今回はサタケのアルファ米・えびピラフを試食してみたいと思いますが、サタケのマジックライスシリーズは、水量を調節することで2通りの食べ方ができるようになっています。
災害時は飲料水の確保が難しくなることも十分予想されることから、これまでは水量の少ないタイプの食べ方をしてきましたが、水量を増やし、えびピラフをリゾットとして食べたら味はどう変化するのか・・・!?
さっそく試してみましょう!
冒頭でも触れたように、サタケのマジックライスシリーズは、注水ラインが2本引いてあるため、水量を調節することで食べ方を選べます。
今回、試食する『えびピラフ』も例外ではなく、ピラフ、またはリゾット※のどちらかお好みの調理方法で味を楽しむことができますが、ピラフとリゾットの違いがいまいちよくわからない・・・という方のために、両者の違いについて簡単にまとめてみました。
※補足:マジックライスシリーズは、メニューによって、表記(雑炊、おかゆなど)が変わります。
ピラフ | トルコ料理として広く知られるピラフは、生米をバターやオリーブオイルなどを使って炒めてから、出し汁(ブイヨン)で完全に水分がなくなるまで炊く。 |
リゾット | イタリア料理として広く知られるリゾットは、生米をバターや油で炒めるという点ではピラフと一緒だが、味付けに使用する出し汁を完全になくさないよう煮詰めていく(適度な歯ごたえ(芯)を残すのがポイントらしい…)。 |
チャーハン | 中国料理として広く知られるチャーハンは、既に炊いてあるご飯と具材を一緒に油で炒める。ちなみに、卵を入れてからご飯を炒めるチャーハンに対し、卵を後から入れる調理方法で作られた料理は焼き飯≠ニ呼ばれる(まあ、この辺の違いは諸説ありますが…)。 |
つまり、ピラフとリゾットは生米を使うという点では共通していますが、炊くというよりも、出し汁を完全になくさないよう気を付けながらコトコト煮て、スープと一緒に味わう料理がリゾットということになりそうです。
ちなみに、チャーハンとピラフ(リゾット)では、生米を使うか、それとも炊いたご飯を使うかという点で調理方法に大きな違いが見られます。
話が少し逸れてしまいましたが、それではさっそくパッケージチェックからしていきましょう!
マジックライスシリーズは、今回の『えびピラフ』が初めてというわけではない(食レポ4:ドライカレー / 食レポ30:五目ご飯 / 食レポ70:しそわかめご飯など)ため、外装チェックは軽く流していきます。
パッケージサイズや形状(袋がそのまま器として利用できるスタンドパック式)については、尾西食品やアルファー食品のアルファ米商品とほぼ変わりません。
マジックライスシリーズは袋内の空気量が気持ち多めなので、袋に厚み(3〜4cm)が持たせてあるのが特徴のひとつでしたが、今年入手した商品をみた限り、以前ほど膨らみがないことから、どうやら空気量を減らしているようです。
パッケージ裏面には調理方法をはじめ、原材料や食物アレルギー情報、栄養成分表など、商品に関する基本情報が記載されているので、特にアレルギー体質の方や持病(糖尿病など)により、摂取カロリーなどに制限がある方は、ひととおり目を通すようにして下さい。
切り口に沿って開封した袋内の画像がこちらです。
アルミ袋の内側には、わかりやすくはっきりと色違いのラインが示されているため、リゾットにしたつもりなのに、間違えてピラフを作ってしまったなどという紛らわしさもなさそうです。
ちなみに、前回試食した安心米シリーズ【食レポ89】の『エビピラフ』には、味付け用の小袋が別個に入っていましたが、マジックライスシリーズの『えびピラフ』は、既に味の決め手となる調味料(粉)は乾燥米に振りかけてあります。
こちらが調理前の乾燥米(アルファ米)と乾燥具材(固形物はエビ・コーン・人参の3種類)となりますが、ご覧のように調味料粉末が、既にご飯と混ざっていることが確認できます。
今回はリゾットを試食するということで、注水量はピラフ(140ml)の約2倍(290ml)となりますが、注水量以外、調理方法(熱湯(水)を注いだらよく掻き混ぜ、チャックをして待機)や調理時間(熱湯で15分 / 水で60分)が異なるということはありません。
熱湯を注いだ後、15分経過した調理後の『えびピラフ』がこちら(左から順に、開封直後 → 攪拌 → 完成)です。
アルファ米商品は、これまでご飯として食べてきたため、見た目は、なんとなく湯を注ぎ過ぎた失敗感がありますが、付属のスプーンでよくかき混ぜると、粉末調味料が良い具合にスープに溶け込み、リゾットらしさ(?)が出てきました。
それでは、マジックライスのアルファ米『えびピラフ』のリゾットを食べてみましょう!
マジックライスは、袋がそのまま器として使えるスタンドパック式ですが、今回は食レポということで、いつものように器に移し替えてから食べることにします。
こちらがえびピラフ・リゾットとなりますが、水量が多い(出来上がりの量:390g)分、見た目はピラフよりもボリューム感のある仕上がりとなっています。
ご飯と具材とのバランスもそれほど悪くはないため、個人的には具が少ないという印象は特に受けませんが、とろみが少なく、リゾットというよりも、雑炊に近い食べ物に見えてしまうのは私だけでしょうか・・・
さて、気になる味の方ですが、これが意外や意外、ご飯(ピラフ)として食べるよりも美味しい!
本場のリゾットというものを知らないので、偉そうなことはいえませんが、スープと一緒に食べられること、また、香辛料の効いたスープ自体、しっかりとした濃いめの味付けに仕上がっているため、アルファ米特有のモソモソ感(なんとなく芯が残っているような食感も、今回はある意味悪くない…)が思いのほか気にならず、食べやすくなっています。
ただし、お湯を注いでかき混ぜるだけの調理方法なので、シャバシャバとしたコクのないあっさりスープで味わうこのえびピラフがリゾットなのかと聞かれると、正直、「う〜ん」と首を捻ってしまいます(雑炊に近いリゾット風えびピラフといった方がしっくりくるかも…)。
ちなみに、具材に関しては特筆すべきことはないため、下記表に個人的な感想をまとめておきましょう。
えび | 安心米シリーズのエビに比べると生臭さがそれほど気にならない(味付けが濃いためか…?)。 エビらしい食感は楽しめるが、基本的にカップ●ードルなどに入っているものと大差ない… |
コーン | 甘みがあり、食感も含めて、いい意味で普通のコーン… |
人参 | 安心米シリーズのえびピラフには赤ピーマン≠ェ使われていたが、マジックライスシリーズでは人参を使用。食感は柔らかく、特にこれといってインパクトはないため、彩りを添える程度の具材…といったところか |
マジックライスのえびピラフをリゾットとして食べると、水を多めに使ってしまうため、状況によっては控えた方がいい場合もありそうですが、賞味期限間近のものが残っていた場合は、リゾットで食べてみるのも良さそうです。
ピラフよりもスープ量が多いリゾットの方が、アルファ米特有のモソモソ感が軽減されて食べやすい! どちらかというと味付けは濃いめ! リゾットとして食べるにはスプーンが小さく食べにくい(袋のまま食べるときは、柄も短く使いづらい…) |