今回はトクスイのパン缶を試食します!
といっても、トクスイのパン缶は、既に2度紹介しているので、今回が初めてというわけではありません。
そのため、どんなパン缶かは食べる前からだいたい察しがついてしまうのですが、味が変わると商品に対する評価も変わるので、実際に食べてみて、非常食として備蓄するに値する非常食かどうか見極めてみたいと思います(随分と偉そうな態度ですが…)。
当食レポ記事をご覧になっていただいている方には既にお馴染みのポーズですが、とりあえず非常食は手に持つことにしているので、マフィン's工房アーモンド味もなんとなく手に持ってみます(ちなみに、私は左利きなので左手に持つことが多い…)。
ラベルはとても控えめな落ち着いた感じのデザインで、アーモンドを意識しているのか、茶系の色調で統一されており、容器のサイズや開缶方法、賞味期限の長さ(メーカーによっては5年間のものもありますが、このパン缶は3年間)まで、他の一般的なパン缶とほぼ変わらない缶詰のようです。
が、しかし!
どういうわけか、このトクスイのマフィン's工房、アーモンド味に限らず、シリーズ全体がなぜなあまり人気がないように思えて仕方がないんですが、そこんところどうなんでしょう?
というのも、アキモトやボローニャのパン缶に関する評価コメントやレビュー、ブログ記事などは結構いろいろと出てくるのに、このマフィン's工房シリーズについて調べてみると、食べてみたよ!的な食レポ記事が検索にかけてもほとんどヒットせず、ほとんどはぐれメタル的なレアな存在になっているのです。
実際に食べたことがある私に言わせてもらえば、マフィン's工房のパン缶は味も悪くないし、むしろ他メーカーのパン缶よりも、もっと売れて良さげな気もするのですが、いったい何がいけないのでしょうか、不思議でしかたありません。
もし何か理由があるとすれば、それは他メーカーのパン缶に比べるとパンらしくない!という点にあるのかもしれません。
というのも、トクスイのパン缶は、どれもマフィンタイプなので、とにかく甘い!
ドラえもんが、ついついのび太くんに秘密道具を出して助けてしまうくらい甘く、パンというよりはスイーツです。
そのため、私のような甘党であれば、特に問題ないのですが、甘いものが苦手な人にはちょっと厳しいのかもしれません。
もしくは、缶蓋を上にして置くと、ラベルが逆さになってしまうという、なんだか落ち着かない構造が消費者の心を逆なでしているのか…?
A型の私は、マフィン's工房のラベルを見るたびに、無性に張り替えたくなる衝動に駆られてしまいますが、それもトクスイコーポレーションの狙いだとすれば、私は見事に踊らされていることになります。
さて、そんな几帳面な私の性格はどうでもいいとして、缶詰をよ〜く見てみると、何やら違和感が…
へ、凹んどるやん!
そりゃまあ、味はいいのにいまいちパッとしないマフィン's工房さんのやるせないへこむ気持ちもわからなくはないですが、ホントに凹んじゃマズいでしょう。
個人的には、むしろ応援しているくらいなので、そこんところはもうちょっと頑張ってもらわないと…
まあ、品質や保存に支障が出るほどの凹みではないので、今回は大目に見ますが、パン缶は外側から強い衝撃や圧がかかると、このように凹んでしまうこともあるということを頭の隅にでも記憶しておき、備蓄する際には保管方法にも注意してください(といっても、簡単に凹んでしまうようなヤワな容器ではありませんが…)。
ついでに、もうひとつ、マフィン's工房シリーズのパン缶ラベルで気になった点を挙げると、それはカロリー表示がないということです。
そんなもの別に必要ないんじゃない?という声も聞こえてきそうですが、例えば糖尿病などの持病がある方にとっては、1缶当たりのカロリーが知りたいという方も中にはいるかもしれません。
そういう方にとっては、ラベルにカロリー表示があると助かるので、もし可能であるなら、私はラベルにはカロリー表示を記載しておいた方がよいと考えます(ちなみに、アーモンド味の1缶当たりのカロリーは433kcal)。
それでは、さっそく開けてみましょう!
