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食レポ66|紙コップ入り保存パン:ストロベリー味編

東京ファインフーズの紙コップ入り保存パンを食べてみよう!entrance

長期保存パン=パンの缶詰(パン缶)というイメージがありますが、パン缶は衝撃に強いなどの利点がある一方で、食後のゴミがかさばったり、缶の縁で手を切る恐れがあるなどの欠点も挙げられます。

そのため、安全性や環境への配慮から、うちの商品は容器に缶詰は使わない!というメーカーも少なからず存在します。

今回、試食する保存パンも缶詰の代わりにアルミ袋を使用していますが、紙コップ保存パン≠ニいう、あまり聞いたことのないブランドネームなので、正直、容器よりも中身の方が気になるところです。

紙コップ保存パン

というわけで、東京ファインフーズの紙コップ保存パンは、果たして美味しいのか・・・!?

味はもちろん、どんな特徴をもった保存パンなのか、サクッとまとめておくので、備蓄用非常食に関心のある方は、少し参考にしてみてください。


紙コップ保存パン:ストロベリー味とは?

紙コップ保存パンの販売元は、東京ファインフーズという株式会社ですが、失礼ながら、私はブランド名どころか、社名すら聞いたことがありません。

そこで、会社の公式サイトをチェックしてみたところ、東京ファインフーズ鰍ニは、どうやら2012年4月創立の会社で『紙コップ保存パン』は、翌年の9に新発売した商品だということが判明しました。

つまり、非常食市場に参入してから、まだ間もない新会社なので、『紙コップ保存パン』という非常食があることを、当食レポで初めて知ったという人も多いのではないでしょうか。

『紙コップ保存パン』は、2015年4月現在、3種類(バター味、ストロベリー味、チョコレート味)のフレーバーを用意していますが、今回はストロベリー味をチョイスしてみたので、試食する前に、まずはパッケージチェックからしていきましょう!

こちらの商品が『紙コップ保存パン』シリーズのストロベリー味となります。

紙コップ保存パンのパッケージ

商品を実際に手にとって最初に気付いたことは、外装にアルミ袋を使用している分、一般的なパン缶(内容量100g)に比べて、総重量が50g(缶詰の重さ)ほど軽いということ、そして、裏面に記載されている賞味期限の位置が分かりづらいという点です。

また、袋入りの保存パンは、当食レポでも過去に尾西のパン【食レポ9】やフレッシュ・ファイブ・ブレッド【食レポ12】を紹介していますが、ご覧のとおり、積み重ねて保管するというのは難しく、保管の仕方によっては、必ずしもパン缶よりもスペースをとらないというわけでもなさそうです。

とはいえ、保存パンを紙コップに入れるという発想は、これまでありそうでなかったアイデアなので、その点は評価したいところです。

では、次にパッケージ裏面をチェックしてみましょう。

保存パンの基本情報

原材料名や栄養成分表、賞味期限といった基本情報が記載されている点は、他の長期保存パンとほぼ変わりありませんが、賞味期限のメール通知サービスをしてくれる保存パンとなると『紙コップ保存パン』以外に私は見たことがありません。

確かに非常食目的で開発された商品の多くは、3〜5年程度の賞味期限が設定されているので、保管したらそのままほったらかしという人も多く、期限切れの商品がいつまでも眠っているという家庭も多いかと思われますが、賞味期限が切れる前にメールで知らせてくれるのであれば、購入者も替え時を忘れることはなく安心です。

そういう意味では良心的はサービス付きのとてもユニークな試みをもった非常食と言えますが、うっかりメールアドレスを変更してしまったり、万が一、会社が倒産(社員の方がご覧になって気分を悪くしてしまったらスイマセン…あくまで、最悪の事態を想定してのことです)してしまった時のことを考えると、果たしてメールで個人情報を入力してまで、消費者が非常食にそこまで求めているのか疑問が残らないでもありません。

しかし、商品を大量にケース買いするような企業なら、うっかり忘れを防止する対策のひとつとして、無料メール通知サービスに登録しておくのも悪くはなさそうです(もちろん個人でも構いませんが…)。

※補足情報:通知時期は賞味期限が切れる1年前〜1ヶ月前の間で設定可能!

開封した保存パン

外袋の両サイドには切り口があり、素手で簡単に開封することができるので、ハサミなどの鋭利な刃物を事前に用意しておく必要はなさそうです。

袋の中を確認して中身を取り出すと、紙コップに納まったパンと脱酸素剤の2点が入っています。

紙コップ保存パンの取り出し方

尾西のパン【食レポ9】も容器に紙を用いていましたが、あちらが筒状の厚紙を使っているのに対し、『紙コップ保存パン』は、文字通り、容器に特殊仕様(パンが焼けるように200度以上の焼成に耐えられるらしい…)の紙コップを採用しています。

容器に缶詰を採用している商品は、パンのてっぺんが押し潰されてペッタンコ状態になってしまうものが大半ですが、『紙コップ保存パン』は、ふっくらと丸みを帯びており、見栄えの良い保存パンに仕上がっている点も◎。

