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食レポ74|マジックパスタ:きのこのパスタ編

サタケのマジックパスタを食べてみよう!entrance

今回、試食する非常食は、サタケのマジックパスタです。

きのこのパスタ

当食レポでも、過去にカルボナーラ【食レポ8】、ナポリタン【食レポ25】を取りあげたことがあるので、今回で3食目になりますが、マジックパスタシリーズは、昨年、リニューアルをしたらしく、パッケージデザインやラインナップなど、いくつか変更点がみられます。

そこで、旧商品と比較しながら、非常食としての機能や味について評価してみたいと思います。


サタケのマジックパスタ:きのこのパスタ(デミグラス風味)とは?

冒頭でも触れたように、マジックパスタシリーズは、2014年7月1日からリニューアル商品の販売を開始しました。

これにより、今後は徐々に新商品に取って代わられていくと思われますが、実はラインナップにも変更がみられ、旧商品で販売されていたナポリタンが姿を消し、新たにきのこのパスタ≠ネる商品が加わることになりました。



※補足情報:旧ラインラップはカルボナーラ、ペペロンチーノ、ナポリタンの3種類。一方、新ラインラップはカルボナーラ、ペペロンチーノ、きのこのパスタの3種類。

というわけで、今回の食レポでは、リニューアルによって新登場したきのこのパスタ≠食べてみようと思いますが、試食する前にパッケージチェックからしていきましょう。

商品パッケージ

旧商品パッケージに比べると、デザインが一新され、どことなく高級感漂うパッケージデザインに仕上がっていますが、価格に関しては、旧商品と変わりありません(税抜き360円(メーカー希望小売価格)ただし、内容量が若干減っているので、実質的な値上げとみてよさそう…)。

パッケージサイズや形も旧商品とほぼ一緒(強いて挙げるとするならば、袋の底角の丸みの形(カーブ)が少し異なる)で、袋がそのまま器として使えるスタンドパック式であるという点も変更はありません。

商品パッケージ2

パッケージ裏面には調理方法や原材料名、賞味期限、栄養成分表示(ちなみに、きのこのパスタは1食あたり221kcal)など、商品に関する基本情報が一通り記載されていますが、新パッケージは食品衛生法に基づくアレルギー物質(現在:27品目)が新たに追加されたため、アレルギー体質の方にも配慮した作りになっています。

それでは、パッケージチェックはこのくらいにして、今度は中身の方をチェックしてみたいと思います。

内容物チェック

こちらの画像【上】は、開封直後の袋内の様子です。

脱酸素剤と付属のプラスチック製スプーンが無造作に放り込んであるので、調理前に忘れずに取り出しておきます。

ちなみに、旧商品のマジックパスタには粉末ソースの小袋が入っていましたが、新商品は粉末ソースをやめ、フリーズドライタイプのブロックソースに変更されています。

この変更点は、調理をより手軽にするとともに、ゴミの軽減にも配慮した工夫かと思われますが、実際、調理してみると、ブロックソースならではの問題点も見られました(詳細については、後ほど)。

一方、麺はサタケのマジックパスタシリーズはショートパスタを使用していますが、きのこのパスタはペンネタイプのショートパスタを使っているようです。

麺そのものは市販のパスタ麺と大差ないように思われますが、3分という調理時間で完成してしまう即席パスタなので、厚みはやや薄めといったところでしょうか。

それでは、さっそく調理してみましょう!

調理

旧商品では袋の内側に表示された注水ラインまで熱湯を注いだら、付属のスプーンでよくかき混ぜてチャックを閉め、茹で上がった後、粉末ソースを加えてとろみが出るまでかき混ぜるという手順でしたが、新商品は小袋包装の粉末ソースからブロックソースに切り替えたため、熱湯を注いだら、先にソースとパスタをかき混ぜ、チャックを閉めて3分間(調理時間は旧商品と同じ)待ったら封を開け、再度とろみが付くまでかき混ぜるという手順になります。

しかし、実際に調理してみて分かったことは、ブロックソースが思いのほか溶けにくい!

旧商品の粉末ソースの方が、お湯に溶けやすかったような気がするので、この点に関してはマイナスであり、もう少し溶けやすい工夫をしてもらえたら、より手間のかからない非常食になるのではないでしょうか。

3分経過した直後の袋内がこちらになります。

調理2

この時点では、まだソースが水っぽくサラッとしているので、再度、付属のスプーンでとろみが付くまで、よくかき混ぜれば、きのこのパスタの完成です。

矢印

サタケのマジックパスタ:きのこのパスタ(デミグラス風味)を食べてみた感想と評価

サタケのマジックパスタは、袋がそのまま器として使える機能をもっているので、調理後のパスタを袋から出す必要はありませんが、今回は中身がよくわかるよう、あえて器に移し替えてみました。

参考までに、調理前の乾燥パスタと調理後の完成パスタの画像を並べてアップしておきます。

きのこのパスタ1

調理前の内容量に対して3倍以上の重さ(59.9g → 210g)になりますが、見た目は3倍とまではいかないものの、1.5〜2倍程度のボリューム感にアップしているのが見てとれます。

一方、完成したきのこのパスタはきのこ≠ニいうだけあって、きのこ類などの固形物(ひらたけ、エリンギ、人参)も確認できますが、パッケージにプリントされていたイメージ画像に比べると、パスタの量に対して具材の量が乏しく、なんとなく貧相に感じてしまいます。

リニューアル後のパッケージが、より高級感のあるデザインに変更されているだけに、その点がやや気にならないでもありませんが、では、味の方はどうか、さっそく食べてみましょう!

きのこのパスタ2

パスタの味や食感は、市販の乾燥パスタを茹でたものと比べても、ほぼ遜色ない(若干、柔らかい?)状態なので、アルファ米よりも違和感なく、食べやすいのではないでしょうか。

また、具の方も数こそ少ないものの、ヒラタケやエリンギは味がしっかりと染みていて、コリコリとした食感が楽しめます(人参に関しては、細切れのため、味や食感を楽しむことはできず、存在感が薄い…)。

問題はソースです。

きのこのパスタはデミグラス風味のソースが楽しめるはずですが、香りや風味は、それなりに再現しているものの、とろみがいまひとつで、サラッとした琥珀色のスープといった感じでパスタとの絡みもあまりよくありません。

そのため、デミグラスソース特有のコクや深み、酸味などがほとんど感じられず、あっさりとした単調な味なので薄く、お世辞にもあまり美味しいとは言えないものでした(非常食なので、あえて、あっさりとした味付けにしているというのであれば、話は別ですが…)。

きのこのパスタ3

以前、試食したカルボナーラがとても美味しかったため、期待しすぎたところもありますが、個人的には、このきのパスタ(デミグラス風味)は、残念ながらカルボナーラほどの感動はありませんでした。

完食

しかし、あくまで非常食として考えた場合、マジックパスタはアルファ米などのポソポソとした味や食感が苦手だという人にも食べやすいシリーズなので、主食系の長期保存食の備蓄のバリエーションを増やしたいと思っている方は、一度試食してみてはいかがでしょうか。