今回、試食する非常食はアルファー食品の安心米です。
安心米シリーズのアルファ米は、過去に赤飯【食レポ13】や白飯【食レポ17】を取りあげており、3品目となりますが、味のバリエーションが尾西食品並みに充実しているため、まだ半分も紹介しきれていません。
味付きのアルファ米は、食べやすいものと食べにくいものがあるので、今後も定期的に食べていきたいと思いますが、今回はエビピラフをチョイスしてみたので、興味のある方は少し参考にしてみてください。
今回の食レポでは、アルファー食品のアルファ米にスポットを当てていますが、エビピラフは、尾西食品やサタケでも商品化していることから、どうやら定番メニューのひとつとなっているようです。
そこで、せっかくなので、私の手元にある3メーカーのアルファ米エビピラフを比較してみました。
基本的にどのメーカーのエビピラフも似たり寄ったりで、具材や内容物、注水量などに多少の違いはあるものの、特にこれといって大きく異なる点はみられません。
そのため、エビピラフ好きな方は、備蓄する前に一度食べ比べてみるのも良さそうです。
\ | アルファー食品 | 尾西食品 | サタケ |
価格 | 350円 (税抜き) |
380円 (税抜き) |
350円 (税抜き) |
賞味期限 | 5年 | 5年 | 5年 |
内容量 | 100g | 100g | 100g |
カロリー | 352kcal | 361kcal | 376kcal |
調理時間 | 熱湯:15分 (水:60分) |
熱湯:15分 (水:60分) |
熱湯:15分 (水:60分) |
注水量 | 170ml | 160ml | 140ml(リゾット:290ml) |
具材 | 玉ねぎ、コーン、エビ、赤ピーマン | エビ、コーン、人参 | コーン、エビ、人参 |
内容物 | 調味粉袋、スプーン、脱酸素剤 | 調味粉袋、スプーン、脱酸素剤 | スプーン、脱酸素剤 |
※注:手元にある商品情報を基に比較しているため、リニューアルした場合の商品と異なることがあります。
さて、話を戻しますが、冒頭でも触れたように、アルファー食品の安心米シリーズは、今回が初めてというわけではありません。
いつもなら、パッケージチェックから取り掛かるところですが、特に商品を一新(リニューアル)したという情報も聞かないため、この辺の説明はサラッと流していくことにします。
3メーカー、いずれも袋がそのまま器として利用できるスタンドパック式(底が広がる)で、パッケージサイズもほぼ同じ大きさですが、横から見比べると分かるように、袋の厚みにやや差があります。
内容量は同じ(100g)なので、この厚みの差は空気量の多寡ということになりますが、薄さで比較するなら、安心米が最も薄く(最も厚みのある部分で約1.5cm)、よりコンパクトに収納できそうです。
一方、パッケージ裏面には原材料名をはじめ、アレルギー物質や作り方、栄養成分表など、商品に関する基本情報が一通り記載されています。
袋内には、お馴染みのプラスチック製のスプーンと脱酸素剤に加え、味付け用の小袋(粉末)の3点が入っています。
参考までに、調理前の米(アルファ化米)や具材(エビ、コーン、赤ピーマン)の画像をアップしておきましょう。
ちなみに、乾燥米はそのまま食べることもできますが、非常に硬く、バリバリッとした音と噛みごたえのある食感で決して美味しいものではありません(味も付いていない…)。
パッケージ裏面の調理方法に従い、味付け用の粉末を投入、注水ラインまで熱湯を注いだら、掻き混ぜてチャックをして待つこと15分・・・
あれほどスリムだった袋は見る影もなく、ずっしりと重みを感じるアルファ米に変化しているのが、画像を見ていただけるとよく分かっていただけるのではないでしょうか。
調理後、味にムラが出ないよう、スプーンでよく掻き混ぜれば、エビピラフの完成です。
アルファー食品の安心米シリーズはスタンドパック式なので、器がなくても特に支障はありませんが、あえて器に移し替えたエビピラフの画像がこちらになります。
調理後のアルファ米エビピラフは270gの重さとなるため、大人茶碗(150gの場合)なら、約1.8杯分といったところでしょうか。
白米の量からすると、全体的にやや具材の量が少ないといった印象を受けます。
また、乾燥具材ということもあり、贅沢は言えませんが、色味がパッとせず、いまひとつ華やかさに欠けてしまっているのが残念なところです。(パセリも悪くありませんが、できればグリンピースなどの存在感ある緑黄色野菜を入れていただけると彩りも良くなり、食欲も増すような気が…)。
さて、肝心の味の方ですが、ご飯はやはりやや芯が残っているような、それでいて表面がベシャッとした水っぽさもあり、なんともいえないアルファ米独特のもそもそとした食感がどうしても気になります(コショウなどのスパイスは後から効いてきますが、全体的に気持ち薄味)。
そのため、炊飯器で炊いたご飯やパック飯に比べると、味(甘み)や食感はだいぶ劣りますが、味で誤魔化すことができる分、白飯のアルファ米よりは食べやすいといえるでしょう。
では、具材の方はどうか・・・?
ということで、目視で確認できる4種類の具材の味や食感について、個人的な感想をザッとまとめてみました。
エビ | 色味はあまり良くないものの、エビらしい食感が楽しめる。ただし、エビだけを食べると若干生臭さが口の中に残る。 |
コーン | 甘みがあり、食感も含めて、いい意味で普通のコーンとあまり差はない。 |
赤ピーマン | 特にこれといって味や食感に影響を与えるほどの存在感はないため、コメントのしようがない。 |
玉ねぎ | 画像からは少し解りにくいものの、シャキシャキッとした食感が、思いのほかいいアクセントになっている。 |
特に強くお勧めするほどのものではありませんでしたが、やはりアルファ米は白飯よりも味付きの方が食べやすい!ということを再確認できたという点では収穫があったと言えるでしょう。
腹持ちも良く、大人でも十分なボリュームがある! 白飯タイプのアルファ米よりも食べやすい(ただし、ニオイに敏感な方は、エビが少し生臭く感じるかも…) ピラフとしての見た目という点では、いまひとつパッとしない… 粉末タイプの調味料なので、食べる前によく掻き混ぜないと、味ムラがでることも… |