さて、この保存パン、パッケージに記載されていた食べ方によると、どうやら紙コップにステッチが付いているらしく、刻まれたミシン目に沿って破きながら食べるようですが、ご覧のとおり、持ち上げれば簡単に取り外すことができます。

そのため、状況によっては、容器を破らず、そのままコップとして活用することもできそうです。

紙コップの剥がし方

とはいえ、それではレポートにならないので、取り出した保存パンを再び容器に押し込み、OPENと書かれた位置からミシン目に沿って取り外してみました。

なるほど・・・

確かにこれなら、パンに直接手が触れることもないので、手が汚れていて洗うことができない非常時でも、衛生的に食事をとることができそうです。

ただ1点、気になったのは、取り外した後、手元に残る容器の面積です。

食べ始める前に容器をすべて取り外してしまうと、パンが容器から転げ落ちてしまう恐れがあるので、注意が必要でしょう(落としてしまったら元も子もない!)。

切り取りライン

そのため、できることなら、上記のような感じにミシン目を入れるなど、段階的に切り離せるような容器の方が、より食べやすいのではないでしょうか(まあ、コスト面など、いろいろと大人の事情もあるとは思いますが…)。

こちらが容器から完全に取り出したストロベリー味の保存パンです。

保存パンの外見とサイズ

私のミスで、パンの重さをチェックするのをすっかりど忘れしてしまいましたが、おそらく、一般的な長期保存パンと同じ100gだと思われます(なお、パッケージ裏面の基本情報には、内容量の重さについての記載がありません)。

ちなみに、ストロベリー味のカロリーは、100gあたり348kcalとなっています。

矢印

紙コップ保存パン:ストロベリー味を食べてみた感想と評価

それでは、商品チェックが一通り済んだので、今度は、ストロベリー味の『紙コップ保存パン』を実際に食べて見たいと思います。

パンの表面はややしっとりめで、カチカチとまでは言わないまでも適度に硬くしまっており、外見は一般的なパン缶(アキモトや岡根谷のソフトパンは除く)と、それほど大きな違いは見られません。

保存パンの断面図

ただ、とても香りのよいパンで、袋を開封した時から、いちごのフレッシュで甘酸っぱい香りが鼻孔をくすぐり、香りに関しては、かなり再現力の高い一品ではないでしょうか。

以前、紹介したアキモトの保存パン:ストロベリー味【食レポ41】には、イチゴが生地にマーブル状に練り込んでありましたが、紙コップ保存パンの方は、固形物のイチゴを練り込んであるようです。

断面図を見る限り、生地に練り込まれたイチゴは偏ることなく散らばっているので、量的にはまずまずといったところでしょう。

ちなみに、使用しているイチゴの品種はとちおとめ≠セそうです。

試食の感想

さて、気になる味の方ですが、控えめな甘さで、硬さも見た目ほど締まった感じはなく、パサつきもほどよく抑えられているので、尾西のパンよりは食べやすいように思えます。

ただし、パンそのものの味や食感はまずまず(これまで食べてきた保存パンの中ではという意味で…)なのですが、生地に練り込んである固形物のいちごが問題です!

どことなく粉っぽく、食感もモソモソして口の中に残るため、これなら最初からジャム状にするなどして、生地に練り込んでしまった方がよかったのではないかと思わずにいられません。

香りの再現力がよかっただけに、その点が非常に残念でなりませんが、イチゴ以外(ストロベリー味だけにそこが一番肝心なのかもしれませんが…)は、他の保存パンと遜色ないできのように感じるので、個人的には強くお勧めはしませんが、食レポを見て、興味を持った方は、一度、自分の舌でチェックしてみてはいかがでしょうか。
紙コップ保存パンを温めてみよう!
これまでの経験から言って、長期保存パンは温めることで美味しさが増すものがほとんどです。

災害時は温めることができない環境下に置かれることも十分考えらえますが、賞味期限が間近に迫った非常食を処理(食べる)するようなときは、できるだけ美味しく食べたいものです。

というわけで、今回も2通りの方法(レンジでチンとオーブントースター)で紙コップ保存パンを温め直してみることにしました。

まずは、ラップで包んだ保存パンを、レンジでチン(500W20秒)してみましたが、こちらは予想どおり、ふんわりと柔らかい上に、噛むとモチモチとした食感も加わり、ソフト感が飛躍的にアップしています。

レンジでチン

また、ラップに包むことで、常温の時に感じたパサつき感が全く気にならなり、より食べやすいパンに仕上がっていました。

一方、オーブントースターで、表面にこんがりと焼き色がつくまで温めてみたパンがこちらになります。

オーブントースター

表面がサクサクッとした口当たりの良い軽い食感のパンに仕上がっており、個人的にはレンジでチンしたものよりも美味しくいただくことができました。

完食

食感に関しては、好みの問題もあるので、どちらがウマい!とは言いませんが、常温よりも食べやすくなるのは間違いないので、賞味期限間近の商品が手元にあるという方は、ぜひ温め直してから食べてみることをおススメします。