今回はサタケのアルファ米を試食してみたいと思います。
サタケの長期保存食といえば、マジックライスが有名ですが、同ブランドは現在「保存食」シリーズと「雑炊」シリーズがあり、どちらのシリーズも5年の長期保存が可能ですが、今回は後者の雑炊シリーズから醤油だし風味の商品をチョイスしてみました。
非常時に雑炊?という声も聞こえてきそうですが、様々なニーズに対応できるようニッチジャンルにも果敢に攻めているサタケのような食品メーカーは個人的には嫌いではありません。
また、好みはさておき、消費者の選択の幅が増えることはむしろ歓迎すべきことなので、長期保存可能な雑炊に興味が湧いた方は少し参考にしてみてください。
マジックライスの雑炊シリーズは、2016年(平成28年)11月に新発売されましたが、ラインナップは今のところ発売当初から変わらず、全3種類(シーフード風味・チゲ風味・醤油だし風味)のメニューが用意されています。
そのため、シーフード風味【食レポ:114】やチゲ風味【食レポ:127】は既に試食済みなので、今回の記事をもって雑炊シリーズは、とりあえずコンプリートとなりそうです。
というわけで、前置きはこのくらいにして、さっそく本題に入りましょう!
まずは恒例のパッケージチェックから・・・
雑炊シリーズも保存食シリーズと同様、袋がそのまま器として機能するスタンドパック式で、パッケージサイズも高さ(深さ)が少々浅めではありますが、ほぼ変わりありません。
ただし、雑炊ということで、保存食シリーズ(100g)に比べると内容量は少なめ(70g)なので、僅かではありますがより携帯に適した携行食と言うことができるかもしれません。
一方、パッケージ裏面には調理方法をはじめ、原材料名や保存方法、アレルギー物質表示、栄養成分表など、商品に関する基本情報が一通り記載されています。
両サイドにある切り口に沿って開封すると、袋中にはお馴染みのプラスティック製スプーンと脱酸素剤の2点(調味粉末などの小袋はなし)が入っているので、調理前に忘れずに取り出しておきましょう。
ちなみに、保存食シリーズは2通り(ごはん・雑炊)の食べ方ができるよう袋の内側に注水線が2本引かれていますが、雑炊シリーズの注水線は1本のみという違いがあります。
参考までに調理前のアルファ米と具材の画像もアップしておきましょう。
雑炊シリーズの醤油だし風味には3点の乾燥具材(油揚げ・かまぼこ・シイタケ)が入っており、調味粉末などの小袋がない代わりに、顆粒状の調味料が既にアルファ米と一緒に混ざっていました。
保存食シリーズと比較すると注水量に違いはあるものの、基本的な調理方法は保存食シリーズと変わらないため、袋の底をしっかりと広げて注水線(210ml)まで熱湯(または水)を注ぎ、付属のスプーンでよく掻き混ぜたら、後は袋のチャックを閉めて完成を待つだけとなります(熱湯:15分 / 水:60分)。
今回は熱湯て調理してみましたが、15分後に開封した雑炊がこちらになります。
先にも触れたように、マジックライスはスタンドパック式の容器を使っているため、そのままタイレクトに食べることもできますが、今回は食レポということもあり、中身がよく確認できるようあえて器の方に移し替えてみました。
というわけで、出来上がった雑炊醤油出し風味を試食してみようと思いますが、その前に調理前と調理後の比較画像をアップしておきましょう。
保存食シリーズのごはん(150ml)に比べると注水量が多い(210ml)ため、見た目が異なりますが、内容量は30g減となるため、量自体は少なめでカロリーも控えめです。
さらに、拡大画像もアップしておくので、調理済みの醤油だし風味の雑炊の雰囲気だけでも味わってみてください。
それでは、さっそく試食してみましょう!
まずはスープの方ですが、とろみのないサラッとしたスープで、かつおと醤油の和風だしがウリのようですが、思っていたよりもコクや旨味は感じられる、どちらかというと醤油のしょっぱさが強いあっさりめのスープと言ったところでしょうか。
また、肝心のお米は、アルファ米特有の少し硬く芯が残っているようなポソポソ感はありますが、スープと一緒に食べることで、ごはんとして食べるよりは食べやすいように感じます。
一方、乾燥具材の方は、それぞれそれなりに存在感のあるサイズ(2cm前後)で、カマボコ(1mm厚)やシイタケなどは食感もしっかりあり、良いアクセントになっているので、特に美味しいと絶賛するものでもないものの、長期保存食用の乾燥具材としてはそれほど悪くないクオリティのように思えます(ただ、油揚げは舌触りがあまり良くない)。
以上、雑炊シリーズの醤油だし風味を実際に食べてみましたが、前に食した2品目と同じく、やはり備蓄食という面からみると個人的にはあまりお勧めできるような一品ではないような気がします。
そもそも、マジックライスの保存食シリーズは注水量を調節することで2種類の食べ方が選択できることから、雑炊シリーズと保存食シリーズの違いがよく分からず、雑炊シリーズを新たに追加する必要があったのか疑問が残らないでもありません。
雑炊シリーズはラインナップ(全3種類)が少ない 醤油ベースのスープが少々あっさりしすぎでコクや旨味が感じられない アルファ米特有の食感が気にならなくなるため、ご飯として食べるよりは食べやすい |