。
ひと通りチェックしたところで、熱湯を注水線まで注ぎ、付属のスプーンでよくかき混ぜたら、チャックをして3分間ほど待ちます。
アルファ米と違って、3分間待つだけでよいという点も、マジックパスタならではの利点といったところでしょう(ちなみに、アルファ米を湯で戻すには15〜20分程かかる)。
では、パスタを湯で戻している間に粉末ソースの方を少しチェックしてみたいと思います。
こちらがナポリタンの味を左右する粉末ソースですが、袋は非常にシンプルで無駄な表記は一切ありません。
開封すると、ほんのりとチーズの香りも漂ってくるサラッとした赤い粉で、固形物もいくつか確認できます。
試しにひと舐めしましたが、やや酸味を感じさせるトマトソースのようです。
3分経ったところで、チャックを開け、粉末ソースと投入したら、再度、よくかき混ぜます。
すると、粉末ソースが湯と溶け合ってとろみを持ちはじめるため、徐々にトマトソースらしい色へと変化していきます。
よ〜くかき混ぜて完成したパスタがこちらです。
サタケのマジックパスタシリーズは、そのままダイレクトで食べられるよう袋の底が大きく広がり立たせることのできるスタンドパック式ですが、今回は試食レポなので、お皿の方に移し替えてみることにします。
ショートパスタなので、一般的なロングパスタで作るナポリタンとはだいぶ印象が異なりますが、そこはあくまでも即席麺の非常食なので、目をつぶりましょう。
それでは、さっそく試食してみます。
ショートパスタなので、箸やフォークよりも付属のスプーンで十分事足ります。
スプーンですくってみると、トマト系の赤いソースがパスタに絡んでいるのがよく分かりますが、粉末ソースをお湯で溶かして作るソースなので、やはりどうしてもサラッとした水っ気を感じさせます。
そのため、ケチャップを使って作ったときのような、あの独特の甘さや酸味、また粘り気のようなねっとりとしたソース感はありません。
一口食べてみると、酸味や甘みはありますが、やはりサラッとしたあっさりめの味なので、コクやケチャップらしい味はあまり感じることができません。
そのため、決して不味くはないのですが、ナポリタンとして食べるとやや物足りない気がしてきます。
一方、パスタの食感や味は、前回と同様、とてもよくできており、十分満足できるレベルではないでしょうか。
また、具に関しては、どれもみじん切りサイズなので特にこれといって存在感がなく、触感を楽しむことはあまりできませんが、玉ねぎは小さいなりにもシャキシャキ感があり、味に程よいアクセントをつけています。
さて、完食してみて思ったことは、このマジックパスタのナポリタンはトマトソース系のスープパスタからスープを取り除いた感じのパスタといったところでしょうか。
そのため、これがナポリタンか?と聞かれたら、「うーん…」と首を捻ってしまいたくなりますが、これはこれで程よい酸味の効いたあっさりめのパスタとしては十分立している食べ物のような気がします。
つまり、それなりに美味しいということです。
ちなみに、このナポリタンはソースがサラッとしているので、前回食べたカルボナーラほど、食べた後に水分が欲しくなるようなことはありませんでした。
アルファ米だけでは飽きてしまうので、味のバリエーションを増やす際の非常食としては、このサタケのマジックパスタシリーズは、個人的にはお勧めしたい一品です。
なお、マジックパスタのナポリタン味については、私のように食レポ記事的な内容を綴っているサイトやブログも多いので、最後に役に立ちそうな記事を紹介しておきます。
非常食が賞味期限を迎えるので食べてみた。[マジックパスタ/ナポリタン](ぶー3さんのブログ:ぶたの切り落とし ネットショッピングと私の節約メシ日記より)