今回のマフィン's工房アーモンド味は、開缶時に「カキッ!」という意外と大きめな音がしましたが、避難場所であまり大きな音を出すと周囲の人に申し訳ないな〜という周りを気遣う心根の優しい方は、上から毛布や布団などを上から押しつけて開けるとよいかもしれません。
マフィン's工房シリーズに限らず、2個入りのパン缶はパンが逆さに入っているものも少なくありません。
こうすることで、パンに直接触れることなく取り出すことができるため、手を汚さず、また、非常時に手を洗えないことを考えた衛生面への配慮なんだそうですが、今回のアーモンド味に限っては少し状況が違うようです。
というのも、上記画像をよーく見て下さい。
気付きましたか?
薄紙の底面がテッカテカです!
前に食べたマフィン's工房オレンジピール味【食レポ34】の時は、こんなにテッカリとしていなかったのですが、今回のアーモンド味は、油分が多いのでしょうか?
取りあえず、パンを取り出してしまいましょう。
アーモンドのいい香りをふんわりと身にまとった、非常に可愛らしいフォルムで、ふっくら&しっとりとしたカップケーキのように見え、缶ラベルにプリントされていたイメージ画像とほぼ変わりありません(ちなにみ、このパン缶には脱酸素剤は入っていない)。
側面に貼り付いた薄紙の高さが結構あるので、このままかぶりつくことは少し難しそうなので、OPENと書かれた部分のミシン目に沿って切り込みを入れ、薄紙を剥がしてしまいましょう。
すると、そこには先ほどのフォルムよりもさらに可愛さが増した何とも言えないキュートなマフィンが・・・
あえて表現するなら、メタボのクリボー?
以前、試食したオレンジピール味よりもきめ細かな質感で、下町育ちというよりは、いいとこ出のお嬢様のような佇まいです。
アーモンド味というだけあって、このマフィンにはスライスしたアーモンドが上に振りかけてあります。
しっとりしたアーモンドで香りも控えめですが、食感はそこそこあり、存在感もあります。
また、サイズこそ小振りのマフィンですが、手に持ってみると意外とズシリとした重みがある、ギュッとつまっているような印象を受けます。
そこで、中身がどんな状態になっているのか切ってみました。
その断面図がこちらです。
どうやらアーモンドは上に振りかけてあるだけで、スライスしたものや刻んだアーモンドが中に練り込んであるということはなさそうです。
しかし、こうしてみると、やはりオレンジピール味よりも、きめの細かい滑らかな切り口で、味だけではなく、なにか別物のマフィンのように見えますが、味の方はどうなんでしょうか・・・
さっそく食べてみましょう!
―――――― ウマい!・・・でも甘い!!
やはり、非常にしっとりとした油分を感じる甘いパンという点では、トクスイのパン缶全てに共通しているようです。
味や食感については、マドレーヌやフィナンシェ的なものをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
そういう意味では、このマフィン's工房アーモンド味は、非常に完成度の高い美味しい長期保存スイーツと言えるでしょう。
そのため、アキモトやボローニャのようなパン缶を求めているとしたら、期待外れということになります。
ちなみに、残ったもうひとつのマフィンは、縦ではなく真横にスライスしてみました。
その画像がこちらです。
うーん、うっとりするほど滑らかで鮮やかな切り口ですね。
穴の開き具合がなんともいい感じで、一見、チーズのようにも見えますが、マフィンです。
マフィン's工房アーモンド味は見た目や味はとても完成度の高い長期保存食ですが、やはり大半の方がイメージしているようなパン缶としてみると、評価は下がってしまいそうです。
したがって、マフィン's工房シリーズのパン缶は、子供や3時のおやつ的な食べ物として備蓄するのに最適な非常食といえるかもしれません。
最後に、ひとつ言い忘れましたが、このマフィン、しっとりとしているので食べ続けていても口の中がパサつくということはありませんが、しつこい甘さなので、これはこれでとても喉が渇きます。
どちらかというと、緑茶よりも紅茶やコーヒーなどがよく合いそうですが、とにかく喉が渇く食べ物だということを理解しておいてください。