携帯ミニトイレ・プルプルの体験レポ本文へスキップ

体験レポ17|携帯ミニトイレ:プルプル編

携帯ミニトイレ『プルプル』を使ってみよう!entrance

今回の体験レポで試用する防災用品は携帯トイレです。

purupuru1

トイレ関連の商品は、過去にもボックストイレセットU【体験レポ2】やミニマルちゃん【体験レポ14】、ベンリーポット【体験レポ15】などを試してみましたが、電気や水道などのライフラインが長期間ストップしてしまうような災害時の排泄問題は、ある意味、食事以上に深刻だったという被災者の話も少なからず耳にします。

簡易トイレは、一昔前に比べれば種類も増え、非常食のような期限もないため、いざ!という時に無理にトイレを我慢して体調を崩さないよう備蓄食と一緒に保管しておくのも良いかもしれません。


ケンユーの携帯ミニトイレ『プルプル』とは?

携帯ミニトイレ『プルプル』の製造販売元は、体験レポではお馴染みの株式会社ケンユーです。

同社は水分を瞬時にジェル化する機能を持つ特殊吸水樹脂を活用した商品を手掛けるメーカーということもあり、その技術を生かしたトイレ用品を多数販売していますが、『プルプル』はオシッコ(尿)≠ノ限定した携帯用のミニトイレなので、便は対象としていないという点に注意が必要です。

その点を理解した上で、まずはパッケージチェックからしていきましょう!

purupuru2

非常に軽く(19g)コンパクト(縦:約21cm × 横:約11.5cm)なミニトイレなので、携帯簡易トイレとしての機能は別として、非常持ち出し袋や車内に置いて(入れて)おく非常用トイレとして重宝しそうなアイテムであるということは間違いありません。

purupuru3

パッケージ裏面には、商品に関する基本情報が記載されており、使用方法などはイラスト入りで説明されているため、老若男女問わず、誰でも簡単に使えそうな簡易トイレであることがうかがえます。

purupuru4

さっそく、パッケージを開封して内容物を取り出してみたところ、蓄尿袋(水色)と持ち帰り袋(白)の2点が折り畳んで入っていました。

purupuru5

こちらがオシッコを入れる蓄尿袋となりますが、受け口の素材は柔らかく肌に押しつけてもまったく痛くありません。

また、チャックを開けると、尿を固めるための凝固剤(粉末)は予め袋の中に入っていました。

矢印

携帯ミニトイレ『プルプル』を使ってみた感想と評価

というわけで、実際、どのようにして使うのか、さっそく試してみたいところですが、さすがに下半身をさらけ出した画像をアップするというわけにもいかないので、黒タイツを履いた状態で蓄尿袋を局部にあてがってみました(それでも恥ずかしい…)。

purupuru6

ご覧のように、立った状態としゃがんだ状態で試してみましたが、しゃがんだ状態で使用すると袋の底が地面(床)に付いてしまうため、少し腰を浮かすか、爪先立ちになるなど、一工夫するとこぼさずにうまくできるような気がします。

そのため、男性の場合は、しゃがむよりも立ったままの方がフィット感も良く、こぼさずに用を足すことができそうです(つまり、女性よりも男性向き)。

では次に、凝固剤の効果をチェックしてみましょう!

purupuru7

携帯ミニトイレ『プルプル』は、600ccの尿を固めることができるようなので、まずは半分の300ccの疑似尿(水に少量のオレンジジュースを加えたもの)を用意し、凝固剤の様子をみることにしました。

purupuru8

すると、蓄尿袋に注いだ疑似尿は即座にドロドロとしたゼリー状の固形物に変化し、液体が袋から流れ出てくるようなことはなくなりました(ケンユーの凝固剤実験については、ベンリー袋【体験レポ4】が参考になります)。

というわけで、300ccの疑似尿が入った蓄尿袋のチャックを閉め、附属の持ち帰り袋に入れてみましたが、持ち帰り袋は白く厚みが薄いため、尿色が透けて見えてしまうという問題点があります。

男性ならまだしも、女性は少なからず気になるところかと思われるため、心配な方は色付きの持ち帰り袋(黒など)を別に用意しておいた方がいいかもしれません。

さらに、参考までに『プルプル』の凝固剤はどのくらい固める効果があるのか、疑似尿をさらに注いで試してみました。

その結果がこちらになります。

purupuru9

300ccではしっかりとしたゼリー状の塊になっていましたが、500ccになるどやや水っぽくなり、さらに上限の600ccにもなると、かなりグズグズとした柔らかなゼリーになっています(ただし、手で掬えないほどではない)。

purupuru10

また、600ccまで注いでしまうと、蓄尿袋がほぼパンパン状態に膨れ上がってしまい、チャックが閉まらない恐れがあるため、凝固剤の効果とは関係なく、1袋600ccが限界と思った方が良さそうです。

以上、ケンユーの携帯ミニトイレ『プルプル』を試用してみましたが、成人1回の排尿量は200〜400ml程度(1日の排尿量:通常は1000〜1500cc)ということを踏まえると、同商品は1回限りの使い捨て簡易トイレであり、機能も含め災害時のトイレとして使用するには少し心許ないアイテムと言えそうです。

そのため、渋滞時に車内で使用するなどの緊急トイレとしては重宝するかもしれませんが、災害用の簡易トイレを求めている方は、できれば別の携帯簡易トイレを検討した方が良いかもしれません。
まとめ

チェック軽くコンパクトサイズなので、携帯に便利!

チェックオシッコ(尿)目的の携帯簡易トイレ!

チェック老若男女問わず使用できるトイレ用品だが、どちらかというと立ったままできる男性向き!

チェック固めた尿(袋はダメ)はトイレに流すことができる!

チェック価格は手ごろだが、機能はそれなり…

チェック尿が透けて見えてしまうため、不安な方は色付きの持ち帰り袋を別に用意しておいた方が良さそう…