非常食レポ:パン便り(シーベリー)
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災害備蓄用パン:パン便り(シーベリー)を食べてみよう!

今回、試食する長期保存食は、富良野発のパンの缶詰(以下、パン缶)『パン便り』です。

seaberry1『パン便り』のパン缶を口にするのは今回が初ですが、常温で5年の長期保存が可能なことから、非常食は一度備蓄したら、できるだけ放置しておきたいという方には良さげな災害備蓄用パンと言えるかもしれません。

※補足:長期保存を目的としたパン缶は、基本的に「3年」タイプと「5年」タイプが主流。

また、他メーカーにはない珍しいフレーバーも取り揃えていることから、『パン便り』のパン缶にちょっと興味が湧いたという方は少し参考にしてみてください。




なんぷ~香房:パン便り(シーベリー)とは?

北海道にある(福)南富良野大乗会が障がい者を支援する目的で設立した障がい福祉サービス事業所「なんぷ~香房」が手掛ける災害備蓄用パンが『パン便り』です。

近年はパン缶のノウハウを得て、製造に乗り出す社会福祉法人も増えており、

過去にとりあげた『生命のパン』シリーズ【食レポ:54】や『イザメシ』シリーズ【食レポ:154】なども障がい者支援施設が携わっているので、もし関心あれば、そちらの記事も併せて読んでみてください。

さて、前置きはこのくらいにして、さっそく本題!

冒頭でも触れたように、『パン便り』シリーズのパン缶は、他ではあまり商品化していないようなちょっと珍しいフレーバーも取り揃えており、全6種類(ハスカップ、パイン、アロニア、シーベリー、クランベリー、カボチャ)の味を楽しむことができます。

そこで、今回は「シーベリー」をチョイスしてみましたが、シーベリーとは何ぞや?という方の為に簡単に説明すると、シーベリーとはオレンジ色の果実をつけるグミ科の植物で、知る人ぞ知る栄養豊富なスーパーフードとして海外で食されています。

地域によって呼び方が異なるため、「サジー」なら耳にしたことがあるという方もいるかもしれませんが、そんな栄養豊富なシーベリーを使った災害備蓄用パンがこちらになります。
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フタ付きの容器(缶詰)は、一般的な災害備蓄用パンと同サイズで、缶蓋は缶切り不要のプルトップ式となっています。
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缶底には賞味期限が刻印されていますが、今回試食するパン缶は、ご覧のとおり賞味期限切れ(2ヵ月オーバー)のものとなります。
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一方、側面には原材料名や保存方法、製造者、栄養成分表、アレルギー物質といった商品に関する基本情報や取扱に関する注意事項が記載されています。

ちなみに、注意深く画像を見ている方はお気付きかもしれませんが、名称欄に「埼玉県災害救助用缶入りパン」とあるように、私の手元にあるパン缶は受託生産された備蓄食で、無事、その役目を終えた賞味期限切れの商品となります。
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缶蓋を取り外すと、衛生面(パンに直接触れることなく取り出せる)を考慮した逆さまに納まったカップケーキ状の保存パンが2個入っていますが、どうやら『パン便り』のパン缶は脱酸素剤などは使用していないようです(容器の説明をよく見ると、脱酸素剤や防腐剤等は一切使用していないことを明記)。
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容器から取り出した保存パンは、後はミシン目に沿って薄紙を剥がすだけで食べることができますが、薄紙は側面と底面とで分かれているので、底面も剥がし忘れてうっかり食べてしまわないよう注意してください。






なんぷ~香房:パン便り(シーベリー)を食べてみた感想

特に調理の必要はない保存パンなので、薄紙を剥がしたらそのまま食べることができますが、せっかくなので、食べる前に形状や外観をチェックしておきましょう。
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直径約6.5cm(高さ:約5cm)ほどの手のひらサイズのパンで、表面は万遍なくこんがりときつね色に色付いており、1つはてっぺんにちょこんと乗った固形物(シーベリー?)も確認できます。

さらに、パンをナイフでカットした断面図(縦・横)がこちらになります。
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では、気になる味の方はどうなのか・・・
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パンそのものがパサついており、しっとり感はなく、ふっくらとしたソフトな口当たりもないため、パン・アキモトのようなフカッとしたソフトパンとは異なるタイプの保存パンと言えるでしょう(パン缶特有のアルコール臭もある)。

また、シーベリーの固形物が練り込んであるようで、くどいというほどの甘さではありませんが、適度に甘味が感じられる菓子パンに仕上がっています。
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さらに、オーブントースターで温め直し、味の変化もチェックしてみましたが、香ばしさと気持ち甘みが増したようで、常温のものよりも食べやすくなったように感じられます(好みもありますが、個人的には表面がカリッとするまで焼いた方がおススメ!)。

以上、『パン便り』のシーベリー味を実際に食してみましたが、どちらかというと少々硬めでパサつきを覚える保存パンなので、フカッとしたソフトな口当たりのパン缶が好みだという方は避けた方が無難かもしれません(ソフトパンを望んでいるなら、パン・アキモトのパン缶などを検討してみてください)。
まとめ

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掲載日:2020.9.13twitter


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