耐震強度という点からみると、突っ張り棒はL字金具やベルト式の家具転倒防止器具などに比べると弱いといった指摘がありますが、天井や家具を傷つけないで済むという利点から、耐震性の高いL字金具よりも、突っ張り棒を利用する一般家庭は多いようです。
L字金具 | ベルト式 チェーン式 ワイヤー式 |
突っ張り棒 | ストッパー式 マット式 |
大 | 中 | 中弱 | 小 |
※ 突っ張り棒はストッパー(マット)式の固定器具と併用することで強度がアップするとも言われています。
突っ張り棒の需要があれば、供給する側(企業)も力を入れて商品開発に取り組むため、近年は各メーカーから様々な工夫を凝らした商品が販売されていますが、種類が増えた分、いったいどの突っ張り棒を使ったらよいのか分からないと迷っている方も少なからずいるのではないでしょうか。
そこで、比較的、人気のある定番の突っ張り棒をいくつか紹介しておくので、商品選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
家具類の転倒防止グッズとして販売されている耐震 突っ張り棒≠ヘ、基本、天井と家具(天板)の間に入れて固定する器具なので、天井の構造(天井を押すと持ち上がる、歪む…など)によっては十分な効果が発揮できないこともあるので要注意です。
その点を踏まえた上で、定番の耐震 突っ張り棒≠いくつか紹介しておきましょう。
数ある耐震 突っ張り棒≠フ中で、比較的、知名度高い製品のひとつが、東京都葛飾福祉工場から販売されている『マグニチュード7』です。
『マグニチュード7』は、高さに合わせて4種類の商品が販売されているので、天井と家具との間が25〜110cmまでであれば使用することが可能です。
ML-35 | ML-50 | ML-80 | ML-110 |
25〜35cm | 35〜50cm | 50〜80cm | 80〜110cm |
『マグニチュード7』と同様、比較的、定番の耐震 突っ張り棒≠ニして知られているのが、新工精機から販売されている『ふんばりくん』です。
先に紹介した『マグニチュード7』よりも種類が豊富なため、天井と家具との隙間が、あまりない室内でも設置することができます。
Zタイプ | Tタイプ | Sタイプ | Mタイプ |
10〜20cm | 17〜20cm | 20〜25cm | 25〜32cm |
Aタイプ | Bタイプ | Cタイプ | Dタイプ |
32〜45cm | 42〜65cm | 52〜80cm | 62〜100cm |
エイブル企画から販売されているインテリアにも配慮したシンプルなデザインの耐震 突っ張り棒≠ェ『ささえくん』です。
先に紹介した2製品に比べると使用できる隙間には限りがありますが、比較的、売れ行きの良い商品のようです。
小 | 中 | 大 |
28〜34cm | 34〜46cm | 46〜70cm |
天井と家具との間に入れて固定する耐震 突っ張り棒≠フ定番商品といえば、先に紹介した『マグニチュード7』や『ふんばりくん』などですが、中には少し形状の変わったH型やL型の転倒防止グッズもあるので、参考までにいくつか紹介しておきましょう。
なお、耐震突っ張り棒は、設置方法を間違えると十分な効果が発揮されません。
突っ張り棒を正しく利用するポイントについては、突っ張り棒の基礎知識で説明しているので参考にしてみてください。