今回は『生命のパン あんしん』シリーズのココア味を試食してみたいと思います。
このパン缶シリーズは、前にプチヴェール味【食レポ14】を紹介しているので、今回で2品目となりますが、ココア味は果たしてどんな味や食感がするのか?
さっそく、食べてみましょう!
冒頭でも説明したように、フレーバーこそ違えど、『生命のパン あんしん』シリーズを食レポで取り上げるのは今回で2度目なので、容器やラベルの特徴、パンの形状などの説明についてはサクッと流させていただきます。
缶詰の形状はパン・アキモトやボローニャのパン缶と同サイズの容器を使用。
内容量は100gで、ココア味1缶当たりのエネルギーは378kcal。
缶底には賞味期限が刻印されており、製造日から常温で5年間の長期保存が可能となっています(ちなみに、パン・アキモトやボローニャのパン缶の賞味期限は3年間)。
『生命のパン あんしん』シリーズは、ココア味に限らず、プラスチック製のクリアキャップが付いているため、食べかけのパンや食品を一時的に保管することができる点は○。
また、缶ブタは缶切り不要のイージーオープン缶で、よく見ると点字表示シールまで貼り付けてある気の配りようです。
点字に関しては、パン缶の製造元が福祉施設ということも少なからず影響しているのではないでしょうか。
こちらの画像は開缶直後の缶内です。
カップケーキ型の保存パンは逆さまに2つ入っており、取り出す際に手が汚れないような工夫がされています(災害時、手が洗えないような場合でも、パンに直接手が触れることがないため、衛生面対策にもなっている)。
ちなみに、脱酸素剤や防腐剤などは入っていません。
パンのてっぺんがペタリと潰れてしまっているため、残念ながらふっくらとした印象はありません。
なお、パンを包んでいる薄紙は「OPEN」と書かれたミシン目から切り剥がすと、比較的、スムーズに取れます。
保存パン1個当たりの重さは約50g。
パンの表面はやや硬く、全体的にゴツゴツしているため、外見はお世辞にも柔らかなソフトパン的な印象はありません。
また、ココア味ということで、パンの表面はプチヴェール味とは違い、松崎しげるチックな肌質をしています(ちなみに、ココアの香りは控えめ)。
それでは、さっそく『生命のパン あんしん』ココア味をいただいてみましょう!
ナイフでパンを縦にカットした断面図がこちらです。
気泡の数は多いものの、どれも小さく、全体的にしまった印象を受けます。
一口食べてみると、見た目ほど硬さを感じさせない口当たりですが、口の中の水分がかなりもっていかれれるため喉が渇きます。
しかし、この点はトクスイのようなマフィンタイプ【食レポ21】のパンを除くとほぼすべての保存パンに共通することなので、なにも『生命のパン』に限ったことではありません。
では、気になる味の方はどうかというと、ほろ苦さを感じる甘さを抑えたビターなココア味なので、小さなお子さんには少々甘さが物足りないかもしれません。
ちなみに、横にスライスしてみたパンの断面図が下画像ですが、縦にカットした断面図とさほど大きな違いはなさそうです。
『生命のパン あんしん』シリーズのココア味は、ミルクチョコレートのような甘さを期待していると裏切られる、どうやら大人好みのビターな甘さが広がるパンに仕上がっているようです。
若干、口の中がパサつきますが、水なしでも食べられないことはないので、カンパンなどに比べれば食べやすい非常食のように思われます。
とはいえ、ソフトなパンというわりには、ややしまった口当たりなので、ふんわりとした柔らかな保存パンの方が好きだという方には、『生命のパン』よりも、パン・アキモトのパン缶をお勧めします。
これまでの経験からいって、長期保存用のパン缶は、温めて食べると美味しくなる場合が多いので、今回も電子レンジを使って、2通りの方法で温めてみたので、その感想について少しまとめておきましょう。
まず、1/4の大きさにカットしたパンを20秒(500W)程温めてみました。
見てのとおり、非常にふかっとした柔らかなパンで、適度に弾力もあり、一口食べてみると、外見どおりのソフトな口当たりと、しっとりもっちりとした食感が楽しめます。
味については特に変化ありませんでしたが、食感に関しては温めると大きく変わるようです。
一方、オーブントースターで焼いたものがこちら。
そもそもココア味のパンなので、焼き色が分かりにくい画像ではありますが、実際、手に取ってみると、表面がカリッと焼き上がっているため、トースターで食パンを焼いた時のような表面のサクッとした食感と、中のモチッとした2層の食感が楽しめるパンに変化していました。
やはり、この手の保存パンは温めてから食べる方が、食感がよく、またパサつき感も気にならなくなるので一段と食べやすくなるようです。